2022/05/03(火) - 18:23
5月6日にハンガリーのブタペストで開幕を迎える第105回ジロ・デ・イタリア。出場メンバーが続々と発表されているなか、総合優勝争いに関わるイネオスやユンボ、バーレーンなどがラインナップを明らかにした。
前年覇者のエガン・ベルナル(コロンビア)に続く、チーム3連覇を狙うイネオス・グレナディアーズ。そのエースは2019年に総合優勝し、昨年の東京五輪で金メダルに輝いたリチャル・カラパス(エクアドル)だ。「イスラエルのテルアビブで開幕した初出場のジロから、この大会には良い思い出しかない。そして優勝した2019年は本当に特別な体験だった」とコメントするカラパスにとって、意外にもこれがイネオス移籍後初のジロとなる。
その脇を固めるのはベテランのジョナタン・カストロビエホ(スペイン)やパヴェル・シヴァコフ(フランス)に加え、「37(歳)なんていうのは数字でしかない。チームにカラパスのように勝てる選手がいるのはモチベーションに繋がる」と語るリッチー・ポート(オーストラリア)。今年限りで引退を発表しているポートにとって、これが現役最後のグランツール出場となる予定だ。
その対抗馬はサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)だ。直前のブエルタ・アストゥリアス(2.1)で区間2勝を挙げたイェーツは、3月のパリ〜ニース(2.UWT)でもステージ1勝と総合2位とかつてないシーズン序盤を送っている。
「必ずしも最終順位が成功の可否ではない。ベストコンディションで高みを目指し、勝てなかったとしてもそれは僕より優れた選手がいたまで。それでいいと思っている」とイェーツ。近年はタイムトライアル力の向上も著しい一方で、不安要素は山岳で最終局面に残ることができるアシストだけか。
ユンボ・ヴィスマは2017年覇者のトム・デュムラン(オランダ)がリーダーを担う。昨年1月に競技活動を休止し、五輪をキッカケに復帰した〜にとって、グランツールで単独エースを担うのは3年振り。今年のジロは個人タイムトライアルが第2ステージ(9.2km)と第21ステージ(17.4km)と短めであることが懸念されるが、年始のコロンビアと直前のスペイン・テネリフェ島で行った高地合宿と準備は上々だ。
山岳でのアシストは2019年ツールドラブ覇者で昨年のジロで総合9位にランクインしたトビアス・フォス(ノルウェー)やサム・オーメン(オランダ)が務める。イネオスに比べ戦力は手薄と言えるものの、「トムにフォスとオーメンがいれば総合順位も十分に争うことができる。我々には自信があるよ」とメーリン・ゼーマン監督は胸を張る。
昨年大会は新城幸也の活躍もあり、区間1勝に総合2位と躍進したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)は今年ツール・ド・フランスへ。その代わりを、昨年は落車で途中棄権と辛酸を嘗めたミケル・ランダ(スペイン)を中心に、ペリョ・ビルバオ(スペイン)とワウト・プールス(オランダ)が担う。「調子は良く、僕にはスーパーチームがいる」と自信を覗かせるランダは、今年のティレーノ~アドリアティコで総合3位に入るなど好調さで、2015年大会以来の表彰台を狙う。
今季限りでの現役引退を明言しているアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)も自身2回目のジロ出場を果たす。前回出場したのは総合3位で表彰台に上がった2016年。今年ストラーデ・ビアンケとラ・フレーシュ・ワロンヌで2位と衰えを知らない42歳は、ジロでは総合でなく区間優勝狙いだと思われる。そしてモビスターの総合リーダーを担うのは、今年イネオスから加入したイバン・ソーサ(コロンビア)だ。
前年覇者のエガン・ベルナル(コロンビア)に続く、チーム3連覇を狙うイネオス・グレナディアーズ。そのエースは2019年に総合優勝し、昨年の東京五輪で金メダルに輝いたリチャル・カラパス(エクアドル)だ。「イスラエルのテルアビブで開幕した初出場のジロから、この大会には良い思い出しかない。そして優勝した2019年は本当に特別な体験だった」とコメントするカラパスにとって、意外にもこれがイネオス移籍後初のジロとなる。
その脇を固めるのはベテランのジョナタン・カストロビエホ(スペイン)やパヴェル・シヴァコフ(フランス)に加え、「37(歳)なんていうのは数字でしかない。チームにカラパスのように勝てる選手がいるのはモチベーションに繋がる」と語るリッチー・ポート(オーストラリア)。今年限りで引退を発表しているポートにとって、これが現役最後のグランツール出場となる予定だ。
その対抗馬はサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)だ。直前のブエルタ・アストゥリアス(2.1)で区間2勝を挙げたイェーツは、3月のパリ〜ニース(2.UWT)でもステージ1勝と総合2位とかつてないシーズン序盤を送っている。
「必ずしも最終順位が成功の可否ではない。ベストコンディションで高みを目指し、勝てなかったとしてもそれは僕より優れた選手がいたまで。それでいいと思っている」とイェーツ。近年はタイムトライアル力の向上も著しい一方で、不安要素は山岳で最終局面に残ることができるアシストだけか。
ユンボ・ヴィスマは2017年覇者のトム・デュムラン(オランダ)がリーダーを担う。昨年1月に競技活動を休止し、五輪をキッカケに復帰した〜にとって、グランツールで単独エースを担うのは3年振り。今年のジロは個人タイムトライアルが第2ステージ(9.2km)と第21ステージ(17.4km)と短めであることが懸念されるが、年始のコロンビアと直前のスペイン・テネリフェ島で行った高地合宿と準備は上々だ。
山岳でのアシストは2019年ツールドラブ覇者で昨年のジロで総合9位にランクインしたトビアス・フォス(ノルウェー)やサム・オーメン(オランダ)が務める。イネオスに比べ戦力は手薄と言えるものの、「トムにフォスとオーメンがいれば総合順位も十分に争うことができる。我々には自信があるよ」とメーリン・ゼーマン監督は胸を張る。
昨年大会は新城幸也の活躍もあり、区間1勝に総合2位と躍進したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)は今年ツール・ド・フランスへ。その代わりを、昨年は落車で途中棄権と辛酸を嘗めたミケル・ランダ(スペイン)を中心に、ペリョ・ビルバオ(スペイン)とワウト・プールス(オランダ)が担う。「調子は良く、僕にはスーパーチームがいる」と自信を覗かせるランダは、今年のティレーノ~アドリアティコで総合3位に入るなど好調さで、2015年大会以来の表彰台を狙う。
今季限りでの現役引退を明言しているアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)も自身2回目のジロ出場を果たす。前回出場したのは総合3位で表彰台に上がった2016年。今年ストラーデ・ビアンケとラ・フレーシュ・ワロンヌで2位と衰えを知らない42歳は、ジロでは総合でなく区間優勝狙いだと思われる。そしてモビスターの総合リーダーを担うのは、今年イネオスから加入したイバン・ソーサ(コロンビア)だ。
イネオス・グレナディアーズ
リチャル・カラパス(エクアドル) |
ジョナタン・カストロビエホ(スペイン) |
ベン・トゥレット(イギリス) |
ジョナタン・ナルバエス(エクアドル) |
リッチー・ポート(オーストラリア) |
サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア) |
パヴェル・シヴァコフ(フランス) |
ベン・スウィフト(イギリス) |
バイクエクスチェンジ・ジェイコ
サイモン・イェーツ(イギリス) |
ローソン・クラドック(アメリカ) |
ルーカス・ハミルトン(オーストラリア) |
マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) |
ダミアン・ホーゾン(オーストラリア) |
クリストファー・ユールイェンセン(デンマーク) |
カラム・スコットソン(オーストラリア) |
マッテオ・ソブレロ(イタリア) |
バーレーン・ヴィクトリアス
ペリョ・ビルバオ(スペイン) |
フィル・バウハウス(ドイツ) |
サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア) |
ミケル・ランダ(スペイン) |
ドメン・ノヴァク(スロベニア) |
ワウト・プールス(オランダ) |
ヤシャ・ズッタリン(ドイツ) |
ヤン・トラトニク(スロベニア) |
ユンボ・ヴィスマ
トム・デュムラン(オランダ) |
エドアルド・アッフィニ(イタリア) |
クーン・ボウマン(オランダ) |
パスカル・エーンコーン(オランダ) |
トビアス・フォス(ノルウェー) |
ハイス・リームライゼ(オランダ) |
サム・オーメン(オランダ) |
ヨス・ファンエムデン(オランダ) |
モビスター
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン) |
ホルヘ・アルカス(スペイン) |
ウィリアム・バルタ(アメリカ) |
オイエル・ラスカノ(スペイン) |
アントニオ・ペドレロ(スペイン) |
ホセ・ロハス(スペイン) |
セルヒオ・サミティエル(スペイン) |
イバン・ソーサ(コロンビア) |
text:Sotaro.Arakawa
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