2022/04/30(土) - 09:44
中級山岳が続く第3ステージで総合は大きく動かず。無数のアタックの末に持ち込まれた集団スプリントで、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)がヘイターを下し、総合でも2位まで順位を上げている。
ツール・ド・ロマンディ第3ステージの舞台となるのは、ヴァルブロワを発着点に周辺の丘陵地帯を巡る165.1km。合計で5つのカテゴリー山岳が登場するが、いずれも3級山岳と難易度は低く、前日と同じくパンチャーにとってチャンスとなるステージだ。
スタートから20km地点で形成されたのはレミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)とナンス・ペテルス(フランス、AG2Rシトロエン)、クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック)らワールドチーム3名による逃げグループ。一方で3級山岳が連続するこの日に、山岳賞ジャージを着るトマ・シャンピオン(フランス、コフィディス)は逃げに乗ることができず。代わりにニーランズがカテゴリー山岳のKOMを総なめにし、山岳ポイントを荒稼ぎ。シャンピオンから山岳賞ジャージを奪うことに成功した。
この日もリーダージャージのユンボ・ヴィスマがメイン集団を牽引すると、無数のアップダウンにフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)やカスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)などのスプリンターが遅れていく。そして一時は4分以上のアドバンテージを奪った逃げも、強力なユンボ・ヴィスマの牽引により残り20km地点で吸収された。
再びひとまとまりなったプロトンは最終山岳の3級山岳セデイユ(距離4.5km/平均4.4%)に突入。ここから集団スプリントに持ち込みたくないチームによるアタックが繰り広げられた。
まずはカルロス・ベローナ(スペイン、モビスター)が飛び出すと、そのカウンターから母国勝利を狙うジーノ・メーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックする。しかしこれも決まらず、さらに残り3kmから仕掛けたレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)も残り500mで吸収。勝負はアタッカーたちの思惑叶わず集団スプリントへ持ち込まれた。
マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)を先頭に最終ストレートに突入すると、真っ先に腰を上げたのは前日勝者ヘイターの背後についたパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)だった。抜群のタイミングで飛び出したベヴィンにヘイターは並ぶことができない。ライバルたちを寄せ付けないハイスピードを維持したベヴィンが、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過した。
「優勝を争うことができるステージだと思っていた。このスプリントを狙っていたが、まさか勝てるなんて。なんて日だ。今日はずっと最終コーナーのことを考えていたんだ。だからヘイターの後ろを取り、全てが完璧にいった。信じられないほど素晴らしい勝利だ」と、チームに今年最初のワールドツアー勝利をもたらしたベヴィンは語った。
ステージ2位にはヘイターが入り、3位のデニスは4秒のボーナスタイムを獲得してリーダージャージのキープ。またベヴィンも総合7位から2位へのジャンプアップに成功している。
翌日の第4ステージは5つもの1級山岳が登場するクイーンステージ。最終第5ステージが個人タイムトライアルのため、首位デニスに対し攻撃するクライマーたちの動きが注目される。
ツール・ド・ロマンディ第3ステージの舞台となるのは、ヴァルブロワを発着点に周辺の丘陵地帯を巡る165.1km。合計で5つのカテゴリー山岳が登場するが、いずれも3級山岳と難易度は低く、前日と同じくパンチャーにとってチャンスとなるステージだ。
スタートから20km地点で形成されたのはレミ・カヴァニャ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)とナンス・ペテルス(フランス、AG2Rシトロエン)、クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック)らワールドチーム3名による逃げグループ。一方で3級山岳が連続するこの日に、山岳賞ジャージを着るトマ・シャンピオン(フランス、コフィディス)は逃げに乗ることができず。代わりにニーランズがカテゴリー山岳のKOMを総なめにし、山岳ポイントを荒稼ぎ。シャンピオンから山岳賞ジャージを奪うことに成功した。
この日もリーダージャージのユンボ・ヴィスマがメイン集団を牽引すると、無数のアップダウンにフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)やカスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)などのスプリンターが遅れていく。そして一時は4分以上のアドバンテージを奪った逃げも、強力なユンボ・ヴィスマの牽引により残り20km地点で吸収された。
再びひとまとまりなったプロトンは最終山岳の3級山岳セデイユ(距離4.5km/平均4.4%)に突入。ここから集団スプリントに持ち込みたくないチームによるアタックが繰り広げられた。
まずはカルロス・ベローナ(スペイン、モビスター)が飛び出すと、そのカウンターから母国勝利を狙うジーノ・メーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックする。しかしこれも決まらず、さらに残り3kmから仕掛けたレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)も残り500mで吸収。勝負はアタッカーたちの思惑叶わず集団スプリントへ持ち込まれた。
マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)を先頭に最終ストレートに突入すると、真っ先に腰を上げたのは前日勝者ヘイターの背後についたパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)だった。抜群のタイミングで飛び出したベヴィンにヘイターは並ぶことができない。ライバルたちを寄せ付けないハイスピードを維持したベヴィンが、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過した。
「優勝を争うことができるステージだと思っていた。このスプリントを狙っていたが、まさか勝てるなんて。なんて日だ。今日はずっと最終コーナーのことを考えていたんだ。だからヘイターの後ろを取り、全てが完璧にいった。信じられないほど素晴らしい勝利だ」と、チームに今年最初のワールドツアー勝利をもたらしたベヴィンは語った。
ステージ2位にはヘイターが入り、3位のデニスは4秒のボーナスタイムを獲得してリーダージャージのキープ。またベヴィンも総合7位から2位へのジャンプアップに成功している。
翌日の第4ステージは5つもの1級山岳が登場するクイーンステージ。最終第5ステージが個人タイムトライアルのため、首位デニスに対し攻撃するクライマーたちの動きが注目される。
ツール・ド・ロマンディ2022第3ステージ結果
1位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | 3:53:27 |
2位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) | |
4位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
5位 | クイントン・ヘルマンス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
6位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ニキアス・アルント(ドイツ、チームDSM) | |
10位 | ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル) |
個人総合成績
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) | 12:28:06 |
2位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | 0:14 |
3位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:18 |
4位 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:22 |
5位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
8位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 0:25 |
9位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:27 |
10位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:28 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック) |
ヤングライダー賞 | マウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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