2022/07/01(金) - 08:32
ツール・ド・フランス開幕の前日、イタリアでは女子レース最高峰のステージレース「ジロ・デ・イタリア・ドンネ」が開幕。初日プロローグの4.7km個人TTでクリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)がトップタイムをマークし、マリアローザを獲得した。
ツール・ド・フランス開幕を翌日に控えた6月30日、イタリアで女子レース最高格式を誇るステージレース「ジロ・デ・イタリア・ドンネ(正式名称はジロ・ディタリア・インテルナツィオナーレ・フェミニーレ)」が開幕した。ジロ・ローザという名前で知られていた本大会は、一時降格を経て昨年からワールドツアーに復帰。更に10日間の争いへとパワーアップを果たしている。
第33回大会はサルデーニャ島で開幕し、北東部のチェゼーナから北上してアルプス山脈を越え、ヴェネト州のパドヴァで締めくくられる10日間の戦い。プロローグ(定義は8km以下の個人タイムトライアル)に始まる大会には、平坦から本格山岳まで幅広いステージが用意されている。
開幕地カリアリに集まったのは24チームの計141名の選手たち。その中でも注目されるのは前日に2023年限りでの引退を発表したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)や今年躍進中の24歳マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)。そしてスプリンターとしては世界王者エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)や、歴代最多区間優勝記録を誇るマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)らも顔を揃えた。
初日は顔見せ要素の強い4.7kmの平坦コースを走るプロローグ。晴天に恵まれたサルデーニャ島カリアリを141名の選手たちが1分間隔で飛び出した。
早速好タイムでフィニッシュラインを通過したのは35歳のベテランであるフォス。しかしこのタイムをトラック競技での経験を活かしたジョージア・ベイカー(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が10秒上回る5分50秒でホットシートに座ると、なかなかこのタイムに届く選手は現れなかった。
その後スタートしたファンフルーテンやイタリアTT王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)は5秒及ばず、世界王者バルサモとロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)もそれぞれ2秒差で届かない。そんな中唯一ベイカーを上回ったのは、平均時速49km/hに迫るハイスピードを維持したチームメイトのクリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)だった。
ジロ・ドンネの前哨戦であるツール・ド・スイス・ウィメンの個人タイムトライアルを制し、総合でも2位に入ったフォークナー。その勢いのまま臨んだジロ・ドンネで、プロローグ制覇とマリアローザを獲得した。
「マリアローザを着用できるなんて思ってもいなかった。私の夢の1つが叶ったのでとても驚くとともに感動している。このジャージを守る考えはないものの、チームには登りやスプリントで勝てる選手が揃っている。だからこの後のステージでは、彼女たちをサポートしていきたい」と、29歳でアラスカ生まれのフォークナーは語った。
ツール・ド・フランス開幕を翌日に控えた6月30日、イタリアで女子レース最高格式を誇るステージレース「ジロ・デ・イタリア・ドンネ(正式名称はジロ・ディタリア・インテルナツィオナーレ・フェミニーレ)」が開幕した。ジロ・ローザという名前で知られていた本大会は、一時降格を経て昨年からワールドツアーに復帰。更に10日間の争いへとパワーアップを果たしている。
第33回大会はサルデーニャ島で開幕し、北東部のチェゼーナから北上してアルプス山脈を越え、ヴェネト州のパドヴァで締めくくられる10日間の戦い。プロローグ(定義は8km以下の個人タイムトライアル)に始まる大会には、平坦から本格山岳まで幅広いステージが用意されている。
開幕地カリアリに集まったのは24チームの計141名の選手たち。その中でも注目されるのは前日に2023年限りでの引退を発表したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)や今年躍進中の24歳マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)。そしてスプリンターとしては世界王者エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード)や、歴代最多区間優勝記録を誇るマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)らも顔を揃えた。
初日は顔見せ要素の強い4.7kmの平坦コースを走るプロローグ。晴天に恵まれたサルデーニャ島カリアリを141名の選手たちが1分間隔で飛び出した。
早速好タイムでフィニッシュラインを通過したのは35歳のベテランであるフォス。しかしこのタイムをトラック競技での経験を活かしたジョージア・ベイカー(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が10秒上回る5分50秒でホットシートに座ると、なかなかこのタイムに届く選手は現れなかった。
その後スタートしたファンフルーテンやイタリアTT王者エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)は5秒及ばず、世界王者バルサモとロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス)もそれぞれ2秒差で届かない。そんな中唯一ベイカーを上回ったのは、平均時速49km/hに迫るハイスピードを維持したチームメイトのクリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)だった。
ジロ・ドンネの前哨戦であるツール・ド・スイス・ウィメンの個人タイムトライアルを制し、総合でも2位に入ったフォークナー。その勢いのまま臨んだジロ・ドンネで、プロローグ制覇とマリアローザを獲得した。
「マリアローザを着用できるなんて思ってもいなかった。私の夢の1つが叶ったのでとても驚くとともに感動している。このジャージを守る考えはないものの、チームには登りやスプリントで勝てる選手が揃っている。だからこの後のステージでは、彼女たちをサポートしていきたい」と、29歳でアラスカ生まれのフォークナーは語った。
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2022第1ステージ
個人総合成績
1位 | クリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:05:46 |
2位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:04 |
3位 | エリーザ・バルサモ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:06 |
4位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) | |
5位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:09 |
6位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 0:10 |
7位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、トレック・セガフレード) | |
8位 | リアンヌ・マークス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 0:11 |
9位 | リア・トーマス(アメリカ、トレック・セガフレード) | 0:12 |
10位 | アヌースカ・コスター(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) |
ヤングライダー賞 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス) |
チーム総合成績 | トレック・セガフレード |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp