2022/04/16(土) - 18:15
いよいよ「クラシックの女王」パリ〜ルーベが本日開催の女子レースを皮切りに開幕する。124.7kmコースに、17セクター、距離にして29.2kmのパヴェ(石畳)が詰め込まれる第2回大会をプレビューする。
2回目開催を迎えるパリ〜ルーベ・ファム(女子)。昨年は大荒れの中エリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード)が82kmを逃げ切った photo:A.S.O.
パリ〜ルーベ・ファム2022 コースマップ (c)A.S.O.オンラインサイクリングのズイフトが冠スポンサーに就いた女子レースは昨年に続き2回目の開催だ。ドゥナンからルーベのヴェロドロームを目指すコース全長は124.7kmで、残り84km地点からは男子レースと同じ石畳区間を辿る。17のパヴェセクターの合計距離は29.2kmに達し、女子レースの中でも群を抜いた過酷さが特徴だ。
No.17 オルネン・ヴァンディニーで最初のパヴェ区間を迎えると、76.2km地点からは難易度5つ星の「No.11 モンサン・ぺヴェル」を迎える。パリ〜ルーベの象徴とも言えるアランベールは通過しないが、このモンサン・ぺヴェルと104.9km地点の「No.4 カルフール・ド・ラルブル」のダブル5つ星区間では必ず動きが生じるとみられている。
雨泥の昨年10月大会ではエリザベス・ダイグナン(イギリス)が82kmに渡る独走勝利を達成したものの、今年はドライコンディションのハイスピードレースが予想されている。
「濡れたパヴェでは巧みなバイクコントロールと位置取りが必要だが、ドライコンディションで決定的な違いを生み出すのはパワー。踏んで、踏んで、更に踏み込む必要がある」とはレースディレクターを務めるフランク・パーク氏の談。「昨年のダイグナンのような大逃げは難しいはずだ。もっと集団はまとまって走ることになるはずだ」と加えている。


No.17 オルネン・ヴァンディニーで最初のパヴェ区間を迎えると、76.2km地点からは難易度5つ星の「No.11 モンサン・ぺヴェル」を迎える。パリ〜ルーベの象徴とも言えるアランベールは通過しないが、このモンサン・ぺヴェルと104.9km地点の「No.4 カルフール・ド・ラルブル」のダブル5つ星区間では必ず動きが生じるとみられている。
雨泥の昨年10月大会ではエリザベス・ダイグナン(イギリス)が82kmに渡る独走勝利を達成したものの、今年はドライコンディションのハイスピードレースが予想されている。
「濡れたパヴェでは巧みなバイクコントロールと位置取りが必要だが、ドライコンディションで決定的な違いを生み出すのはパワー。踏んで、踏んで、更に踏み込む必要がある」とはレースディレクターを務めるフランク・パーク氏の談。「昨年のダイグナンのような大逃げは難しいはずだ。もっと集団はまとまって走ることになるはずだ」と加えている。
登場するパヴェ17区間
区間 | レース距離 | 区間 | 区間距離 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
17 | 42.3km | Hornaing to Wandignies | 3,7km | ☆☆☆☆ |
16 | 49.7km | Warlaing to Brillon | 2,4km | ☆☆☆ |
15 | 53.2km | Tilloy to Sars-et-Rosières | 2,4km | ☆☆☆☆ |
14 | 59.6km | Beuvry-la-Forêt to Orchies | 1,4km | ☆☆☆ |
13 | 64.4km | Orchies | 1,7km | ☆☆☆ |
12 | 70.7km | Auchy-lez-Orchies to Bersée | 2,7km | ☆☆☆☆ |
11 | 76.2km | Mons-en-Pévèle(モンサン=ぺヴェル) | 3km | ☆☆☆☆☆ |
10 | 82.2km | Mérignies to Avelin | 0,7km | ☆☆ |
9 | 85.6km | Pont-Thibault to Ennevelin | 1,4km | ☆☆☆ |
8 | 91km | Templeuve | 0,2km | ☆ |
8 | 91.5km | Templeuve(Moulin-de-Vertain) | 0,5km | ☆☆ |
7 | 97.9km | Cysoing to Bourghelles | 1,3km | ☆☆☆ |
6 | 100.4km | Bourghelles to Wannehain | 1,1km | ☆☆☆ |
5 | 104.9km | Camphin-en-Pévèle | 1,8km | ☆☆☆☆ |
4 | 107.6km | Carrefour de l'Arbre(カルフール=ド=ラルブル) | 2,1km | ☆☆☆☆☆ |
3 | 109.9km | Gruson | 1,1km | ☆☆ |
2 | 116.6km | Willems to Hem | 1,4km | ☆☆ |
1 | 123.3km | Roubaix - Espace Charles Crupelandt | 0,3km | ☆ |
群雄割拠の女子プロトンだが、チーム力という観点で頭一つ抜けているのはトレック・セガフレードだろう。今年妊娠によって一時的に戦列を離れている昨年覇者ダイグナンに代わり、チームは世界女王エリーザ・バルサモ(イタリア)とシクロクロスの前世界女王ルシンダ・ブラント(オランダ)、そしてイタリア女王エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)、更には個人TT世界王者のエレン・ファンダイク(オランダ)を据えて連覇を目指す。
エリーザ・バルサモ(イタリア) をはじめ豪華メンバーを揃えるトレック・セガフレード photo:CorVos
「昨年とは全く違うレースになるはず。鍵となるのはアクシデントを防ぐためにも駒数を揃えていること。昨年は小さな落車こそあったけれどパンクは一度もなかった。残り20km地点でチームメンバー4人が残っていればカードを切ることができる」と、トレックのスポーツディレクターを務めるイナヨーコ・テウテンベルグは話している。
ロンド・ファン・フラーンデレンの表彰台に2人を送り込んだSDワークス。チームプレーが鍵となるか photo:CorVos
昨年単独逃げを決めたダイグナンをたった一人で追走し、2位に入ったのがマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)だ。過去何度もビッグレースで勝ち、誰よりも勝ち方を知るベテランは、間違いなく表彰台頂点を欲している一人。ロンド・ファン・フラーンデレン出場後はアムステルを回避し、トレーニングキャンプを経てコンディションを整えてきたという。「こういうレースは運も必要。物事を完璧に進め、メカトラブルも回避しなければいけない。ただいずれにしても楽しみだし、コンディションもいい。タイヤ空気圧もチームと周到に準備を重ねてきた」とフォスは話している。(レース直前にフォスのコロナ感染が発表され不出場に)
チーム力に秀でているのはSDワークスも同じ。エースはトラック選手としても活躍するロッタ・コペッキー(ベルギー)で、経験豊富な元世界女王シャンタル・ブラーク(オランダ)と、シクロクロス選手としても活躍するクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク)が強力にサポートする。
スプリント力で頭一つ抜きん出るロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM) photo:CorVos
ル・サミンを制したエマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター) desc
元世界女王マルタ・バスティアネッリ(イタリア、UAEチームADQ) photo:SC-Volta Comunitat Valenciana Femines
昨年比でテクニックよりもパワーが求められるため、当代屈指のスプリンターとして名を馳せるロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)やエマセシル・ノルスゴー(ノルウェー、モビスター)といった面々も上位に絡む可能性がある。元世界王者マルタ・バスティアネッリ(イタリア、UAEチームADQ)やアムステルゴールドレースを制したばかりのマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)も上位に絡んでくるはずだ。
また、シクロクロスのトップ選手ばかりで構成されたチーム「プラントゥール・プラ」もダークホースとして面白い。今季ワールドツアーレースはギリギリトップ10入りを逃しているものの、どのチームよりも荒れた路面に慣れた選手たちがどう勝負に絡んでくるかにも注目したい。
text:So Isobe

「昨年とは全く違うレースになるはず。鍵となるのはアクシデントを防ぐためにも駒数を揃えていること。昨年は小さな落車こそあったけれどパンクは一度もなかった。残り20km地点でチームメンバー4人が残っていればカードを切ることができる」と、トレックのスポーツディレクターを務めるイナヨーコ・テウテンベルグは話している。

昨年単独逃げを決めたダイグナンをたった一人で追走し、2位に入ったのがマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)だ。過去何度もビッグレースで勝ち、誰よりも勝ち方を知るベテランは、間違いなく表彰台頂点を欲している一人。ロンド・ファン・フラーンデレン出場後はアムステルを回避し、トレーニングキャンプを経てコンディションを整えてきたという。「こういうレースは運も必要。物事を完璧に進め、メカトラブルも回避しなければいけない。ただいずれにしても楽しみだし、コンディションもいい。タイヤ空気圧もチームと周到に準備を重ねてきた」とフォスは話している。(レース直前にフォスのコロナ感染が発表され不出場に)
チーム力に秀でているのはSDワークスも同じ。エースはトラック選手としても活躍するロッタ・コペッキー(ベルギー)で、経験豊富な元世界女王シャンタル・ブラーク(オランダ)と、シクロクロス選手としても活躍するクリスティーヌ・マジュラス(ルクセンブルク)が強力にサポートする。



昨年比でテクニックよりもパワーが求められるため、当代屈指のスプリンターとして名を馳せるロレーナ・ウィーベス(オランダ、チームDSM)やエマセシル・ノルスゴー(ノルウェー、モビスター)といった面々も上位に絡む可能性がある。元世界王者マルタ・バスティアネッリ(イタリア、UAEチームADQ)やアムステルゴールドレースを制したばかりのマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)も上位に絡んでくるはずだ。
また、シクロクロスのトップ選手ばかりで構成されたチーム「プラントゥール・プラ」もダークホースとして面白い。今季ワールドツアーレースはギリギリトップ10入りを逃しているものの、どのチームよりも荒れた路面に慣れた選手たちがどう勝負に絡んでくるかにも注目したい。
text:So Isobe
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