2022/09/08(木) - 18:09
ツール・ド・フランスで活躍したプロチーム機材特集の第18弾は、アルケア・サムシックの機材にフォーカス。プロトンの最大勢力となったキャニオンを使用する、彼らの機材を紹介していこう。
アルケア・サムシックのキャニオン AEROAD CFR
ナイロ・キンタナやワレン・バルギルなど、錚々たるクライマーたちを擁してツール参戦を果たしたアルケア・サムシック。エースナンバーを背負って走ったキンタナは、禁止物質の検出によりオフィシャルなリザルトははく奪されようとしているものの、勝負が動いた第11ステージのグラノン峠で、バルギルと共に印象的な走りを見せた。
そんなアルケア・サムシックが駆るのはドイツのキャニオンだ。キャニオンは今シーズンもモビスター、アルペシン・ドゥクーニンク、そしてアルケア・サムシックと、なんと3チームにバイクを供給し、プロトンの中でも非常に大きな存在感を示している。
キャニオン独自のケーブル内装システム。クイル方式のステムで与圧する
タイヤはチューブラーを使用。コンチネンタルのCOMPETITION PROLTD
アルケア・サムシックのキャニオン AEROAD CFR
サドルはセッレイタリアを使用
シマノの新型DURA-ACEを使用する
チームがメインバイクとするのは、エアロロードのAEROAD CFR。昨年はオールラウンドバイクであるUltimateを愛用していたキンタナも、今年はヒルクライムステージにおいてもAEROAD CFRを用いていた。Ultimateのモデルチェンジが迫っている(※モビスターはプロトタイプを使用)こともあるのだろうが、選手らにとってもエアロの比重が上がってきていることを感じさせる選択だ。
コンポーネントおよびホイールはシマノのフラッグシップモデルであるDURA-ACEで統一。ワイヤレス12速化を果たしたコンポーネント、設計を一新し、大幅にパフォーマンスを向上させたDURA-ACEホイールがチームの走りを支えた。
ホイールはオールラウンドなC50を軸に、ヒルクライムステージでは軽量なC36を、平坦基調のステージではC60を、それぞれ用いる選手が見られた。もちろん、グラノン峠でのキンタナはC36を使用していた。
TTバイクはキャニオンのSPEEDMAX CFRを使用。リアホイールにはシマノロゴ入りのロヴァール321と思われるディスクホイールを採用。こちらは、シマノサポートかつディスクブレーキTTバイクを採用するチームによく見られる組み合わせだ。
一方、キンタナはリムブレーキ仕様となる一世代前のSPEEDMAX SLXを用意していたようだ。こちらはPROの3スポークバトンホイールとディスクホイールを組み合わせていた。
TTではコンチネンタルのGP5000TTを使用
タイラップでサイクルコンピューターマウントを留める
キンタナはPROの3バトンホイールを使用
TT用STIに加え、スプリンタースイッチも配置されている
タイヤはコンチネンタルで、ロードバイクにはチューブラーのCOMPETITION PTO LTDの使用率が高かったが、スペアバイクなどにはチューブレスのGP5000S TRを組み合わせていたようだ。一方、TTではGP5000TTを使用していた。サドルはセッレイタリアで、ボトルケージはエリートだ。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto.AYANO

ナイロ・キンタナやワレン・バルギルなど、錚々たるクライマーたちを擁してツール参戦を果たしたアルケア・サムシック。エースナンバーを背負って走ったキンタナは、禁止物質の検出によりオフィシャルなリザルトははく奪されようとしているものの、勝負が動いた第11ステージのグラノン峠で、バルギルと共に印象的な走りを見せた。
そんなアルケア・サムシックが駆るのはドイツのキャニオンだ。キャニオンは今シーズンもモビスター、アルペシン・ドゥクーニンク、そしてアルケア・サムシックと、なんと3チームにバイクを供給し、プロトンの中でも非常に大きな存在感を示している。





チームがメインバイクとするのは、エアロロードのAEROAD CFR。昨年はオールラウンドバイクであるUltimateを愛用していたキンタナも、今年はヒルクライムステージにおいてもAEROAD CFRを用いていた。Ultimateのモデルチェンジが迫っている(※モビスターはプロトタイプを使用)こともあるのだろうが、選手らにとってもエアロの比重が上がってきていることを感じさせる選択だ。
コンポーネントおよびホイールはシマノのフラッグシップモデルであるDURA-ACEで統一。ワイヤレス12速化を果たしたコンポーネント、設計を一新し、大幅にパフォーマンスを向上させたDURA-ACEホイールがチームの走りを支えた。
ホイールはオールラウンドなC50を軸に、ヒルクライムステージでは軽量なC36を、平坦基調のステージではC60を、それぞれ用いる選手が見られた。もちろん、グラノン峠でのキンタナはC36を使用していた。
TTバイクはキャニオンのSPEEDMAX CFRを使用。リアホイールにはシマノロゴ入りのロヴァール321と思われるディスクホイールを採用。こちらは、シマノサポートかつディスクブレーキTTバイクを採用するチームによく見られる組み合わせだ。
一方、キンタナはリムブレーキ仕様となる一世代前のSPEEDMAX SLXを用意していたようだ。こちらはPROの3スポークバトンホイールとディスクホイールを組み合わせていた。




タイヤはコンチネンタルで、ロードバイクにはチューブラーのCOMPETITION PTO LTDの使用率が高かったが、スペアバイクなどにはチューブレスのGP5000S TRを組み合わせていたようだ。一方、TTではGP5000TTを使用していた。サドルはセッレイタリアで、ボトルケージはエリートだ。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto.AYANO
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