2022/09/09(金) - 18:22
ツール・ド・フランスで活躍したプロチーム機材特集の第19弾はカレブ・ユアンでのスプリント勝利を狙ったロット・スーダルのバイクをピックアップ。ユアンが愛用するエアロロードのNOAH FASTや、TTバイクのDEAN FASTを紹介する。
ロット・スーダルが駆ったNOAH FAST
ワイヤレス12速化を果たした新型DURA-ACEを使用する
ホイールはDTスイス、タイヤはヴィットリアを使用。チューブレス率の高いチームだ
カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据え、ステージでの勝利を狙ってツールを戦ったロット・スーダル。そんな狙いもあり、チームがメインバイクとして起用していたのは、リドレーのエアロロードである"NOAH FAST"だ。
いち早くケーブルフル内装化を果たしたリドレーのエアロモデルを主軸としつつ、第9ステージをはじめ、厳しい山岳が登場するコースでは、カレブ・ユアンも軽量オールラウンドバイクである"HELIUM SLX"を使用する姿も見られた。
軽量オールラウンダーのHELLIUM SLXを使用する姿も
チームは今年からコンポーネントをカンパニョーロからシマノへとスイッチ。ワイヤレス12速化を果たした新型DURA-ACEを使用しており、長らく11速モデルのSUPERRECORDにこだわってきたユアンもチームメイトと同じ機材を使用することに。これには機材を管理するメカニックも、一つ肩の荷が下りたのではないだろうか。
コンポーネントの変更に伴い、ホイールもDTスイスへとスイッチ。エアロモデルであるARC1100の50㎜や62㎜ハイトモデルを履く選手が多く見られたが、パヴェステージではエンデュランスモデルのERC1100を履き、山岳ステージでは1,266gと軽量なPRC1100 MON CHASSERALを使用する選手も。
コックピットパーツはデダで揃えるが、NOAH FASTの専用ハンドルにデダのロゴを貼るバイクも
ティム・ウェレンスはブラケットを内側に入れたセッティング、かつ上ハンドル部にクッションを挿入しているようだ
タイヤは変わらずヴィットリアのCORSAシリーズを使用しているが、今年はチューブレスへと全面的に移行しているのも大きな変更点だ。ハンドル周りも長い間緊密な関係を築くデダ・エレメンティを使用。専用コックピットとシートポストが用意されるNOAH FASTにはそれぞれデダのロゴが貼られてている。サドルはセッレイタリア、ボトルケージはタックス、バーテープはリザードスキンズだ。
また、興味を惹くのがTTバイクだ。リムブレーキ仕様のDEAN FASTを使うのは昨年同様だが、TTバイクに限ってはコンポーネントまで昨年と同じ、つまりカンパニョーロの11速SUPER RECORD EPSを使用する。つまり、ノーマルロードはシマノ、TTバイクはカンパニョーロという、ミックスコンポーネント体制となっているのだ。
TTバイクのDEAN FAST
TTバイクは機材を更新できていないのか、昨年のカンパニョーロのままだ
シーベアーのBBを採用
カンパニョーロのBORA WTO 77をロゴを消して使用
様々な理由で供給が遅れているという新型DURA-ACEだが、プロチームの機材供給にも影響が出ているようだ。コンポーネントのロゴはそのままだが、ホイールはロゴをはがされている。ちなみに前輪がBORA WTO 77、リアがBORA ULTRA TTという組み合わせだ。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto.AYANO
![ロット・スーダルが駆ったNOAH FAST](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf1e-141.jpg)
![ワイヤレス12速化を果たした新型DURA-ACEを使用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf1e-150.jpg)
![ホイールはDTスイス、タイヤはヴィットリアを使用。チューブレス率の高いチームだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf20e-378.jpg)
カレブ・ユアン(オーストラリア)をエースに据え、ステージでの勝利を狙ってツールを戦ったロット・スーダル。そんな狙いもあり、チームがメインバイクとして起用していたのは、リドレーのエアロロードである"NOAH FAST"だ。
いち早くケーブルフル内装化を果たしたリドレーのエアロモデルを主軸としつつ、第9ステージをはじめ、厳しい山岳が登場するコースでは、カレブ・ユアンも軽量オールラウンドバイクである"HELIUM SLX"を使用する姿も見られた。
![軽量オールラウンダーのHELLIUM SLXを使用する姿も](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf9e-68.jpg)
チームは今年からコンポーネントをカンパニョーロからシマノへとスイッチ。ワイヤレス12速化を果たした新型DURA-ACEを使用しており、長らく11速モデルのSUPERRECORDにこだわってきたユアンもチームメイトと同じ機材を使用することに。これには機材を管理するメカニックも、一つ肩の荷が下りたのではないだろうか。
コンポーネントの変更に伴い、ホイールもDTスイスへとスイッチ。エアロモデルであるARC1100の50㎜や62㎜ハイトモデルを履く選手が多く見られたが、パヴェステージではエンデュランスモデルのERC1100を履き、山岳ステージでは1,266gと軽量なPRC1100 MON CHASSERALを使用する選手も。
![コックピットパーツはデダで揃えるが、NOAH FASTの専用ハンドルにデダのロゴを貼るバイクも](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf1e-142.jpg)
![ティム・ウェレンスはブラケットを内側に入れたセッティング、かつ上ハンドル部にクッションを挿入しているようだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf5e-114.jpg)
タイヤは変わらずヴィットリアのCORSAシリーズを使用しているが、今年はチューブレスへと全面的に移行しているのも大きな変更点だ。ハンドル周りも長い間緊密な関係を築くデダ・エレメンティを使用。専用コックピットとシートポストが用意されるNOAH FASTにはそれぞれデダのロゴが貼られてている。サドルはセッレイタリア、ボトルケージはタックス、バーテープはリザードスキンズだ。
また、興味を惹くのがTTバイクだ。リムブレーキ仕様のDEAN FASTを使うのは昨年同様だが、TTバイクに限ってはコンポーネントまで昨年と同じ、つまりカンパニョーロの11速SUPER RECORD EPSを使用する。つまり、ノーマルロードはシマノ、TTバイクはカンパニョーロという、ミックスコンポーネント体制となっているのだ。
![TTバイクのDEAN FAST](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf20e-226.jpg)
![TTバイクは機材を更新できていないのか、昨年のカンパニョーロのままだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf20e-231.jpg)
![シーベアーのBBを採用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf20e-239.jpg)
![カンパニョーロのBORA WTO 77をロゴを消して使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/08/17/ayano2022tdf20e-227.jpg)
様々な理由で供給が遅れているという新型DURA-ACEだが、プロチームの機材供給にも影響が出ているようだ。コンポーネントのロゴはそのままだが、ホイールはロゴをはがされている。ちなみに前輪がBORA WTO 77、リアがBORA ULTRA TTという組み合わせだ。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto.AYANO
Amazon.co.jp