2022/09/03(土) - 14:16
アムステルゴールドレースでお馴染みのカウベルグが登場したシマック・レディース・ツアー第4ステージ。ユンボ・ヴィスマの牽引でチームDSMが崩壊し、残り6kmでアタックしたリアンヌ・マークス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が独走勝利を決めた。
オランダ籍のチームDSMが3日連続勝利と他を圧倒しているシマック・レディース・ツアー(UCIワールドツアー)。その第4ステージはドイツとの国境にも程近いへネプをスタートし、南東に設定された42kmコースを2周する139.1kmで争われた。
この日の舞台はアムステルゴールドレースでもお馴染みカウベルグ(全長800m/平均勾配7.4%)が登場する丘陵ステージ。その周回コースにはその他にも1km未満の急勾配の丘が複数設定されたため、逃げ切りやチームDSMへの執拗なアタックが予想された。
起伏のあるステージで逃げを決めたのはクロエ・ホスキング(オーストラリア、トレック・セガフレード)とクリスティ・ファンハフテン(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)の2人。しかしホスキングが早々とメイン集団へ戻ると、単独になったファンハフテンにTTスペシャリストであるアンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ)が合流し、再び2人の逃げが形成された。
それを追うメイン集団では逃げに選手を送り込んだユンボ・ヴィスマがコントロールを担当。連続するアップダウンでハイペースを維持したため、残り25km地点で4名を残すユンボ・ヴィスマに対しチームDSMはロレーナ・ウィーベス(オランダ)以外のアシストが脱落した。
ファンハフテンとヘンダーソンが逃げ続けるなか、残り6kmでオランダ王者のリアンヌ・マークス(ユンボ・ヴィスマ)がプロトンからアタック。先頭の2人を捉えたマークスがそのまま単独先頭で突き進み、それをウィーベスやプラントゥール・プラが追走した。
今年オランダ選手権を制し、8月のヨーロッパ選手権個人タイムトライアルで3位に入ったマークスはその独走力を発揮。そして後続とのタイム差を14秒まで拡げた28歳が、チームDSMの4連勝を阻止する金星を挙げた。
「アタックするタイミングを見定め、実行したら上手く行った。カルメン(監督)から”アタックしたら決して後ろを振り向かず、フィニッシュラインまで踏み続けろ”と言われたので従った。15秒差は十分ではないと思ったが、後ろを振り向くことなく勝利を願い踏み続けた」と、マークスは最終盤での飛び出しを振り返った。
一方、追走集団の先頭でフィニッシュしたウィーベスは「調子は良く、普段は仲の悪いカウベルグも問題なくクリアすることができた。チームは私を守るために良い走りをしてくれた。勝利は逃したもののベストは尽くた」とコメント。チームとして4連勝は逃したものの、リーダージャージのキープに成功している。
翌日はウィンドラークからウォーターズリーまでの17.8kmを駆ける大会唯一の個人タイムトライアル。平坦基調だがタイトなコーナーが連続するコースで、総合争いが繰り広げられる。
オランダ籍のチームDSMが3日連続勝利と他を圧倒しているシマック・レディース・ツアー(UCIワールドツアー)。その第4ステージはドイツとの国境にも程近いへネプをスタートし、南東に設定された42kmコースを2周する139.1kmで争われた。
この日の舞台はアムステルゴールドレースでもお馴染みカウベルグ(全長800m/平均勾配7.4%)が登場する丘陵ステージ。その周回コースにはその他にも1km未満の急勾配の丘が複数設定されたため、逃げ切りやチームDSMへの執拗なアタックが予想された。
起伏のあるステージで逃げを決めたのはクロエ・ホスキング(オーストラリア、トレック・セガフレード)とクリスティ・ファンハフテン(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)の2人。しかしホスキングが早々とメイン集団へ戻ると、単独になったファンハフテンにTTスペシャリストであるアンナ・ヘンダーソン(イギリス、ユンボ・ヴィスマ)が合流し、再び2人の逃げが形成された。
それを追うメイン集団では逃げに選手を送り込んだユンボ・ヴィスマがコントロールを担当。連続するアップダウンでハイペースを維持したため、残り25km地点で4名を残すユンボ・ヴィスマに対しチームDSMはロレーナ・ウィーベス(オランダ)以外のアシストが脱落した。
ファンハフテンとヘンダーソンが逃げ続けるなか、残り6kmでオランダ王者のリアンヌ・マークス(ユンボ・ヴィスマ)がプロトンからアタック。先頭の2人を捉えたマークスがそのまま単独先頭で突き進み、それをウィーベスやプラントゥール・プラが追走した。
今年オランダ選手権を制し、8月のヨーロッパ選手権個人タイムトライアルで3位に入ったマークスはその独走力を発揮。そして後続とのタイム差を14秒まで拡げた28歳が、チームDSMの4連勝を阻止する金星を挙げた。
「アタックするタイミングを見定め、実行したら上手く行った。カルメン(監督)から”アタックしたら決して後ろを振り向かず、フィニッシュラインまで踏み続けろ”と言われたので従った。15秒差は十分ではないと思ったが、後ろを振り向くことなく勝利を願い踏み続けた」と、マークスは最終盤での飛び出しを振り返った。
一方、追走集団の先頭でフィニッシュしたウィーベスは「調子は良く、普段は仲の悪いカウベルグも問題なくクリアすることができた。チームは私を守るために良い走りをしてくれた。勝利は逃したもののベストは尽くた」とコメント。チームとして4連勝は逃したものの、リーダージャージのキープに成功している。
翌日はウィンドラークからウォーターズリーまでの17.8kmを駆ける大会唯一の個人タイムトライアル。平坦基調だがタイトなコーナーが連続するコースで、総合争いが繰り広げられる。
シマック・レディース・ツアー2022第4ステージ結果
1位 | リアンヌ・マークス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:38:57 |
2位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) | 0:14 |
3位 | カーリーン・スヴィンケルス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:15 |
4位 | ラウラ・トマージ(イタリア、UAEチームADQ) | |
5位 | イラリア・サングイネーティ(イタリア、ヴァルカー・トラベル&サービス) |
個人総合成績
その他の特別賞
ポイント賞 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) |
山岳賞 | クリスティ・ファンハフテン(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) |
ヤングライダー賞 | エレオノーラ・カミーラ・ガスパリーニ(イタリア、ヴァルカー・トラベル&サービス) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィスマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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