4月10日にトルコでツアー・オブ・ターキーが開幕。初日は大集団によるスプリントに持ち込まれ、体調不良から1ヶ月振りにレース復帰したカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)がステージ優勝とリーダージャージを手にした。
チームプレゼンテーションでインタビューに応えるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:https://www.tourofturkiye.org.tr/en
ヨーロッパとアジアを繋ぐトルコ共和国で「プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(2.Pro)」が開幕。プレジデンシャルという名の通りトルコ大統領府がメインスポンサーを務める8日間のステージレースには、6つのワールドチームとアルペシン・フェニックスやアルケア・サムシックといった強豪チームが集結した。
コースは山頂フィニッシュの第4、6ステージを除き、平坦フィニッシュが大半を占めるため多くのスプリンターがジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスの調整レースとして出場。昨年、復活の区間4勝を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)は出走していないものの、カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)やナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)、ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)などが顔を揃え、ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)も弟ダイエルと共にスタートラインに並んだ。
トルコ南西部ボドルムをスタートするプロトン photo:https://www.tourofturkiye.org.tr/en
ツアー・オブ・ターキー2022第1ステージ コースプロフィール photo:https://www.tourofturkiye.org.tr/en大会初日はトルコ南西部のビーチリゾート「ボドルム」を出発点とする202km。フィニッシュを含め平坦基調のコースだが、残り50kmから連続する3級山岳(距離2.1km/平均5.6%)と2級山岳(距離4.1km/平均8.5%)がスプリンターにとっての難所となる。
バイクエクスチェンジ・ジェイコやロット・スーダルなどスプリンターチームの集団コントロールによって、単独逃げとなったフレン・イリサール(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を残り40kmで吸収すると、下りを利用してパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)がアタック。それをプロトンが捉え、そのカウンターでクベカ・ネクストハッシュの解散で中国籍のチャイナグローリー・コンチネンタルチームに活躍の場を求めたショーン・ベネット(アメリカ)が飛び出し、先頭に立った。
ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)を下したカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:CorVos
大会初日で勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:CorVos
一時30秒差を奪ったベネットだったが、アルペシン・フェニックスの牽引によって引き戻され、勝負は集団スプリントへ。ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル)を先頭に最終ストレートを突入し、残り200mからユアンがスプリントを開始。そのままヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)らを寄せつかなかったユアンが、約1ヶ月のブランクを感じさせない勝利を挙げた。
「正直、レース復帰戦でいきなり勝てるとは思わなかった。体調を崩した影響で体重が5kg減り、2週間前にようやく自転車に乗れたんだ。今日も走り出すまで自分の調子が分からなかったが、レースが進むにつれ徐々に良くなっていった。レースの熱を再び感じることができて嬉しいよ。暖かい気候でのレースは良いね。ジロ・デ・イタリアもこのぐらい暖かいといいな」と、レース復帰1戦目で早速勝利を挙げたユアンは喜んでいる。
リーダージャージを手にしたカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:CorVos

ヨーロッパとアジアを繋ぐトルコ共和国で「プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(2.Pro)」が開幕。プレジデンシャルという名の通りトルコ大統領府がメインスポンサーを務める8日間のステージレースには、6つのワールドチームとアルペシン・フェニックスやアルケア・サムシックといった強豪チームが集結した。
コースは山頂フィニッシュの第4、6ステージを除き、平坦フィニッシュが大半を占めるため多くのスプリンターがジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスの調整レースとして出場。昨年、復活の区間4勝を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)は出走していないものの、カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)やナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)、ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)などが顔を揃え、ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)も弟ダイエルと共にスタートラインに並んだ。


バイクエクスチェンジ・ジェイコやロット・スーダルなどスプリンターチームの集団コントロールによって、単独逃げとなったフレン・イリサール(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を残り40kmで吸収すると、下りを利用してパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)がアタック。それをプロトンが捉え、そのカウンターでクベカ・ネクストハッシュの解散で中国籍のチャイナグローリー・コンチネンタルチームに活躍の場を求めたショーン・ベネット(アメリカ)が飛び出し、先頭に立った。


一時30秒差を奪ったベネットだったが、アルペシン・フェニックスの牽引によって引き戻され、勝負は集団スプリントへ。ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・スーダル)を先頭に最終ストレートを突入し、残り200mからユアンがスプリントを開始。そのままヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)らを寄せつかなかったユアンが、約1ヶ月のブランクを感じさせない勝利を挙げた。
「正直、レース復帰戦でいきなり勝てるとは思わなかった。体調を崩した影響で体重が5kg減り、2週間前にようやく自転車に乗れたんだ。今日も走り出すまで自分の調子が分からなかったが、レースが進むにつれ徐々に良くなっていった。レースの熱を再び感じることができて嬉しいよ。暖かい気候でのレースは良いね。ジロ・デ・イタリアもこのぐらい暖かいといいな」と、レース復帰1戦目で早速勝利を挙げたユアンは喜んでいる。

ツアー・オブ・ターキー2022第1ステージ結果
1位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) | 4:38:15 |
2位 | ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
3位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
4位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | リック・ツァベル(ドイツ、イスラエル・プレミアテック) |
個人総合成績
1位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) | 4:38:05 |
2位 | ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 0:04 |
3位 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:06 |
4位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:10 |
5位 | リック・ツァベル(ドイツ、イスラエル・プレミアテック) |
その他の特別賞
ポイント賞 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) |
山岳賞 | ニコラ・エデ(フランス、アルケア・サムシック) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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