集団スプリントに持ち込まれたコッピ・エ・バルタリ4日目。逃げに単独で合流後、プロトンに吸収されたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)が集団スプリントでライバルたちを蹴散らした。
イタリアでも人気の高いクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:CorVos
セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ第4ステージは、欧州最大の温泉保養地として知られるモンテカティーニ・テルメを巡る158.7km。1周15kmのコースを前半に4周し、2級山岳ゴライオロ(距離15.1km/平均4.8%)を越えて再び4周する丘陵ステージだ。逃げとスプリンターチームによる駆け引きが予想されたこの日、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がその両方で輝きを放った。
サムエーレ・リーヴィ(イタリア、エオーロ・コメタ)やルク・ヴィルトゲン(ルクセンブルク、ビンゴール・パウェルスソースWB)によって形成された逃げ集団は6名。それを今大会そのチーム力で展開を支配するイネオス・グレナディアーズが、3分差以上の差を許さないペースでメイン集団をコントロールした。
セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ2022 第4ステージ コースマップ photo:CorVos
序盤から逃げグループを形成したサムエーレ・リーヴィ(イタリア、エオーロ・コメタ)ら6名 photo:CorVos
逃げと追走集団という構図で距離を消化していくと思われたゴライオロの登坂で、2日前もレース中盤で仕掛けたファンデルプールが飛び出しを図る。フィニッシュまで100kmを残し、ダンシングで平均5.5%の勾配区間を駆け上がったファンデルプールは、下りで2分先を走っていた逃げ集団に合流。これに活気づいた先頭集団はプロトンとの差を3分30秒まで拡大させた。
ファンデルプールのハイペースにより4名に絞られた逃げグループは、後半の周回コースに突入していく。しかしプロトンの牽引がバイクエクスチェンジ・ジェイコに代わると、タイム差は残り30kmで2分、残り20kmで1分を切り、堪らずファンデルプールが単独でアタックした。
2級山岳ゴライオロの下りで逃げ集団に合流したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
しかしこの日もチームプレーに徹するゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がプロトン先頭で牽き始めると、ファンデルプールを引き戻すことに成功する。トーマスはマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)とニコラ・コンチ(イタリア)のカウンターアタックも潰し、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とヨセフ・チェルニー(チェコ、クイックステップ・アルファヴィニル)による一騎打ちで幕開けたスプリント。踏み止めたチェルニーと入れ替わるように前に出たファンデルプールが、フィニッシュ手前でヘイターを抜き去り、両手を横に広げ雄叫びを上げた。
集団スプリントを制したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
「事前に計画していた動きではなかったものの、ゴライオロの下りで先頭に合流することができた。メイン集団と差を拡げたが、メイン集団につかまってしまった。だが脚に力が残っていたので、スプリント勝利を挙げることができた。とても嬉しいよ」とファンデルプールは語る。
昨年痛めた背中の怪我が長引き、今年はシーズンインを遅らせ1ヶ月半に渡りスペインで合宿をしていたファンデルプール。高地トレーニングと同様の効果が得られる低酸素テントによってコンディションを高め、開幕レースとなったミラノ〜サンレモでは3位。そしてイタリアの地でクラシックに繋がる今シーズン初勝利を挙げた。
総合順位は変わらずリーダージャージはエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ)がキープ。前日勝者ベン・トゥレット(イギリス)が総合2位、マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が3位のまま翌日の最終ステージを迎える。
今シーズン初勝利を挙げたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
総合リーダージャージを守ったエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ第4ステージは、欧州最大の温泉保養地として知られるモンテカティーニ・テルメを巡る158.7km。1周15kmのコースを前半に4周し、2級山岳ゴライオロ(距離15.1km/平均4.8%)を越えて再び4周する丘陵ステージだ。逃げとスプリンターチームによる駆け引きが予想されたこの日、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がその両方で輝きを放った。
サムエーレ・リーヴィ(イタリア、エオーロ・コメタ)やルク・ヴィルトゲン(ルクセンブルク、ビンゴール・パウェルスソースWB)によって形成された逃げ集団は6名。それを今大会そのチーム力で展開を支配するイネオス・グレナディアーズが、3分差以上の差を許さないペースでメイン集団をコントロールした。


逃げと追走集団という構図で距離を消化していくと思われたゴライオロの登坂で、2日前もレース中盤で仕掛けたファンデルプールが飛び出しを図る。フィニッシュまで100kmを残し、ダンシングで平均5.5%の勾配区間を駆け上がったファンデルプールは、下りで2分先を走っていた逃げ集団に合流。これに活気づいた先頭集団はプロトンとの差を3分30秒まで拡大させた。
ファンデルプールのハイペースにより4名に絞られた逃げグループは、後半の周回コースに突入していく。しかしプロトンの牽引がバイクエクスチェンジ・ジェイコに代わると、タイム差は残り30kmで2分、残り20kmで1分を切り、堪らずファンデルプールが単独でアタックした。

しかしこの日もチームプレーに徹するゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がプロトン先頭で牽き始めると、ファンデルプールを引き戻すことに成功する。トーマスはマウロ・シュミット(スイス、クイックステップ・アルファヴィニル)とニコラ・コンチ(イタリア)のカウンターアタックも潰し、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。
イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とヨセフ・チェルニー(チェコ、クイックステップ・アルファヴィニル)による一騎打ちで幕開けたスプリント。踏み止めたチェルニーと入れ替わるように前に出たファンデルプールが、フィニッシュ手前でヘイターを抜き去り、両手を横に広げ雄叫びを上げた。

「事前に計画していた動きではなかったものの、ゴライオロの下りで先頭に合流することができた。メイン集団と差を拡げたが、メイン集団につかまってしまった。だが脚に力が残っていたので、スプリント勝利を挙げることができた。とても嬉しいよ」とファンデルプールは語る。
昨年痛めた背中の怪我が長引き、今年はシーズンインを遅らせ1ヶ月半に渡りスペインで合宿をしていたファンデルプール。高地トレーニングと同様の効果が得られる低酸素テントによってコンディションを高め、開幕レースとなったミラノ〜サンレモでは3位。そしてイタリアの地でクラシックに繋がる今シーズン初勝利を挙げた。
総合順位は変わらずリーダージャージはエディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ)がキープ。前日勝者ベン・トゥレット(イギリス)が総合2位、マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が3位のまま翌日の最終ステージを迎える。


セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ2022 第4ステージ結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 3:59:49 |
2位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) | |
4位 | ディオン・スミス(ニュージーランド、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | |
5位 | ミック・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
個人総合成績
1位 | エディ・ダンバー(アイルランド、イネオス・グレナディアーズ) | 16:37:00 |
2位 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:09 |
3位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 0:24 |
4位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 0:30 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:45 |
その他の特別賞
山岳賞 | アンドレア・ガロジオ(イタリア、ビエッセ・アルヴェディ) |
ポイント賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
ヤングライダー賞 | ベン・トゥレット(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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