2022/09/06(火) - 12:15
ツール・ド・フランスで活躍したプロチーム機材特集の第17弾は、EFエデュケーション・イージーポストのバイクをピックアップ。パレスとコラボしたアバンギャルドなグラフィックに彩られたキャノンデールのSUPERSIX EVO、SYSTEMSIX、SUPERSLICEを紹介しよう。
リゴベルト・ウラン(コロンビア)にエースナンバーを与え、今年もツールへと参戦したEFエデュケーション・イージーポスト。ウラン自身の成績は振るわなかったものの、序盤からマグナス・コルト(デンマーク)がマイヨアポワを獲得し、第9ステージまで着用。更に第10ステージでは逃げ切り勝利を飾り、一定の成功を収めた3週間となった。
ただ、残した成績以上に大きな存在感を放っていたチームでもある。人気スケートブランドであるパレスとコラボレートしたチームキットは、サイクリストの枠を飛び越えて話題になり、プロトンの中でもひときわ目を惹いた。
ヘルメットやウェア類はもちろん、チームバイクもツールの特別仕様にペイントされ、独特の世界観を演出。長年チームと安定的な関係を構築しているキャノンデールのオールラウンドバイクSUPERSIX EVO、エアロロードであるSYSTEMSIXの2モデルをステージに応じて乗り分けている。
コンポーネントはシマノの新型DURA-ACEをメインとしつつ、クランクはFSAを使用。パワーメーターは同社のPOWERBOXを採用している。また、ハンドル周りやホイールもFSA/ヴィジョンで揃えており、多くの選手がステム一体型のヴィジョン Metron5Dを使用していたようだ。
機材面で特に話題を呼んだのはTTバイクだろう。昨年発表された新型のSUPERSLICEを今年も用いていたが、注目が集まったのはそのグラフィック。フレームはロードモデル同様のツール特別カラーにペイントされていたが、ホイールが各バイク毎に異なるカラーで塗り分けられ、チームピットはこれ以上ないほど賑やかな色彩空間となっていた。
TTバイクもホイールはヴィジョンで揃えており、特にリアホイールは新たにリリースされた軽量ディスクホイール、Metron TFWを使用していた。また、供給面の関係もあるのだろうが、あえてTTバイクには旧モデルのDURA-ACEを使用。そこに11速限定のマックオフのビッグプーリーを組み合わせたり、フロントシングルとしたりすることで、駆動効率を極限まで低減する試みを実施していたようだ。
タイヤはヴィットリア CORSAシリーズで、TTバイクやパヴェステージでは積極的にチューブレスモデルを使用。一方、ロードバイクではチューブラーの使用率が高かったようだ。ペダルはスピードプレイで、サイクルコンピューター/トレーナーにはワフーを採用している。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
リゴベルト・ウラン(コロンビア)にエースナンバーを与え、今年もツールへと参戦したEFエデュケーション・イージーポスト。ウラン自身の成績は振るわなかったものの、序盤からマグナス・コルト(デンマーク)がマイヨアポワを獲得し、第9ステージまで着用。更に第10ステージでは逃げ切り勝利を飾り、一定の成功を収めた3週間となった。
ただ、残した成績以上に大きな存在感を放っていたチームでもある。人気スケートブランドであるパレスとコラボレートしたチームキットは、サイクリストの枠を飛び越えて話題になり、プロトンの中でもひときわ目を惹いた。
ヘルメットやウェア類はもちろん、チームバイクもツールの特別仕様にペイントされ、独特の世界観を演出。長年チームと安定的な関係を構築しているキャノンデールのオールラウンドバイクSUPERSIX EVO、エアロロードであるSYSTEMSIXの2モデルをステージに応じて乗り分けている。
コンポーネントはシマノの新型DURA-ACEをメインとしつつ、クランクはFSAを使用。パワーメーターは同社のPOWERBOXを採用している。また、ハンドル周りやホイールもFSA/ヴィジョンで揃えており、多くの選手がステム一体型のヴィジョン Metron5Dを使用していたようだ。
機材面で特に話題を呼んだのはTTバイクだろう。昨年発表された新型のSUPERSLICEを今年も用いていたが、注目が集まったのはそのグラフィック。フレームはロードモデル同様のツール特別カラーにペイントされていたが、ホイールが各バイク毎に異なるカラーで塗り分けられ、チームピットはこれ以上ないほど賑やかな色彩空間となっていた。
TTバイクもホイールはヴィジョンで揃えており、特にリアホイールは新たにリリースされた軽量ディスクホイール、Metron TFWを使用していた。また、供給面の関係もあるのだろうが、あえてTTバイクには旧モデルのDURA-ACEを使用。そこに11速限定のマックオフのビッグプーリーを組み合わせたり、フロントシングルとしたりすることで、駆動効率を極限まで低減する試みを実施していたようだ。
タイヤはヴィットリア CORSAシリーズで、TTバイクやパヴェステージでは積極的にチューブレスモデルを使用。一方、ロードバイクではチューブラーの使用率が高かったようだ。ペダルはスピードプレイで、サイクルコンピューター/トレーナーにはワフーを採用している。
text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO
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