4日連続の集団スプリントに持ち込まれたハンガリー第4ステージ。共にツール・ド・フランスを見据えるディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)がファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)の3日連続勝利を阻止。今季3勝目をマークした。
チームプレゼンテーションに現れたボーラ・ハンスグローエ photo:Tour de Hongrie
レースバブルという言葉すら聞かなくなった2022年シーズン photo:Tour de Hongrie
ブダペストの西に位置するカジンツバルツィカを周回する大会4日目 photo:Tour de Hongrie
最終日を翌日に控えたツール・ド・ハンガリー(UCI.2.1)第4ステージも平坦基調のスプリントステージ。しかしこの日は2級山岳を越え、レース後半に3級山岳を含むコースを2周するため、登坂によるダメージがスプリンターたちの勝負を分けた。
前日の落車で怪我を負ったマッテオ・モスケッティ(イタリア、トレック・セガフレード)がスタートを切ったこの日、アクチュアルスタート直後からアタックが勃発。山岳賞ジャージのキープを狙うアーロン・ファンパウク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)を含む4名が、カジンツバルツィカのコースで逃げを決めた。
ファンパウクは3つある山岳全てをトップで通過し、翌日のクイーンステージを前に山岳賞のリードを広げることに成功。それを追うメイン集団は、大会最後のスプリントステージに意気込むイスラエル・プレミアテックがハイスピードで牽引した。最終3級山岳を越えるとプロトンは残り23kmで逃げグループを捉え、勝負は4日連続となる集団スプリントに持ち込まれた。
逃げに乗り山岳ポイントを荒稼ぎしたアーロン・ファンパウク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) photo:Tour de Hongrie
この日メイン集団の牽引に積極的だったイスラエル・プレミアテック photo:Tour de Hongrie
残り2km地点からプロトン先頭で主導権を握ったのは3日連続勝利を狙うクイックステップ・アルファヴィニル。そのエースであるファビオ・ヤコブセン(オランダ)がチームメイト2人に先導される一方で、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)の最終アシストであるルカ・メズゲッツ(スロベニア)はフラムルージュ(残り1km)手前で早々と脱落していった。
しかし右の直角コーナーを前に左に膨らむ隊列から、メズゲッツは右に逸れながら減速していく。この動きが後続のスプリンターたちを阻んだことで、クイックステップとその背後につくフルーネウェーヘンを含む先頭と後続集団に一時ギャップが生まれる有利な展開を作りだした。
大会2日目の再現のごとく最終発射台フロリアン・セネシャル(フランス)から残り100mでヤコブセンが飛び出すと、その背後からフルーネウェーヘンもスプリントを開始。「終盤の登坂で脚がなくなった」と語るヤコブセンのスピードは伸び悩む一方で、ここまで満足なスプリントが出来ないでいたフルーネウェーヘンが、その鬱憤を晴らすハイスピードでフィニッシュラインを通過した。
「叫ぶ観客を黙らせたかった」とポーズの理由を話したディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:CorVos
今季3勝目を喜ぶディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:Tour de Hongrie
「大会を通して脚の調子は良かったものの、結果がついてこなかった。だから今日はいままでと異なる作戦で臨んだんだ。レース終盤は2つの低い登りのあるハードなコースでだったが、チームが素晴らしいアシストを見せてくれた。スプリントを始めた僕の視界には誰も現れることがなかった」と語るフルーネウェーヘン。初日こそ7位に入ったものの、それ以降はチームの隊列が整わずスプリントにすら加わることができないステージが続いていた。
一方、ハットトリック(3連続勝利)を逃したヤコブセンは「サイコロでいつも6が出ないように、必ず勝てるわけではない。チームは完璧なリードアウトを見せてくれたが、終盤のハイペースが脚にきてしまったようだ」とコメント。共に出場予定の7月1日に開幕するツール・ド・フランスを前に、因縁あるオランダ人対決はフルーネウェーヘンに軍配が上がった。
翌日の最終日は3つのカテゴリー山岳(1級、2級、1級)が登場する今大会唯一の山岳ステージ。スプリンターが主役となった4日間から一転、総合優勝をかけたクライマーによる争いが繰り広げられる。
スプリントでは敗れるもリーダージャージとポイント賞ジャージを獲得したファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:Tour de Hongrie



最終日を翌日に控えたツール・ド・ハンガリー(UCI.2.1)第4ステージも平坦基調のスプリントステージ。しかしこの日は2級山岳を越え、レース後半に3級山岳を含むコースを2周するため、登坂によるダメージがスプリンターたちの勝負を分けた。
前日の落車で怪我を負ったマッテオ・モスケッティ(イタリア、トレック・セガフレード)がスタートを切ったこの日、アクチュアルスタート直後からアタックが勃発。山岳賞ジャージのキープを狙うアーロン・ファンパウク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)を含む4名が、カジンツバルツィカのコースで逃げを決めた。
ファンパウクは3つある山岳全てをトップで通過し、翌日のクイーンステージを前に山岳賞のリードを広げることに成功。それを追うメイン集団は、大会最後のスプリントステージに意気込むイスラエル・プレミアテックがハイスピードで牽引した。最終3級山岳を越えるとプロトンは残り23kmで逃げグループを捉え、勝負は4日連続となる集団スプリントに持ち込まれた。


残り2km地点からプロトン先頭で主導権を握ったのは3日連続勝利を狙うクイックステップ・アルファヴィニル。そのエースであるファビオ・ヤコブセン(オランダ)がチームメイト2人に先導される一方で、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)の最終アシストであるルカ・メズゲッツ(スロベニア)はフラムルージュ(残り1km)手前で早々と脱落していった。
しかし右の直角コーナーを前に左に膨らむ隊列から、メズゲッツは右に逸れながら減速していく。この動きが後続のスプリンターたちを阻んだことで、クイックステップとその背後につくフルーネウェーヘンを含む先頭と後続集団に一時ギャップが生まれる有利な展開を作りだした。
大会2日目の再現のごとく最終発射台フロリアン・セネシャル(フランス)から残り100mでヤコブセンが飛び出すと、その背後からフルーネウェーヘンもスプリントを開始。「終盤の登坂で脚がなくなった」と語るヤコブセンのスピードは伸び悩む一方で、ここまで満足なスプリントが出来ないでいたフルーネウェーヘンが、その鬱憤を晴らすハイスピードでフィニッシュラインを通過した。


「大会を通して脚の調子は良かったものの、結果がついてこなかった。だから今日はいままでと異なる作戦で臨んだんだ。レース終盤は2つの低い登りのあるハードなコースでだったが、チームが素晴らしいアシストを見せてくれた。スプリントを始めた僕の視界には誰も現れることがなかった」と語るフルーネウェーヘン。初日こそ7位に入ったものの、それ以降はチームの隊列が整わずスプリントにすら加わることができないステージが続いていた。
一方、ハットトリック(3連続勝利)を逃したヤコブセンは「サイコロでいつも6が出ないように、必ず勝てるわけではない。チームは完璧なリードアウトを見せてくれたが、終盤のハイペースが脚にきてしまったようだ」とコメント。共に出場予定の7月1日に開幕するツール・ド・フランスを前に、因縁あるオランダ人対決はフルーネウェーヘンに軍配が上がった。
翌日の最終日は3つのカテゴリー山岳(1級、2級、1級)が登場する今大会唯一の山岳ステージ。スプリンターが主役となった4日間から一転、総合優勝をかけたクライマーによる争いが繰り広げられる。

ツール・ド・ハンガリー2022第4ステージ結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 3:59:15 |
2位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
3位 | ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | サシャ・ウェーマース(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
5位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) | 15:58:50 |
2位 | ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・プレミアテック) | 0:10 |
3位 | イェンス・レインデルス(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 0:12 |
4位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:16 |
5位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:17 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) |
山岳賞 | アーロン・ファンパウク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp
Choice ゴールデンホエイ グラスフェッド ホエイプロテイン 抹茶 1kg プロテイン 人工甘味料不使用 国内製造 乳酸菌ブレンド GMOフリー
CHOICE NUTRITION ( チョイス ニュートリション )
¥5,980 (¥6 / グラム)
inバー プロテイン グラノーラ プロテインバー フルーツの入ったザクザク食感 高タンパク10g 低脂肪 植物性プロテイン 鉄分森永製菓 14個 (x 1)
森永製菓
¥2,220 (¥159 / 本)