シチリア2日目の登坂スプリントでダミアーノ・カルーゾ(イタリア)勝利。EFエデュケーションNIPPOディベロップメントチームの門田祐輔が逃げに乗り、津田悠義がチーム内最上位の57位で終えている。



海岸線を経て、内陸部の丘陵地帯を目指すプロトン海岸線を経て、内陸部の丘陵地帯を目指すプロトン photo:RCS Sport
ジロ・デ・シチリア2022第2ステージコースプロフィールジロ・デ・シチリア2022第2ステージコースプロフィール photo:RCS Sportシチリア島を舞台にしたジロ・デ・シチリア(UCI2.1)は1日目の平坦ステージを終え、2日目から最終4日目まで徐々に難易度を上げていく。

2日目の舞台はパルマ・ディ・モンテキアーロを出発して内陸部に入り、後半にかけて標高900m台の山岳を越え、一度標高を下げてから最後は標高差300mを駆け上がってフィニッシュする152km。この日はEFエデュケーションNIPPOディベロップメントチームの門田祐輔が序盤のエスケープに飛び乗った。

8名の逃げメンバーと共に逃げた門田に対し、メイン集団は普段バーレーン・ヴィクトリアスのメンバーとして走るダミアーノ・カルーゾをエースに据えるイタリアナショナルチームがコントロール。リーダージャージを着るマッテオ・マルチェッリ(イタリア、イタリアナショナルチーム) はアシストとして終始集団の先頭に立ち続けた。

逃げグループに入った門田祐輔(EFエデュケーションNIPPOディベロップメントチーム)逃げグループに入った門田祐輔(EFエデュケーションNIPPOディベロップメントチーム) photo:CorVos
前日勝者のマッテオ・マルチェッリら、イタリアナショナルチームがメイン集団を徹底コントロール前日勝者のマッテオ・マルチェッリら、イタリアナショナルチームがメイン集団を徹底コントロール photo:RCS Sport
元ガスプロム勢を中心としたイタリアチームは全ての逃げを飲みこみ、散発的なアタックを許さずにハイペースで最後の登りを駆け上がる。50人ほどに絞られた集団内では津田悠義も遅れることなくポジションを維持した。

フラムルージュ(残り1km地点)を通過し、イタリアチームは急勾配区間をチームタイムトライアル状態でペースメイク。完璧なリードアウトを受けたカルーゾが、このハイペースに追従したヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)とドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)を寄せ付けることなく勝利した。

登坂スプリントでニバリたちを下したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム)登坂スプリントでニバリたちを下したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム) photo:RCS Sport
地元レースで勝利したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム)地元レースで勝利したダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム) photo:RCS Sport
イタリアナショナルチームが、その力を見せつけるステージ2連勝を挙げると共に、地元シチリア出身のカルーゾが総合成績首位に浮上。津田は1分半遅れの57位でフィニッシュし、自身のレースレポートに「コンディションもよく最後の50人ほどの先頭集団に残ることができました。しかしそこからさらに前に行く足はなく57位でフィニッシュ。途中のパンクでかなり足を使ってしまったのでそこがかなり悔やまれます」と綴っている。
ジロ・デ・シチリア2022第2ステージ結果
1位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム) 3:45:18
2位 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン)
3位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
4位 ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)
5位 アレッサンドロ・フェデーリ(イタリア、イタリアナショナルチーム) +0:03
個人総合成績
1位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、イタリアナショナルチーム) 8:06:44
2位 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) +0:04
3位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) +0:06
4位 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、バルディアーニCSFファイザネ) +0:09
5位 ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード) +0:10
text:So Isobe