2022/05/08(日) - 06:53
いったい何人がこの結果を予想できただろうか。ジロ2日目の短距離個人TTでサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)が区間優勝&総合2位浮上。区間2位のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がマリアローザを堅守した。
ハンガリーの首都ブダペストをピンクに染め上げるジロ・デ・イタリア。ジロとしては珍しい初日ラインレースを終え、いよいよ2日目に総合成績にも影響する個人タイムトライアルがやってきた。
平地のペスト地区を出発し、ドナウ川を渡って丘陵地帯のブダ地区に入るTTコースは合計9.2kmと短い。しかしながらスタートからは合計23箇所のコーナーが続き、最後はブダ城のフィニッシュ地点まで1.3kmで獲得標高64mを登る登坂区間が控える。誰もが「ペース配分が難しい」と口を揃えるテクニカルな短距離コースを舞台に、上位選手で12分前後の「時間との戦い」が繰り広げられた。
空模様は晴れ時々くもり。天気予報にはところにより雨マークも踊っていたものの、結局路面が濡れることは最後までなかった。総合成績下位のハーム・ファンフック(ベルギー、ロット・スーダル)から1分おきにスタートし、序盤戦はアレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・プレミアテック)やヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)といった過去大会のTTステージ覇者がホットシートに座った。
ファンエムデンを上回ったのはチームメイトのエドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)で、さほど時間を要さずレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が2秒18更新。さらにイタリア個人TTチャンピオンジャージを着るマッテオ・ソブレロ(イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が登坂区間でケムナのタイムを4秒65上回った。
次々とホットシートに座るメンバーが入れ替わる中、いよいよ総合上位陣がスタート。元世界王者で現オランダ個人TT王者のトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は、力強いペダリングで中間計測トップタイムを叩き出す。激坂を含む2017年世界選手権で勝利した姿を思い起こさせる勢いで登坂区間を駆け上がり、結果的にソブレロを7秒83上回る11分55秒を叩き出す。
精神面の疲れによって一時レースから離れていたデュムランの強い走りが復活。このままステージ優勝は2017年総合覇者の手に渡るかと思われたものの、その後ろで走ったサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)がデュムランを5秒03上回る11分50秒でフィニッシュしてみせた。
中間計測とフィニッシュタイムで両方1位、つまり平坦も登坂も一番速く走ったイェーツ。総合ライバル勢も飛ぶような走りを披露したイェーツには全く届かず、マリアローザを着て登坂区間をもがき倒し、唯一肉薄する走りを見せた最終走者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)も2秒99届かない。並み居るTTスペシャリストを根こそぎ打ち負かしたイェーツが、誰もが驚く自身初のグランツール個人TT区間優勝を掴み取った。
「マチューも迫っていたし、全く自信があるわけではなかったよ。もちろん勝つことができるという信念は常に持っているけれど、今日はなんとかなった」と、笑顔で優勝インタビューに答えたイェーツ。この日マリアローザには一歩手が届かなかったものの、総合ライバル勢に対して強いプレッシャーを掛けることに成功している。
「とにかくタフな個人タイムトライアルだった」と振り返るファンデルプールは翌日のマリアローザ着用権利を確保。ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)やジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が18〜19秒遅れと好走した一方、2019年覇者リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)は28秒遅れに甘んじた。
ハンガリーの首都ブダペストをピンクに染め上げるジロ・デ・イタリア。ジロとしては珍しい初日ラインレースを終え、いよいよ2日目に総合成績にも影響する個人タイムトライアルがやってきた。
平地のペスト地区を出発し、ドナウ川を渡って丘陵地帯のブダ地区に入るTTコースは合計9.2kmと短い。しかしながらスタートからは合計23箇所のコーナーが続き、最後はブダ城のフィニッシュ地点まで1.3kmで獲得標高64mを登る登坂区間が控える。誰もが「ペース配分が難しい」と口を揃えるテクニカルな短距離コースを舞台に、上位選手で12分前後の「時間との戦い」が繰り広げられた。
空模様は晴れ時々くもり。天気予報にはところにより雨マークも踊っていたものの、結局路面が濡れることは最後までなかった。総合成績下位のハーム・ファンフック(ベルギー、ロット・スーダル)から1分おきにスタートし、序盤戦はアレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・プレミアテック)やヨス・ファンエムデン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)といった過去大会のTTステージ覇者がホットシートに座った。
ファンエムデンを上回ったのはチームメイトのエドアルド・アッフィニ(イタリア、ユンボ・ヴィスマ)で、さほど時間を要さずレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が2秒18更新。さらにイタリア個人TTチャンピオンジャージを着るマッテオ・ソブレロ(イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)が登坂区間でケムナのタイムを4秒65上回った。
次々とホットシートに座るメンバーが入れ替わる中、いよいよ総合上位陣がスタート。元世界王者で現オランダ個人TT王者のトム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)は、力強いペダリングで中間計測トップタイムを叩き出す。激坂を含む2017年世界選手権で勝利した姿を思い起こさせる勢いで登坂区間を駆け上がり、結果的にソブレロを7秒83上回る11分55秒を叩き出す。
精神面の疲れによって一時レースから離れていたデュムランの強い走りが復活。このままステージ優勝は2017年総合覇者の手に渡るかと思われたものの、その後ろで走ったサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)がデュムランを5秒03上回る11分50秒でフィニッシュしてみせた。
中間計測とフィニッシュタイムで両方1位、つまり平坦も登坂も一番速く走ったイェーツ。総合ライバル勢も飛ぶような走りを披露したイェーツには全く届かず、マリアローザを着て登坂区間をもがき倒し、唯一肉薄する走りを見せた最終走者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)も2秒99届かない。並み居るTTスペシャリストを根こそぎ打ち負かしたイェーツが、誰もが驚く自身初のグランツール個人TT区間優勝を掴み取った。
「マチューも迫っていたし、全く自信があるわけではなかったよ。もちろん勝つことができるという信念は常に持っているけれど、今日はなんとかなった」と、笑顔で優勝インタビューに答えたイェーツ。この日マリアローザには一歩手が届かなかったものの、総合ライバル勢に対して強いプレッシャーを掛けることに成功している。
「とにかくタフな個人タイムトライアルだった」と振り返るファンデルプールは翌日のマリアローザ着用権利を確保。ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)やジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)が18〜19秒遅れと好走した一方、2019年覇者リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)は28秒遅れに甘んじた。
ジロ・デ・イタリア2022第2ステージ結果
1位 | サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ) | 11:50 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | +0:03 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:05 |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | +0:13 |
5位 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
6位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | +0:17 |
7位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
8位 | レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | +0:18 |
10位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM) | |
11位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
12位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | +0:19 |
14位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | +0:21 |
15位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:22 |
16位 | リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
17位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +0:24 |
18位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:26 |
19位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | +0:28 |
30位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:33 |
59位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) | +0:42 |
マリアローザ 個人総合成績
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 4:47:11 |
2位 | サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ) | +0:11 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:16 |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | +0:24 |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
7位 | トビアス・フォス(ノルウェー、ユンボ・ヴィスマ) | +0:28 |
8位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
9位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
10位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
マリアチクラミーノ ポイント賞
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 62pts |
2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 35pts |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 25pts |
マリアアッズーラ 山岳賞
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 3pts |
2位 | リック・ツァベル(ドイツ、イスラエル・プレミアテック) | 3pts |
3位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 2pts |
マリアビアンカ ヤングライダー賞
チーム総合成績
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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