2022/04/09(土) - 07:12
バスクらしい急勾配坂が登場したバスク5日目でカルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)が逃げ切り勝利。2級山岳で仕掛けたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)がログリッチから首位奪取に成功した。
序盤からアタックが繰り広げられたバスク5日目 photo:CorVos
イツリア・バスクカントリー2022第5ステージ コースプロフィール https://itzulia.eus/最終日を翌日に控えたイツリア・バスクカントリー第5ステージは、前日のフィニッシュ地点ザムディオをスタートしてビスケー湾に面した山岳地帯を巡る1日。3つの3級山岳と2つの2級山岳が登場するコースには、カテゴリーのつかない急勾配の丘も現れるバスクらしいレイアウトに。勝負所は残り20kmから始まる3.1km/平均勾配8.6%の丘と、直後に訪れる2級山岳カラビエタ峠(距離6.8km/平均5.6%)。その後約7kmを下り、平坦区間を経てフィニッシュ手前500mで16%の勾配を駆け上がる。
逃げ切りのチャンスもあるため、この日のアタック合戦は激しさを極めた。マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)とルーカス・ハミルトン(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)、ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)のという豪華な面々が揃う逃げグループが形成され、4名はリーダージャージのユンボ・ヴィスマ率いるメイン集団から2分半のリードを奪いながら、3級山岳ゴンザガリアガ峠を越えていった。
タイム差を拡げながらダウンヒルを猛スピードで下る逃げ集団では、ハミルトンがコーナーで曲がりきれずガードレールを乗り越え落車するシーンも。幸い大きな怪我には繋がらなかったものの、ハミルトンはレースを棄権している。
マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)が先頭固定で逃げる photo:CorVos
ハミルトンを失った逃げ集団では、逃げ切り勝利を狙いたいソレルと、総合3位ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)をプロトンに控えるロドリゲスとの思惑が合わず、ソレルが仕方なく先頭固定でペースを作る。一方、これ以上アシストを消耗させたくないユンボ・ヴィスマに代わりクイックステップ・アルファヴィニルとバーレーン・ヴィクトリアスが牽引したプロトンは、まずはエリッソンドを飲み込み3分半まで拡大したタイム差を縮めにかかった。
最後の2級山岳カラビエタ峠(距離6.8km/平均5.6%)の頂上3km手前の時点で、先頭のソレルとロドリゲスからメイン集団までのタイム差は1分。レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)のアタックによってバラけた集団から、マルティネスや総合4位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、7位のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)など10名の先鋭集団が形成された。
そしてこの動きに、総合首位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)やアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が遅れをとった。
2級山岳カラビエタ峠で仕掛けたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
2級山岳カラビエタ峠の頂上まで残り1kmで、これまで付き位置だったロドリゲスが加速しソレルを置き去りにする。エヴェネプールらがソレルを捉える頃には、先頭のロドリゲスとの差は30秒、アシストのいないログリッチに代わりグルパマ・エフデジが牽引する第3グループとは1分の差がついていた。
急に降り出した雨が路面を濡らす中、後続の猛追を振り切った21歳のロドリゲスが母国スペインの地でプロ初勝利。そのわずか7秒遅れでやってきた集団では、フィニッシュ手前で飛び出したマルティネスが先着し、混沌のバスク5日目でイネオス・グレナディアーズが2日連続勝利とともにワンツーフィニッシュを決めた。
プロ初勝利を掴み取ったカルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
ゴール直前に接触し、バイクを押してフィニッシュしたアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
トップから1分15秒遅れでフィニッシュしたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
「言葉がない。この勝利を可能にしてくれたチームに感謝したい。ソレルには脱帽だ。彼がいなければ僕の勝利はなかった。この勝利がふさわしいのは、今日最も強かった彼だった」と、ロドリゲスはチームに加入3年目で掴んだプロ初勝利を謙虚に喜んだ。
ログリッチが1分15秒遅れでフィニッシュしたため、リーダージャージはステージ3位(9秒遅れ)だったエヴェネプールの手に。「登りを終えてから次の登坂が始まる間にアタックしたんだ。皆が回復するために脚を緩めると思ってね。そして仕掛けたら意外にも初日に強さを見せたログリッチとアダムが遅れたんだ。明日はこのリーダージャージを守りたい」と、ベルギー人として33年振りにリーダージャージに袖を通したエヴェネプールは語っている。
一方、首位から陥落したログリッチは「ヨナス(ヴィンゲゴー)が前の集団に入る予想通りの展開となった。チームとしては悪くないレースだ。身体が疲れていたせいで今日のレースはとても厳しく、フィニッシュにたどり着くのがやっとだった」と話している。
リーダージャージを袖に通したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
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逃げ切りのチャンスもあるため、この日のアタック合戦は激しさを極めた。マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)とルーカス・ハミルトン(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)、ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)のという豪華な面々が揃う逃げグループが形成され、4名はリーダージャージのユンボ・ヴィスマ率いるメイン集団から2分半のリードを奪いながら、3級山岳ゴンザガリアガ峠を越えていった。
タイム差を拡げながらダウンヒルを猛スピードで下る逃げ集団では、ハミルトンがコーナーで曲がりきれずガードレールを乗り越え落車するシーンも。幸い大きな怪我には繋がらなかったものの、ハミルトンはレースを棄権している。
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ハミルトンを失った逃げ集団では、逃げ切り勝利を狙いたいソレルと、総合3位ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)をプロトンに控えるロドリゲスとの思惑が合わず、ソレルが仕方なく先頭固定でペースを作る。一方、これ以上アシストを消耗させたくないユンボ・ヴィスマに代わりクイックステップ・アルファヴィニルとバーレーン・ヴィクトリアスが牽引したプロトンは、まずはエリッソンドを飲み込み3分半まで拡大したタイム差を縮めにかかった。
最後の2級山岳カラビエタ峠(距離6.8km/平均5.6%)の頂上3km手前の時点で、先頭のソレルとロドリゲスからメイン集団までのタイム差は1分。レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)のアタックによってバラけた集団から、マルティネスや総合4位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)、7位のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)など10名の先鋭集団が形成された。
そしてこの動きに、総合首位プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)やアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が遅れをとった。
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2級山岳カラビエタ峠の頂上まで残り1kmで、これまで付き位置だったロドリゲスが加速しソレルを置き去りにする。エヴェネプールらがソレルを捉える頃には、先頭のロドリゲスとの差は30秒、アシストのいないログリッチに代わりグルパマ・エフデジが牽引する第3グループとは1分の差がついていた。
急に降り出した雨が路面を濡らす中、後続の猛追を振り切った21歳のロドリゲスが母国スペインの地でプロ初勝利。そのわずか7秒遅れでやってきた集団では、フィニッシュ手前で飛び出したマルティネスが先着し、混沌のバスク5日目でイネオス・グレナディアーズが2日連続勝利とともにワンツーフィニッシュを決めた。
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「言葉がない。この勝利を可能にしてくれたチームに感謝したい。ソレルには脱帽だ。彼がいなければ僕の勝利はなかった。この勝利がふさわしいのは、今日最も強かった彼だった」と、ロドリゲスはチームに加入3年目で掴んだプロ初勝利を謙虚に喜んだ。
ログリッチが1分15秒遅れでフィニッシュしたため、リーダージャージはステージ3位(9秒遅れ)だったエヴェネプールの手に。「登りを終えてから次の登坂が始まる間にアタックしたんだ。皆が回復するために脚を緩めると思ってね。そして仕掛けたら意外にも初日に強さを見せたログリッチとアダムが遅れたんだ。明日はこのリーダージャージを守りたい」と、ベルギー人として33年振りにリーダージャージに袖を通したエヴェネプールは語っている。
一方、首位から陥落したログリッチは「ヨナス(ヴィンゲゴー)が前の集団に入る予想通りの展開となった。チームとしては悪くないレースだ。身体が疲れていたせいで今日のレースはとても厳しく、フィニッシュにたどり着くのがやっとだった」と話している。
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イツリア・バスクカントリー2022第5ステージ結果
1位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | 4:07:09 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:07 |
3位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:09 |
4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | 0:11 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:18 |
8位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:20 |
9位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:38 |
10位 | フェルナンド・バルセロ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | 1:07 |
19位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 1:15 |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 18:12:29 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:02 |
3位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:20 |
4位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | 0:21 |
5位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:22 |
6位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:29 |
7位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:37 |
8位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 1:05 |
9位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 1:15 |
10位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 1:30 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) |
山岳賞 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、トタルエネルジー) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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