2022/08/10(水) - 09:15
ツアー・オブ・スカンジナビア(UCI女子ワールドツアー)初日の集団スプリントでマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が勝利。前戦で勝利しながらもUCI規定違反で失格となった借りをすぐさま晴らしている。
8月9日(火)に開幕したツアー・オブ・スカンジナビア(UCI女子ワールドツアー)は、昨年までレディース・ツアー・オブ・ノルウェーとして親しまれてきたステージレース。今年からノルウェーだけではなくデンマークとスウェーデンをまたぐ大規模なレースに生まれ変わり、将来的には10日間(今年は4日間)に及ぶ女子版グランツールを目指している大会だ。
初日はツール・ド・フランスのグランデパールとヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)の総合優勝の興奮冷めやらぬデンマーク、コペンハーゲンを出発する145.6kmの平坦コース。ただし終盤は3級山岳(距離は僅か400m)を含む海沿い周回コースが用意され、僅かながらもアタッカーにチャンスがある。
ツール・ド・フランス・ファムで涙のステージ優勝を挙げ、一躍時の人となったデンマークチャンピオン、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ・フチュロスコープ)たちを先頭にスタート。この日は合計3ヶ所の中間スプリントポイントを狙うチームが逃げを許さず、中盤以降積極的にアタックが続き、逃げらしい逃げが一切決まらないまま距離を消化していくことになる。
終盤の3級山岳でアンバー・クラーク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が山岳賞ジャージ獲得を決め、ツール・ファムを総合2位で終えたデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)がフィヨールチェ・マカイ(オランダ、チームDSM)を引き連れてアタックするも決まらなかった。
トレック・セガフレードを中心に、複数チームがスプリントトレインを並べて競り合いながらフィニッシュラインへと直行。トレックはリードアウト要因が足りずフィニッシュ直前で沈み、押し出される形になった元世界女王アマリー・ディデリクセン(デンマーク、トレック・セガフレード)の背後からマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が抜群の伸びを披露した。
20歳のメーガン・ジャストラブ(アメリカ、チームDSM)の追い上げをものともせず、リードを維持しきったフォスが勝利。前戦のポストノルド・ヴォーゴーダウェストスウェーデンで先着するもレース中の禁止されているエアロポジションで失格が言い渡された借りを返すと共に、リーダージャージを手に入れた。
「全員が前に上がろうとしていて終盤はかなりナーバスだった。それでもリンダが完璧なリードアウトをし、私をトレック列車の後ろに位置付けてくれた。最後は200mを切って右側に空いたスペースを目掛けてダイブ。そこから更にスピードを上げるのは難しかったけれど、運よく最後までスピードを維持することができた」とフォスは話している。
今回の勝利で、ロードレースにおけるフォスの通算勝利数は243勝に到達。翌日も同じような「ローリングコース」で争われるため、フォスの2連勝も可能性を帯びている。
8月9日(火)に開幕したツアー・オブ・スカンジナビア(UCI女子ワールドツアー)は、昨年までレディース・ツアー・オブ・ノルウェーとして親しまれてきたステージレース。今年からノルウェーだけではなくデンマークとスウェーデンをまたぐ大規模なレースに生まれ変わり、将来的には10日間(今年は4日間)に及ぶ女子版グランツールを目指している大会だ。
初日はツール・ド・フランスのグランデパールとヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)の総合優勝の興奮冷めやらぬデンマーク、コペンハーゲンを出発する145.6kmの平坦コース。ただし終盤は3級山岳(距離は僅か400m)を含む海沿い周回コースが用意され、僅かながらもアタッカーにチャンスがある。
ツール・ド・フランス・ファムで涙のステージ優勝を挙げ、一躍時の人となったデンマークチャンピオン、セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ・フチュロスコープ)たちを先頭にスタート。この日は合計3ヶ所の中間スプリントポイントを狙うチームが逃げを許さず、中盤以降積極的にアタックが続き、逃げらしい逃げが一切決まらないまま距離を消化していくことになる。
終盤の3級山岳でアンバー・クラーク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が山岳賞ジャージ獲得を決め、ツール・ファムを総合2位で終えたデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)がフィヨールチェ・マカイ(オランダ、チームDSM)を引き連れてアタックするも決まらなかった。
トレック・セガフレードを中心に、複数チームがスプリントトレインを並べて競り合いながらフィニッシュラインへと直行。トレックはリードアウト要因が足りずフィニッシュ直前で沈み、押し出される形になった元世界女王アマリー・ディデリクセン(デンマーク、トレック・セガフレード)の背後からマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が抜群の伸びを披露した。
20歳のメーガン・ジャストラブ(アメリカ、チームDSM)の追い上げをものともせず、リードを維持しきったフォスが勝利。前戦のポストノルド・ヴォーゴーダウェストスウェーデンで先着するもレース中の禁止されているエアロポジションで失格が言い渡された借りを返すと共に、リーダージャージを手に入れた。
「全員が前に上がろうとしていて終盤はかなりナーバスだった。それでもリンダが完璧なリードアウトをし、私をトレック列車の後ろに位置付けてくれた。最後は200mを切って右側に空いたスペースを目掛けてダイブ。そこから更にスピードを上げるのは難しかったけれど、運よく最後までスピードを維持することができた」とフォスは話している。
今回の勝利で、ロードレースにおけるフォスの通算勝利数は243勝に到達。翌日も同じような「ローリングコース」で争われるため、フォスの2連勝も可能性を帯びている。
ツアー・オブ・スカンジナビア2022第1ステージ結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:37:16 |
2位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、チームDSM) | |
3位 | シャリ・ボサイト(ベルギー、キャニオン・スラム) | |
4位 | リンダ・リードマン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ) | |
5位 | カロリーナ・クミーガ(ポーランド、バルカー・トラベル&サービス) | |
6位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
7位 | タマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド) | |
8位 | グラディス・フェルフルスト(フランス、ルコル・ワフー) | |
9位 | エミリア・ファーリン(スウェーデン、FDJ・スエズ・フチュロスコープ) | |
10位 | ソフィア・ベルティッツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) |
個人総合成績
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 3:37:06 |
2位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、チームDSM) | +0:04 |
3位 | シャリ・ボサイト(ベルギー、キャニオン・スラム) | +0:06 |
4位 | リンダ・リードマン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:10 |
5位 | カロリーナ・クミーガ(ポーランド、バルカー・トラベル&サービス) | |
6位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
7位 | タマラ・ドロノヴァ(ロシア、ローランド・コジャース・エーデルワイススクァッド) | |
8位 | グラディス・フェルフルスト(フランス、ルコル・ワフー) | |
9位 | エミリア・ファーリン(スウェーデン、FDJ・スエズ・フチュロスコープ) | |
10位 | ソフィア・ベルティッツォーロ(イタリア、UAEチームADQ) |
その他の特別賞
山岳賞 | アンバー・クラーク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
ポイント賞 | アリソン・ジャクソン(カナダ、リブレーシング・エクストラ) |
ヤングライダー賞 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、チームDSM) |
チーム総合成績 | バルカー・トラベル&サービス |
text:So Isobe
Amazon.co.jp