ツール・ド・フランスで活躍したプロチーム機材特集第12弾は、グルパマ・FDJの機材にフォーカス。オールラウンダーのXELIUS SLや、TTバイクのAEROSTORMを紹介しよう。



チームのメインバイクとして活躍したラピエール XELIUS SLチームのメインバイクとして活躍したラピエール XELIUS SL
昨年同様にダヴィド・ゴデュ(フランス)を総合エースに、ティボー・ピノ(フランス)やシュテファン・キュング(スイス)といったベテランを揃えた布陣でツールに参戦したグルパマ・FDJ。

フランス籍のチームらしく、メイン機材となるのは同郷の総合バイクメーカー、ラピエール。総合4位と表彰台に手をかける走りを見せたゴデュをはじめ、ほぼ全ての選手が全ステージで駆ったのが昨年モデルチェンジを受けたXELIUS SLだ。

新型DURA-ACEがフルセットで装着されている新型DURA-ACEがフルセットで装着されている
ボトルケージはエリートを使用ボトルケージはエリートを使用 ラピエールロゴが入るゼッケンホルダーラピエールロゴが入るゼッケンホルダー


XELIUSのアイデンティティでもあるトップチューブから伸びるシートステーは継承しつつ、同社のエアロロードであるAIRCODE譲りのエアロチュービングを得ることにより、軽量かつ空力性能に優れた次世代オールラウンダーとして開発された第3世代のXELIUS SLはあらゆるステージで活躍していた。

シマノと強い関係を持つチームということあり、コンポーネントはもちろんワイヤレス12速化を果たした新型のR9200系DURA-ACE。パワーメーターもシマノで揃えるほか、ホイールも新型DURA-ACEを使用していた。

パヴェステージではチューブレスタイヤを使用する選手もパヴェステージではチューブレスタイヤを使用する選手も
DURA-ACEホイールの中でもオールラウンドな50㎜ハイトが多く用いられていたDURA-ACEホイールの中でもオールラウンドな50㎜ハイトが多く用いられていた ハブには各選手の名前が入れられるハブには各選手の名前が入れられる


3種類のハイトが揃うDURA-ACEホイールだが、オールラウンドな50㎜ハイトを軸に平坦ステージでは60㎜ハイトを、山岳ステージでは36㎜ハイトを使いわけることであらゆるシーンに対応していた。

タイヤはコンチネンタルで、プロ供給専用チューブラーモデルであるCOMPETITION PRO LTDをメインにステージによりチューブレスのGP5000sTRを使用する選手も。特にTTバイクの後輪は全てチューブレスを採用していたようだ。

TTステージで使われたAerostorm DRSTTステージで使われたAerostorm DRS
純正のDRSハンドルバーを採用する純正のDRSハンドルバーを採用する シュテファン・キュング(スイス)のバイクにはリボルバーのTroika TMDが装着されていたシュテファン・キュング(スイス)のバイクにはリボルバーのTroika TMDが装着されていた


TTステージで使われたのはラピエールのAerostorm DRSで、ホイールはシマノのプロトタイプと思わしきバトンホイールとおそらくロヴァールの321DISCにシマノロゴを貼付したディスクホイールを主に使用。しかしTTスペシャリストであるシュテファン・キュング(スイス)のバイクにはディスクローターに合わせたフランジ形状が特徴的なリボルバーのTroika TMDが装着されていた。

text:Naoki Yasuoka
photo:Makoto AYANO

最新ニュース(全ジャンル)