2022/06/06(月) - 11:03
「ミュール」を越え、首都ブリュッセルを目指す歴史深いベルギークラシックで逃げ切り決まる。タコ・ファンデルホールン(ベルギー)が好調のアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオに更なる1勝を献上した。
ドーフィネ開幕と時を同じくして、ベルギーの首都ブリュッセルでは「ブリュッセル・サイクリングクラシック(UCI1.Pro)」が開催。1893年、日本でいえば明治26年初開催とレースカレンダー内で最古参に分類されるワンデーレースであり、黎明期には400km近くもの距離を走破していたという。
郊外の丘陵区間を駆け抜け、そしてブッリュッセル市街地に戻るレースは基本的にスプリンター向けだが、中盤に「ミュール・カペルミュール」「ボスベルグ」「コンゴベルグ」を含む周回コースを2周回することが特徴。
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやロット・スーダルはクラシックの一軍メンバーを揃えたほか、2020年大会覇者ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)といったトップスプリンターが集結。UAEチームエミレーツはパスカル・アッカーマン(ドイツ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)というツートップ体制で勝利を狙った。
しかし、そんなスプリンターチームの思惑は、強力な逃げグループと、雨も影響した落車多発のサバイバルレースで狂うことに。タコ・ファンデルホールン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)を含む10名が逃げ、メイン集団も順調に距離を消化していたものの、2度目のミュール・カペルミュールでアタッカーたちが動いた。
ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)やマグナス・シェフィールド(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がペースを上げたことで集団は崩壊。多数のスプリンターがこぼれ落ちる一方で、アタック合戦を展開しながらも先頭10名はタイム差を維持した。
結局、残り1km地点を20秒リードで駆け抜けた先頭グループが当初の予想に反して逃げ切りを確定させる。登り勾配の最終区間でUCIコンチネンタルチーム所属のティモ・ウィレムス(ベルギー)がアタックして大リードを稼いだが、歯を食いしばりながらファンデルホールンが追走し、残り50mで追い抜き、フィニッシュ。逃げのスペシャリストが劇的な幕切れで今季初勝利を掴み取った。
「ティモがアタックした時は完全に脚が終わっていたけれど、フィニッシュラインまでもがき倒すことができた。アンドラでの高地合宿を終えて臨んだレースはとても調子が良かった。逃げグループ内ではペースを合わせて走ることが大切だから、あまり登りでペースを上げすぎないようにしようと話していたんだ。この素晴らしいレースを僕の優勝記録に加えることができて本当に嬉しい」と、ツール・ド・フランス出場を予定しているファンデルホーンは言う。好調を維持しているチームにとってはジロ・デッラ・アッペンニーノに続く今季13勝目となった。
ドーフィネ開幕と時を同じくして、ベルギーの首都ブリュッセルでは「ブリュッセル・サイクリングクラシック(UCI1.Pro)」が開催。1893年、日本でいえば明治26年初開催とレースカレンダー内で最古参に分類されるワンデーレースであり、黎明期には400km近くもの距離を走破していたという。
郊外の丘陵区間を駆け抜け、そしてブッリュッセル市街地に戻るレースは基本的にスプリンター向けだが、中盤に「ミュール・カペルミュール」「ボスベルグ」「コンゴベルグ」を含む周回コースを2周回することが特徴。
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオやロット・スーダルはクラシックの一軍メンバーを揃えたほか、2020年大会覇者ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)といったトップスプリンターが集結。UAEチームエミレーツはパスカル・アッカーマン(ドイツ)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)というツートップ体制で勝利を狙った。
しかし、そんなスプリンターチームの思惑は、強力な逃げグループと、雨も影響した落車多発のサバイバルレースで狂うことに。タコ・ファンデルホールン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)を含む10名が逃げ、メイン集団も順調に距離を消化していたものの、2度目のミュール・カペルミュールでアタッカーたちが動いた。
ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)やマグナス・シェフィールド(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がペースを上げたことで集団は崩壊。多数のスプリンターがこぼれ落ちる一方で、アタック合戦を展開しながらも先頭10名はタイム差を維持した。
結局、残り1km地点を20秒リードで駆け抜けた先頭グループが当初の予想に反して逃げ切りを確定させる。登り勾配の最終区間でUCIコンチネンタルチーム所属のティモ・ウィレムス(ベルギー)がアタックして大リードを稼いだが、歯を食いしばりながらファンデルホールンが追走し、残り50mで追い抜き、フィニッシュ。逃げのスペシャリストが劇的な幕切れで今季初勝利を掴み取った。
「ティモがアタックした時は完全に脚が終わっていたけれど、フィニッシュラインまでもがき倒すことができた。アンドラでの高地合宿を終えて臨んだレースはとても調子が良かった。逃げグループ内ではペースを合わせて走ることが大切だから、あまり登りでペースを上げすぎないようにしようと話していたんだ。この素晴らしいレースを僕の優勝記録に加えることができて本当に嬉しい」と、ツール・ド・フランス出場を予定しているファンデルホーンは言う。好調を維持しているチームにとってはジロ・デッラ・アッペンニーノに続く今季13勝目となった。
ブリュッセル・サイクリングクラシック2022結果
1位 | タコ・ファンデルホールン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 4:45:03 |
2位 | ティモ・ウィレムス(ベルギー、ミネルバサイクリング) | |
3位 | トビアス・バイヤー(オーストリア、アルペシン・フェニックス) | |
4位 | ルネ・ヘールホーズ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | +0:07 |
5位 | ジル・デウィルデ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
6位 | アリエン・リヴィンズ(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソース WB) | |
7位 | ブラム・ウェルテン(オランダ、グルパマFDJ) | |
8位 | ジャンニ・マルシャン(ベルギー、タルトレット・アイソレックス) | +0:10 |
9位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | +0:23 |
10位 | ローレンス・レックス(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソース WB) |
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