フランス北部を巡るダンケルク4日間レース第6ステージは、この日もスプリント決戦に。早駆けしたヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がチーム移籍後初勝利を挙げ、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)が総合優勝に輝いた。
アルドルのスタート地点に並ぶ4賞ジャージ (c)www.4joursdedunkerque.org
ドーバー海峡とベルギー国境に面する北フランス、ダンケルクを中心に行われたダンケルク4日間レース(2.Pro)。最終日の第6ステージはアルドルから開幕地ダンケルクに戻る182.9kmで、コースはパンケーキという形容に相応しいほどの平坦レイアウトだ。
雲一つない晴天のなか、弟ペテルの復活を待つユライ・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)やファビアン・リーンハルト(スイス、グルパマ・エフデジ)、アレクシー・ルナール(フランス、コフィディス)など、今大会で結果を残せていないチームが逃げに選手を送った。僅かな可能性に賭け踏み続けた7名による先行グループは、リーダージャージのロット・スーダルが牽くプロトンを相手に逃げ続けた。
ダンケルクに設定された周回コースを駆ける逃げ集団 (c)www.4joursdedunkerque.org
ダンケルク市街を7周する周回コースに入ってもなお逃げた集団は、残り7kmであえなく吸収される。ビンゴール・パウェルスソースWBと3日連続勝利を狙うアルペシン・フェニックスが先頭で位置を取りながら、今日も鋭角コーナーが連続するテクニカルな終盤戦に突入した。
コーナーで集団が棒状になったのを利用したマチェイ・ボドナル(ポーランド、トタルエネルジー)が残り2km地点から1人飛び出す。ボドナルはそのままフラムルージュ(残り1km)をくぐってもなおリードを保持したものの、アルケア・サムシックとアルペシン・フェニックスの連携によって潰され、各チームの隊列が乱れたまま最終スプリントへ。
発射台のマチュー・ラダニュス(フランス、グルパマ・エフデジ)が先頭で牽き終えると、ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がスルスルと位置を上げて先頭へ。このリードアウトかスプリントか分かりづらい加速に対し、判断が遅れたユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック)やロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー)が腰を上げるが、既にリードを拡げたタイッセンには追いつかない。そのまま先頭でフィニッシュラインを越えたタイッセンが、ハンドルを上下に揺らしながら喜びを爆発させた。
スプリント勝利を挙げたヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) (c)Région Hauts-de-France
表彰台で勝利を喜ぶヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) (c)Région Hauts-de-France
今年ロット・スーダルから移籍後、初勝利を挙げた23歳のタイッセン。「勝利から遠ざかっていたこの2年は肉体的にも精神的にも辛く、その末に掴んだこの勝利の価値は大きい。この大会を通して自信が増していったんだ。一緒にスプリントを分析してくれた監督やトレーナー、リードアウトしてくれたボーイ・ファンポッペルに感謝したい」とタイッセンは勝利を喜ぶ。
一方、総合優勝はステージ15位でフィニッシュしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)の手に。「昨日は勝利を逃し悔しかったが、総合優勝ができて本当に嬉しいよ。この2年は勝てず苦しい時期を過ごしたが、どうしても自分を高いレベルに引き上げてから引退したかったんだ。体調不良で十分な練習ができず、クラシックでは結果が出なかった。しかしより距離の短い今大会では勝利を掴むことができた。素晴らしいチームに感謝するよ」と、今年限りで現役を退くジルベールは語っている。
総合優勝に輝いたフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル) (c)Région Hauts-de-France

ドーバー海峡とベルギー国境に面する北フランス、ダンケルクを中心に行われたダンケルク4日間レース(2.Pro)。最終日の第6ステージはアルドルから開幕地ダンケルクに戻る182.9kmで、コースはパンケーキという形容に相応しいほどの平坦レイアウトだ。
雲一つない晴天のなか、弟ペテルの復活を待つユライ・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)やファビアン・リーンハルト(スイス、グルパマ・エフデジ)、アレクシー・ルナール(フランス、コフィディス)など、今大会で結果を残せていないチームが逃げに選手を送った。僅かな可能性に賭け踏み続けた7名による先行グループは、リーダージャージのロット・スーダルが牽くプロトンを相手に逃げ続けた。

ダンケルク市街を7周する周回コースに入ってもなお逃げた集団は、残り7kmであえなく吸収される。ビンゴール・パウェルスソースWBと3日連続勝利を狙うアルペシン・フェニックスが先頭で位置を取りながら、今日も鋭角コーナーが連続するテクニカルな終盤戦に突入した。
コーナーで集団が棒状になったのを利用したマチェイ・ボドナル(ポーランド、トタルエネルジー)が残り2km地点から1人飛び出す。ボドナルはそのままフラムルージュ(残り1km)をくぐってもなおリードを保持したものの、アルケア・サムシックとアルペシン・フェニックスの連携によって潰され、各チームの隊列が乱れたまま最終スプリントへ。
発射台のマチュー・ラダニュス(フランス、グルパマ・エフデジ)が先頭で牽き終えると、ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)がスルスルと位置を上げて先頭へ。このリードアウトかスプリントか分かりづらい加速に対し、判断が遅れたユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック)やロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー)が腰を上げるが、既にリードを拡げたタイッセンには追いつかない。そのまま先頭でフィニッシュラインを越えたタイッセンが、ハンドルを上下に揺らしながら喜びを爆発させた。


今年ロット・スーダルから移籍後、初勝利を挙げた23歳のタイッセン。「勝利から遠ざかっていたこの2年は肉体的にも精神的にも辛く、その末に掴んだこの勝利の価値は大きい。この大会を通して自信が増していったんだ。一緒にスプリントを分析してくれた監督やトレーナー、リードアウトしてくれたボーイ・ファンポッペルに感謝したい」とタイッセンは勝利を喜ぶ。
一方、総合優勝はステージ15位でフィニッシュしたフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)の手に。「昨日は勝利を逃し悔しかったが、総合優勝ができて本当に嬉しいよ。この2年は勝てず苦しい時期を過ごしたが、どうしても自分を高いレベルに引き上げてから引退したかったんだ。体調不良で十分な練習ができず、クラシックでは結果が出なかった。しかしより距離の短い今大会では勝利を掴むことができた。素晴らしいチームに感謝するよ」と、今年限りで現役を退くジルベールは語っている。

ダンケルク4日間レース2022第6ステージ結果
1位 | ヘルベン・タイッセン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 4:20:53 |
2位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | |
3位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、トタルエネルジー) | |
4位 | ライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
5位 | ピエール・バルビエ(フランス、B&Bホテルズ KTM) |
個人総合成績
1位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル) | 25:00:26 |
2位 | オリヴェル・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン) | 0:04 |
3位 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマ・エフデジ) | 0:05 |
4位 | バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) | 0:10 |
5位 | バティスト・プランカールト(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジェイソン・テソン(フランス、サンミッシェル・オーベル93) |
山岳賞 | アレックス・コールマン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
ヤングライダー賞 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマ・エフデジ) |
チーム総合成績 | ロット・スーダル |
text:Sotaro.Arakawa
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