2022/05/26(木) - 12:29
「第15ステージで勝利を逃していた分、ずっとこの勝利を夢見てきた」と、念願のステージ優勝を決めたサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)は涙する。逃げグループに乗った選手、総合争いを繰り広げた選手の言葉でジロ17日目を振り返る。
ステージ優勝:サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)
グランツールという大舞台で初めてUCIワールドツアーのステージレース区間勝利を挙げることができた。最高に嬉しいよ。とてもトリッキーで、特に序盤区間で落車してしまったのでより一層難しいレースだった。コーニュにフィニッシュする第15ステージで勝利を逃していた分、ずっとこの勝利を夢見てきたんだ。
アタックのタイミングは冷静だった。何人か先行していたけれど、僕にはまだ脚が残っていたし、挑戦したかった。彼らとの「差が縮まっていると聞いた時に彼らの登坂スピードが分かった。フィニッシュまで単独に持ち込めれば勝てるチャンスが回ってくると信じていたんだ。チームからのサポート、僕の家族、そしてサポートしてくれる全ての人に感謝したい。なぜなら夢を一つ叶えたということに気づいたから。
終盤に独走するも、ブイトラゴに逆転されたハイス・リームライゼ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
今は落ち込んでいる。あの時は勝てると思っていたけど、ブイトラゴが今日は一番強かった。彼を再び捉えようとしたけれど、残念ながら20秒差をキープされてしまった。僕の脚はいっぱいいっぱい。彼についていくことはできなかった。彼の姿が見えなくなってからは勝ち目がないことに気づいた。
ステージ3位に入り、総合成績を7位に上げたヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
スタート直後に登るというレイアウトを見て、もう一度アタックしようと頭に浮かんでいた。大きなグループがメイン集団から逃げ始めて、僕の総合ライバルがその中に入っていたこともあって躊躇わずに逃げにジャンプした。昨日のエスケープでロレンツォ・ロータがいてくれたように、今日レイン・タラマエが一緒に逃げてくれたことは理想的で、逃げグループの中で有利にことを運ぶことができたんだ。
僕たちはメイン集団から大きなリードを得ていたので、良い走りができれば総合成績を上げることも可能になると思っていた。だからこそタイム差が縮まらないようペースメイクに力を使い、フレッシュな選手たちがステージ優勝争いを始めても加わらなかった。チームにとってまた新たな表彰台、そして総合7位まで上げることができてハッピーだ。明日は平坦スプリンターステージ。僕とドメニコ(ポッツォヴィーヴォ)が残る3日間の厳しいステージで100%を尽くせるように脚を休ませたい。
山岳賞ポイントを積み重ねたクーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
チームと僕にとって素晴らしい日になった。ハイスはステージ優勝を目指してずっと挑戦し、僕はマリアアッズーラを守るためにたくさんのポイントを重ねることができた。今のところ完璧に駒を進めているけれど、まだレースは終わったわけじゃない。まだポイントを獲らないといけないし、可能であればここからの数日間でアタックしてみたいとも思う。後悔するよりも積極的に攻めたいと思う。
総合2位:ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
昨日のステージを終えてプロトン内には疲れて重たい雰囲気が漂っていた。最終盤は予想通り過酷な展開で、引き続き総合成績は非常に僅差のまま。山頂フィニッシュじゃないと決定的な差がつきづらい。カラパスに対して詰め寄ることはできなかったけれど、他の選手たちに対してはリードを稼ぐことができて嬉しいよ。レースが進むにつれて最終日が近づいてくる。第20ステージが決定的な山場になるだろう。
総合3位:ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
またしても過酷な山岳ステージだった。2つ目の1級山岳からメイン集団のコントロールを担い、レースを厳しいものにするためにペースを引き上げたんだ。最終的に何人か総合勢を振り落とすことには成功したものの、ヒンドレーとカラパスはとても強かった。それでもアルメイダに対してタイム差を稼ぐことができたのは良いサインとなったし、僕自身満足している。
チーム全体のパフォーマンスに満足しているし、サンティ(ブイトラゴ)の勝利は本当に嬉しいものになった。彼は何度もトライしていたけれど、今日彼の実力がホンモノであることを示した。総合的に、僕らにとって素晴らしい1日になった。
総合成績を4位に落としたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
昨日のステージがあまりにもタフだったので今日最終盤の山で普段通りの走りができなかった。この先3つ厳しいステージがあり、最後は個人タイムトライアル。もちろん簡単なことではないけれど総合表彰台はまだ手の届くところにある。まだまだフィニッシュまでは遠く、全力で戦い続けたい。
text:So Isobe
ステージ優勝:サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)
グランツールという大舞台で初めてUCIワールドツアーのステージレース区間勝利を挙げることができた。最高に嬉しいよ。とてもトリッキーで、特に序盤区間で落車してしまったのでより一層難しいレースだった。コーニュにフィニッシュする第15ステージで勝利を逃していた分、ずっとこの勝利を夢見てきたんだ。
アタックのタイミングは冷静だった。何人か先行していたけれど、僕にはまだ脚が残っていたし、挑戦したかった。彼らとの「差が縮まっていると聞いた時に彼らの登坂スピードが分かった。フィニッシュまで単独に持ち込めれば勝てるチャンスが回ってくると信じていたんだ。チームからのサポート、僕の家族、そしてサポートしてくれる全ての人に感謝したい。なぜなら夢を一つ叶えたということに気づいたから。
終盤に独走するも、ブイトラゴに逆転されたハイス・リームライゼ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
今は落ち込んでいる。あの時は勝てると思っていたけど、ブイトラゴが今日は一番強かった。彼を再び捉えようとしたけれど、残念ながら20秒差をキープされてしまった。僕の脚はいっぱいいっぱい。彼についていくことはできなかった。彼の姿が見えなくなってからは勝ち目がないことに気づいた。
ステージ3位に入り、総合成績を7位に上げたヤン・ヒルト(チェコ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
スタート直後に登るというレイアウトを見て、もう一度アタックしようと頭に浮かんでいた。大きなグループがメイン集団から逃げ始めて、僕の総合ライバルがその中に入っていたこともあって躊躇わずに逃げにジャンプした。昨日のエスケープでロレンツォ・ロータがいてくれたように、今日レイン・タラマエが一緒に逃げてくれたことは理想的で、逃げグループの中で有利にことを運ぶことができたんだ。
僕たちはメイン集団から大きなリードを得ていたので、良い走りができれば総合成績を上げることも可能になると思っていた。だからこそタイム差が縮まらないようペースメイクに力を使い、フレッシュな選手たちがステージ優勝争いを始めても加わらなかった。チームにとってまた新たな表彰台、そして総合7位まで上げることができてハッピーだ。明日は平坦スプリンターステージ。僕とドメニコ(ポッツォヴィーヴォ)が残る3日間の厳しいステージで100%を尽くせるように脚を休ませたい。
山岳賞ポイントを積み重ねたクーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
チームと僕にとって素晴らしい日になった。ハイスはステージ優勝を目指してずっと挑戦し、僕はマリアアッズーラを守るためにたくさんのポイントを重ねることができた。今のところ完璧に駒を進めているけれど、まだレースは終わったわけじゃない。まだポイントを獲らないといけないし、可能であればここからの数日間でアタックしてみたいとも思う。後悔するよりも積極的に攻めたいと思う。
総合2位:ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)
昨日のステージを終えてプロトン内には疲れて重たい雰囲気が漂っていた。最終盤は予想通り過酷な展開で、引き続き総合成績は非常に僅差のまま。山頂フィニッシュじゃないと決定的な差がつきづらい。カラパスに対して詰め寄ることはできなかったけれど、他の選手たちに対してはリードを稼ぐことができて嬉しいよ。レースが進むにつれて最終日が近づいてくる。第20ステージが決定的な山場になるだろう。
総合3位:ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
またしても過酷な山岳ステージだった。2つ目の1級山岳からメイン集団のコントロールを担い、レースを厳しいものにするためにペースを引き上げたんだ。最終的に何人か総合勢を振り落とすことには成功したものの、ヒンドレーとカラパスはとても強かった。それでもアルメイダに対してタイム差を稼ぐことができたのは良いサインとなったし、僕自身満足している。
チーム全体のパフォーマンスに満足しているし、サンティ(ブイトラゴ)の勝利は本当に嬉しいものになった。彼は何度もトライしていたけれど、今日彼の実力がホンモノであることを示した。総合的に、僕らにとって素晴らしい1日になった。
総合成績を4位に落としたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)
昨日のステージがあまりにもタフだったので今日最終盤の山で普段通りの走りができなかった。この先3つ厳しいステージがあり、最後は個人タイムトライアル。もちろん簡単なことではないけれど総合表彰台はまだ手の届くところにある。まだまだフィニッシュまでは遠く、全力で戦い続けたい。
text:So Isobe
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