2022/08/28(日) - 00:35
伊豆ベロドロームで開催されている全日本選手権トラック2日目は、東京五輪銀メダリストの梶原悠未が登場。オムニアムで2年ぶりに全日本チャンピオンに返り咲いた。女子エリートのスプリント予選では、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が大会記録を更新。男子エリートのスクラッチとマディソンでは、チームブリヂストンサイクリングが他を圧倒する結果となった。
全日本選手権トラック2日目は、男女エリートのスプリント、男子エリートとジュニアのスクラッチ、女子エリートのオムニアム、男子エリートのマディソンが行われ、1つの大会新記録が誕生した。
伊豆ベロドロームに近い三島市では、この日も33.9度の最高気温を記録して残暑が厳しい1日。ベロドロームの中は空調が効いているとは言え、自然光が入る天窓から暑さが伝わってくるほどだ。
男女エリート・スプリント 予選で佐藤水菜が大会記録更新
女子エリートの予選200mフライングタイムトライアルでは、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が大会新記録となる10秒743をマーク。決勝は佐藤と梅川風子のチーム楽天Kドリームス対決となり、3回戦までもつれた勝負を佐藤が制した。
佐藤水菜コメント
「この2年間、梅川選手に勝てたことが無かったのと、予選でベストタイムが出せたことに自分の成長を感じている。でも今日の1/2決勝とか、決勝の2本目では自分の技術の甘さが出て、まだまだだと思う。競輪とスプリントはまったく別のレース。海外の選手のレースなどを見てもっと学ばなければいけないと感じている。次は世界選手権になると思うが、もっとテクニックを磨いていきたい」
9秒台が必須のハイレベルな予選となった男子エリートは、予選4位から勝ち上がった寺崎浩平と、同6位の山崎賢人(共にチーム楽天Kドリームス)が決勝で対戦。寺崎が2本連取で優勝し、2連覇を決めた。
寺崎浩平コメント
「予選のタイムは良くなかったが、脚の感覚が良い感じがしていたので勝てる自信があった。自分の得意なまくりの展開に持ち込めたのも良かった。連覇は意識していなかったが、1戦1戦しっかり戦った結果が優勝に繋がったと思う。世界と戦うには予選で9秒5台を出さないと勝負の舞台にも上がれないので、まだそのレベルにもなっていない。トップスピードをもっと伸ばすことが課題と思う。」
男子スクラッチ ジュニアは鈴木澪、エリートはBSが3位までを独占
10kmで行われた男子ジュニアのスクラッチは、レース終盤に単独先行した鈴木澪(松山学院高校)に小栗太二(岐阜第一高校)が合流。最後は2人での勝負となり、鈴木が僅差で小栗を差し切って初優勝した。
鈴木澪コメント
「高校選抜もインターハイもしくじってきたので、全日本で勝てて嬉しい。軽く逃げるつもりで飛び出したら集団との差が開いた。最後はうしろからまくるつもりでいたが、400mバンクのつもりで走ってしまったので(タイミングが)遅くなってしまったが、差すことが出来た。次は国体のスクラッチで優勝したい」
15kmで行われた男子エリートのスクラッチには、この種目のアジアチャンピオン橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が出場。チームブリヂストンサイクリングのメンバーが主導してレース進む中、終盤に単独で飛び出した河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が、そのまま逃げ切って優勝した。
河野翔輝コメント
「全日本タイトルは初めて獲ったので、素直に嬉しい。オムニアムにも出場するので、それを意識しながら走った。集団スプリントになると不利なので、追いつかれても良いから行けるとこまで行こうと思って飛び出した。集団が牽制入ったこともあって逃げ切ることが出来た。それでも窪木選手達の追い上げがすごかったので、最後まで気を抜けなかった。このタイトル獲得を自信につなげて、積極的に自分らしく走れるようにしたい」
五輪銀メダリスト梶原悠未がオムニアムで優勝
翌週にインカレを控えた大学生の出場が無いこともあり、3名でのレースとなってしまった女子オムニアム。五輪銀メダリストの梶原悠未(TEAM Yumi)が、スクラッチ、テンポレース、エリミネイションの3種目で1位を獲って総合首位、この種目のアジアチャンピオン内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が総合2位につけて最終種目のポイントレースへ。
梶原は序盤から1位5点を獲得し、内野との差を広げていく。このまま梶原優勢で進行するかと思われたが、レース中盤以降、内野と古山稀絵(チーム楽天Kドリームス)が波状攻撃を仕掛けるように交互にペースを上げていく。この動きに対応して梶原は消耗したのか、終盤に入って古山のラップを許して同点とされる。しかし梶原は古山より前でフィニッシュし、2点差で優勝を決めた。
梶原悠未コメント
「実質2対1のレースで、果敢に攻め続けてくれたのですごく楽しかった。私の強みは戦略なので、ポイント差を計算して落ち着いてレースを展開できた。東京五輪後、ヨーロッパに挑戦したり、この夏は高地トレーニングを取り入れたり、新たなチャレンジをしている。私が世界のトップ選手であり続けることで、みんなが私に挑戦することでレベルを上げて、日本を強豪国にしたい」
男子マディソン アジアチャンピオンコンビが優勝
男子エリートのマディソンは30kmで行われた。6月のアジア大会で優勝した窪木一茂と今村駿介のコンビが、チームブリヂストンサイクリングAとして出走。3位以下のチームを周回遅れにするハイペースなレースを展開して優勝を決めた。
今村駿介コメント
「アジアチャンピオンジャージを着て走るからには負けられないし、途中キツかったけれど、そこで踏みやめたら終わってしまうので、最後まで全力出し切れた。海外のレースでは僕らがついていくレースになるので、少ないチャンスをモノにしないといけないので、そのチャンスを増やして確実にモノに出来るようにならないといけない。だから国内レースでは自分達で脚を使って勝つことが今後にも繋がると思うので、そういうレースが出来たことが良かったと思う」
窪木一茂コメント
「プレッシャーはあったが、レース前に展開を予想して話し合っていたので、詰めが甘くならずレースを出来たことが優勝につながったと思う。スタート前にお客さんが話している声が聞こえてきて、マディソンという種目を知ってもらえているようで嬉しかった。10月の世界選手権でおそらくマディソンを走ると思うので、今年の集大成になるようしっかり準備して臨みたい」
全日本選手権トラック2日目は、男女エリートのスプリント、男子エリートとジュニアのスクラッチ、女子エリートのオムニアム、男子エリートのマディソンが行われ、1つの大会新記録が誕生した。
伊豆ベロドロームに近い三島市では、この日も33.9度の最高気温を記録して残暑が厳しい1日。ベロドロームの中は空調が効いているとは言え、自然光が入る天窓から暑さが伝わってくるほどだ。
男女エリート・スプリント 予選で佐藤水菜が大会記録更新
女子エリートの予選200mフライングタイムトライアルでは、佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が大会新記録となる10秒743をマーク。決勝は佐藤と梅川風子のチーム楽天Kドリームス対決となり、3回戦までもつれた勝負を佐藤が制した。
佐藤水菜コメント
「この2年間、梅川選手に勝てたことが無かったのと、予選でベストタイムが出せたことに自分の成長を感じている。でも今日の1/2決勝とか、決勝の2本目では自分の技術の甘さが出て、まだまだだと思う。競輪とスプリントはまったく別のレース。海外の選手のレースなどを見てもっと学ばなければいけないと感じている。次は世界選手権になると思うが、もっとテクニックを磨いていきたい」
9秒台が必須のハイレベルな予選となった男子エリートは、予選4位から勝ち上がった寺崎浩平と、同6位の山崎賢人(共にチーム楽天Kドリームス)が決勝で対戦。寺崎が2本連取で優勝し、2連覇を決めた。
寺崎浩平コメント
「予選のタイムは良くなかったが、脚の感覚が良い感じがしていたので勝てる自信があった。自分の得意なまくりの展開に持ち込めたのも良かった。連覇は意識していなかったが、1戦1戦しっかり戦った結果が優勝に繋がったと思う。世界と戦うには予選で9秒5台を出さないと勝負の舞台にも上がれないので、まだそのレベルにもなっていない。トップスピードをもっと伸ばすことが課題と思う。」
男子スクラッチ ジュニアは鈴木澪、エリートはBSが3位までを独占
10kmで行われた男子ジュニアのスクラッチは、レース終盤に単独先行した鈴木澪(松山学院高校)に小栗太二(岐阜第一高校)が合流。最後は2人での勝負となり、鈴木が僅差で小栗を差し切って初優勝した。
鈴木澪コメント
「高校選抜もインターハイもしくじってきたので、全日本で勝てて嬉しい。軽く逃げるつもりで飛び出したら集団との差が開いた。最後はうしろからまくるつもりでいたが、400mバンクのつもりで走ってしまったので(タイミングが)遅くなってしまったが、差すことが出来た。次は国体のスクラッチで優勝したい」
15kmで行われた男子エリートのスクラッチには、この種目のアジアチャンピオン橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)が出場。チームブリヂストンサイクリングのメンバーが主導してレース進む中、終盤に単独で飛び出した河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が、そのまま逃げ切って優勝した。
河野翔輝コメント
「全日本タイトルは初めて獲ったので、素直に嬉しい。オムニアムにも出場するので、それを意識しながら走った。集団スプリントになると不利なので、追いつかれても良いから行けるとこまで行こうと思って飛び出した。集団が牽制入ったこともあって逃げ切ることが出来た。それでも窪木選手達の追い上げがすごかったので、最後まで気を抜けなかった。このタイトル獲得を自信につなげて、積極的に自分らしく走れるようにしたい」
五輪銀メダリスト梶原悠未がオムニアムで優勝
翌週にインカレを控えた大学生の出場が無いこともあり、3名でのレースとなってしまった女子オムニアム。五輪銀メダリストの梶原悠未(TEAM Yumi)が、スクラッチ、テンポレース、エリミネイションの3種目で1位を獲って総合首位、この種目のアジアチャンピオン内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が総合2位につけて最終種目のポイントレースへ。
梶原は序盤から1位5点を獲得し、内野との差を広げていく。このまま梶原優勢で進行するかと思われたが、レース中盤以降、内野と古山稀絵(チーム楽天Kドリームス)が波状攻撃を仕掛けるように交互にペースを上げていく。この動きに対応して梶原は消耗したのか、終盤に入って古山のラップを許して同点とされる。しかし梶原は古山より前でフィニッシュし、2点差で優勝を決めた。
梶原悠未コメント
「実質2対1のレースで、果敢に攻め続けてくれたのですごく楽しかった。私の強みは戦略なので、ポイント差を計算して落ち着いてレースを展開できた。東京五輪後、ヨーロッパに挑戦したり、この夏は高地トレーニングを取り入れたり、新たなチャレンジをしている。私が世界のトップ選手であり続けることで、みんなが私に挑戦することでレベルを上げて、日本を強豪国にしたい」
男子マディソン アジアチャンピオンコンビが優勝
男子エリートのマディソンは30kmで行われた。6月のアジア大会で優勝した窪木一茂と今村駿介のコンビが、チームブリヂストンサイクリングAとして出走。3位以下のチームを周回遅れにするハイペースなレースを展開して優勝を決めた。
今村駿介コメント
「アジアチャンピオンジャージを着て走るからには負けられないし、途中キツかったけれど、そこで踏みやめたら終わってしまうので、最後まで全力出し切れた。海外のレースでは僕らがついていくレースになるので、少ないチャンスをモノにしないといけないので、そのチャンスを増やして確実にモノに出来るようにならないといけない。だから国内レースでは自分達で脚を使って勝つことが今後にも繋がると思うので、そういうレースが出来たことが良かったと思う」
窪木一茂コメント
「プレッシャーはあったが、レース前に展開を予想して話し合っていたので、詰めが甘くならずレースを出来たことが優勝につながったと思う。スタート前にお客さんが話している声が聞こえてきて、マディソンという種目を知ってもらえているようで嬉しかった。10月の世界選手権でおそらくマディソンを走ると思うので、今年の集大成になるようしっかり準備して臨みたい」
H3
全日本選手権トラック2日目 結果
スプリント結果(タイムは予選時)
男子エリート | 女子エリート | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス) | 9秒792 | 佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス) | 10秒743(大会新) |
2位 | 山崎賢人(チーム楽天Kドリームス) | 9秒829 | 梅川風子(チーム楽天Kドリームス) | 10秒851 |
3位 | 中野慎詞(ドリームシーカー・レーシングチーム) | 9秒747 | 太田りゆ(チームブリヂストンサイクリング) | 10秒826(大会新) |
4位 | 小原佑太(ドリームシーカー・レーシングチーム) | 9秒766 | 久米 詩(JPCA) | 11秒704 |
5位 | 太田海也(JPCA) | 9秒788 | ||
6位 | 新山響平(チームブリヂストンサイクリング) | 9秒793 |
スクラッチ 結果
男子ジュニア(10km) | ||
1位 | 鈴木 澪(松山学院高校) | 11分57秒64 |
2位 | 小栗太二(岐阜第一高校) | |
3位 | 小泉響貴(明治大学) | |
4位 | 佐伯 仁(松山聖陵高校) | |
5位 | 大井川良生(平工業高校) | |
6位 | 児玉誠虎(六甲アイランド高校) | |
男子エリート(15km) | ||
1位 | 河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング) | 17分19秒38 |
2位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | |
3位 | 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) | |
4位 | 谷内健太(京都産業大学) | |
5位 | 孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム) | |
6位 | 中里 仁(Rapha Cycling Club) |
女子エリート オムニアム結果
1位 | 梶原悠未(TEAM Yumi) | 155 |
2位 | 古山稀絵(チーム楽天Kドリームス) | 153 |
3位 | 内野艶和(チーム楽天Kドリームス) | 144 |
男子エリート マディソン結果(30km)
1位 | チームブリヂストンサイクリングA(窪木、今村) | 65p |
2位 | チームブリヂストンサイクリングB(橋本、兒島) | 35p |
3位 | チームHPCJC(谷内、松田) | -7p |
text&photo:Satoru Kato
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