2022/09/02(金) - 23:32
鹿児島県の根占自転車競技場で開催されているインカレ2日目は、男女チームスプリント、男女オムニアム、男子ケイリン、女子500mタイムトライアルの決勝が行われた。チームスプリント男子は中央大学が連覇。3人制で初めて行われた女子チームスプリントは、鹿屋体育大学が優勝した。オムニアム男子は兒島直樹(日本大学)、女子は太郎田水桜(法政大学)が、それぞれ連覇した。
雨中のチームスプリントを中央大が制する
インカレ2日目最初に行われた種目はチームスプリント。競技開始直前から降り始めた雨の影響で、スタートでスリップが続出。半数以上のチームが再スタートすることになるほどの悪コンディションの中でのタイムアタックとなった。
333m×3で行われた男子の優勝は中央大学。今回のメンバーでは練習でも合わせたことはなく、ぶっつけ本番で臨んでの結果だったと言うから驚きだ。
男子チームスプリント中央大学メンバー 市田龍生都コメント
「コンディションが悪いことをわかっていたことが一番良かった。わかっていたことだから、再スタートになっても慌てることなく、最高の形で終わることが出来た。実は僕がこのメンバーに合流したのは4日前で、ぶっつけ本番でレースだった。直前まで議論してイメージトレーニングして、作戦を練るという点では他の大学に負けていなかったと思う。タイムは悪くなかったと思う。来年は晴れのインカレで1分を切りたい」
インカレでは初めて333×3で行われた女子のチームスプリントは、鹿屋体育大学が1/1000秒差で日本体育大学を退けて優勝。333×2で行われた昨年に続き連覇を達成した。
中西美央コメント
「昨年に続き連覇を達成出来て嬉しい。4年の(成海)綾香さんを最後に優勝させたかったので、本当に良かった。個人種目がふたつ残っているので、表彰台に立てるように頑張りたい」
成海綾香コメント
「3人でのチームスプリントは難しかったが、後輩2人が頼もしくて実力もあるので、良い形で3走の私にバトンを繋いでくれて、失速することなく走り続けられた。個人パーシュートで3位入賞はしたけれど個人種目で優勝が無いので、残りの種目で優勝したい」
年見穂風コメント
「昨年優勝していることは知っていたので、2連覇に自分が貢献出来て、綾香さんを勝たせることが出来て良かった。残りの個人種目でベストを尽くしたい」
雨中のチームスプリントを中央大が制する
インカレ2日目最初に行われた種目はチームスプリント。競技開始直前から降り始めた雨の影響で、スタートでスリップが続出。半数以上のチームが再スタートすることになるほどの悪コンディションの中でのタイムアタックとなった。
333m×3で行われた男子の優勝は中央大学。今回のメンバーでは練習でも合わせたことはなく、ぶっつけ本番で臨んでの結果だったと言うから驚きだ。
男子チームスプリント中央大学メンバー 市田龍生都コメント
「コンディションが悪いことをわかっていたことが一番良かった。わかっていたことだから、再スタートになっても慌てることなく、最高の形で終わることが出来た。実は僕がこのメンバーに合流したのは4日前で、ぶっつけ本番でレースだった。直前まで議論してイメージトレーニングして、作戦を練るという点では他の大学に負けていなかったと思う。タイムは悪くなかったと思う。来年は晴れのインカレで1分を切りたい」
インカレでは初めて333×3で行われた女子のチームスプリントは、鹿屋体育大学が1/1000秒差で日本体育大学を退けて優勝。333×2で行われた昨年に続き連覇を達成した。
中西美央コメント
「昨年に続き連覇を達成出来て嬉しい。4年の(成海)綾香さんを最後に優勝させたかったので、本当に良かった。個人種目がふたつ残っているので、表彰台に立てるように頑張りたい」
成海綾香コメント
「3人でのチームスプリントは難しかったが、後輩2人が頼もしくて実力もあるので、良い形で3走の私にバトンを繋いでくれて、失速することなく走り続けられた。個人パーシュートで3位入賞はしたけれど個人種目で優勝が無いので、残りの種目で優勝したい」
年見穂風コメント
「昨年優勝していることは知っていたので、2連覇に自分が貢献出来て、綾香さんを勝たせることが出来て良かった。残りの個人種目でベストを尽くしたい」
チームスプリント 結果(333×3)
男子 | ||
1位 | 中央大学(福田、市田、大橋) | 1分1秒355 |
2位 | 鹿屋体育大学(高良、伊澤、小谷) | 1分2秒529 |
3位 | 日本大学(三神、三浦、伊藤) | 1分2秒841 |
女子 | ||
1位 | 鹿屋体育大学(成海、中西、年見) | 1分11秒045(学連新・大会新) |
2位 | 日本体育大学(岩元、川口、大野) | 1分11秒046(学連新・大会新) |
3位 | 法政大学(野寺、太郎田、阿部) | 1分14秒115 |
オムニアム 男子は兒島直樹が逆転優勝 女子は太郎田水桜が連覇
4種目の合計成績を争うオムニアム。男子は前日に行われたポイントレースの予選を勝ち上がった18名が出走。昨年優勝の兒島直樹(日本大学)が強さを見せた。スクラッチ、テンポレース、エリミネイションの3種目を終えて首位の山本大智(朝日大学)に6ポイント差の4位で最後のポイントレースをスタートすると、序盤から積極的な動きを見せてレース中盤にラップに成功。終盤にはさらにもう1回ラップして見せ、他を圧倒する強さで連覇を達成した。
兒島直樹コメント
「全日本選手権から連戦で、自分はベストと思っていたけれど走ってみたら疲労が溜まっていて、その中でどう立ち回るかを考えながら走っていた。みんなインカレに合わせてきただけあって強くて、ビビりながら走った。3種目終わったところで4位だったが、自分の好きなポイントレースで大量得点して逆転しようと考えていた」
「みんなにマークされてきつい展開だったが、レースが進行するにつれてみんなの疲労が見えてきて、そこを見逃さず独走に持ち込めたのが大きいと思う。2回目のラップは、ナショナルチームのメンバーとしてここで負けるわけにはいかないし、意地もあった。日大としては流れが良くなくなっていたので、僕の優勝で流れを取り戻せればと思う」
女子オムニアムは、3種目を終えて昨年優勝の太郎田水桜(法政大学)が総合首位。渡部春雅(明治大学)、岩元杏奈(日本体育大学)、大倉こころ(早稲田大学)、成海綾香(鹿屋体育大学)が12ポイント差以内で続き、最終種目のポイントレースへ。
前半は岩元、大倉、成海らがポイントを加算する一方、逃げるチャンスをうかがっていた渡部が後半に抜け出す。この動きに太郎田、大倉、成海が追従し、4名が先行。そこから渡部がさらにアタックして単独先行し、ラップに成功する。この時点で渡部が総合トップになるものの、遅れて追従していた太郎田、大倉、成海らも終盤にラップし、太郎田が再逆転して逃げ切った。
太郎田水桜コメント
「オムニアムは得意な種目なので絶対優勝したいと思っていた。これまではテンポレースとエリミネイションで点差をつけて、ポイントレースで逃げ切る勝ち方だったが、エリミネイションでしか1位になれず、ポイントレースはドキドキしながら走っていた。大倉選手や岩元選手は私よりスプリント力があるし、逃げると強い渡部選手もいてどう展開するか迷ったが、行ける時にポイント取りに行くことにした。
コロナ禍で部全体が練習もあまり出来ず不安もあったが、最後のインカレで優勝出来て良かった。明日のマディソンも出来れば優勝したい」
オムニアム 結果
男子 | 女子 | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 兒島直樹(日本大学) | 165p | 太郎田水桜(法政大学) | 159p |
2位 | 谷内健太(京都産業大学) | 147p | 大蔵こころ(早稲田大学) | 153p |
3位 | 山本大智(朝日大学) | 135p | 渡部春雅(明治大学) | 147p |
4位 | 古谷田貴斗(鹿屋体育大学) | 126p | 成海綾香(鹿屋体育大学) | 135p |
5位 | 北村翔太(日本体育大学) | 119p | 岩元杏奈(日本体育大学) | 123p |
6位 | 宇田川塁(法政大学) | 98p | 川本莉子(鹿屋体育大学) | 95p |
男子ケイリン 市田龍生都が僅差の勝負を制して2冠達成
予選から勝ち上がった6名による決勝が行われた男子ケイリン。余裕のある強さで勝ち上がってきた市田龍生都(中央大学)が決勝も確実と思われたが、森田一郎(朝日大学)との僅差のハンドルの投げ合いに。判定の結果、市田の先着が確定し、チームスプリントとあわせて2冠を達成した。
市田龍生都コメント
「ライバル視していた森田さんが隣に来て、フィニッシュでは正直負けたと思った。でも放送で勝ったと聞いて本当に嬉しかった。京都産業大の小堀さんが先行するのはわかっていたので、そこから森田さんと競り勝つかちぎるかというイメージだった。でも森田さんが僕の想像の2、3枚上を行っていた。この勝ち方ではまだまだなので、もっと精進したい」
男子ケイリン決勝 結果
1位 | 市田龍生都(中央大学) | 10秒33 |
2位 | 森田一郎(朝日大学) | |
3位 | 小堀敢太(京都産業大学) | |
4位 | 野中龍之介(明治大学) | |
5位 | 横溝貫太(法政大学) | |
6位 | 池田倫之(順天堂大学) |
女子500mタイムトライアル 結果
1位 | 大野風貴芽(日本体育大学) | 37秒040 |
2位 | 中西美央(鹿屋体育大学) | 37秒648 |
3位 | 年見穂風(鹿屋体育大学) | 37秒674 |
4位 | 小原乃亜(八戸学院大学) | 37秒818 |
5位 | 沢登香里(順天堂大学) | 38秒882 |
6位 | 池上あかり(早稲田大学) | 39秒114 |
インカレトラック最終日は、スプリント種目の決勝と男女マディソンの決勝が行われ、トラック競技の大学対抗総合成績が決まる。男子も女子も上位争いは僅差となっており、明日の種目の結果次第で順位が入れ替わることもありそうだ。
text&photo:Satoru Kato
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