2022/03/05(土) - 08:01
昨年、「日本初の自転車ロードレースのプロリーグ」として新たに設立されたJCLプロロードレースツアーが2年目となるシーズンを迎えるにあたり、3月4日に東京都千代田区の丸ビルで2022シーズンプレゼンテーションを実施。片山右京チェアマン、加藤康則代表取締役社長、各チームの代表選手が登壇して新シーズンへの意気込みを語った。
マトリックスパワータグを加えた全10チームで2年目となる2022シーズンを迎える photo:Nobumichi KOMORI
新シーズンは全12戦を予定も、追加の可能性もあり
プレゼンテーションの冒頭で挨拶をする片山右京チェアマン photo:Nobumichi KOMORI冒頭の挨拶で登壇した片山チェアマンは「サッカーJリーグは誰もが知っているが、本当のところJCLはまだ誰も知りません。ただ昨年、コロナ禍にあってJCLはバンクリーグも含めると15レースを開催できました。運営してくれたスタッフを誇りに思いますし、ご尽力いただいた投資家やスポンサーの方々、選手やチーム関係者、ファンの皆様に感謝申し上げます」とコロナ禍で逆風が吹く中で1シーズンを終えたことに対する評価と、支えてくれた関係者への感謝の言葉を口にした。
そして、新たに迎える2022シーズンに向けては「自治体をはじめ、多くの事業体の方たちからレース誘致の声をいただいています。ただ、我々は始まって1年しか経っておらずリソースも足りないこともあって、シーズンが進む中で少しずつ皆さんに喜んでもらえたり、驚いてもらえたりするような発表もしたいと思っています」と成長途上であることを強調した。
また、JCLの使命、目指すところについては「日本でサイクルロードレースを本場ヨーロッパに負けないようにメジャーにすること」であるとし、そのために「サッカーJリーグのように地域密着型チームが“街をスタジアムに”して、街を盛り上げて元気にしていきたい」と語った。また同時に「JCLで育った選手を集合体として本場で走らせ、チャレンジさせ、戦わせる使命も持っている」との考えも示された。
Most Innovative Leagueを目指すJCL photo:Nobumichi KOMORI
その後、加藤社長も登壇して2021シーズンの活動報告を行ない、話は2022シーズンの概要へ。開幕を迎えるにあたり、加藤社長から発表されたのは「Most Innovative League」を目指すということ。「街がスタジアム」をキーワードにテクノロジーの導入も進めながら、レースでの集客を通じて地元経済に還元すること、交通インフラとしての自転車の価値を訴えロードレースの社会的意義を果たしていくという。
競技面では、今シーズンは年間ランキングトップには賞金が設定されるほか、年間総合個人トップ選手はスポンサーからの賞品も準備されるという。
株式会社ジャパンサイクルリーグの加藤康則代表取締役社長 photo:Nobumichi KOMORI開催レースは4月16日の「真岡芳賀ロードレース」を皮切りに、10月30日の「秋吉台カルストロードレース」まで全12戦を現時点で予定。9月3日の「古座川町ロードレース」と同25日の「高知県宿毛市ロードレース」が新規レースとして組み込まれるほか、UCI(国際自転車競技連合)レースの「ツール・ド・熊野」もポイント付与レースとして名を連ねる。
加藤社長からは「現時点でも開催候補地との折衝は続いているので、その結果次第ではシーズン途中でも追加レースの発表もあるかもしれません」との発言もあり、今後の発表にも注目したいところだ。
JCLのレースコースの実際の映像を取り込んだバーチャルライドアプリが開発中 photo:Nobumichi KOMORI
そして最後に、JCLが行う新たな試みの一つとしてヴァーチャルアプリの開発をおこなっている旨の発表もあった。「ローラーを利用して、オンラインアプリで繋がった方々と自宅でレースを楽しんでいる人も多い中で、国内企業でアプリをリリースしたところはありません。国内初、またJCLのレース会場の実写映像を見ながら走れるようなアプリを開発していきたい」と加藤社長が展望を語った。
名誉顧問に就任した川淵三郎氏が登壇
JCLの名誉顧問に就任した川淵三郎氏 photo:Nobumichi KOMORI
片山右京チェアマンと川淵三郎名誉顧問がグータッチ photo:Nobumichi KOMORI2022シーズン概要の発表の後は、2月25日にJCL名誉顧問への就任が発表された川淵三郎氏が登壇。サッカーJリーグの初代チェアマンであり、現在は公益財団法人日本サッカー協会キャプテン(相談役)を務める川淵氏は、
「世界三大スポーツの一つに数えられるサイクルロードレースの値打ちが分かれば、間違いなく日本でも地位を得ていくと確信しています。国土交通省が定めたナショナルルートの普及に貢献できるのがJCL。このツアーを通じてサイクルロードレースや自転車が一般社会に受け入れられるか、必要性を感じるか、健康で長生きできるような環境を作っていけるかを使命としてやっていけることは、絶対成功しない訳がない」と、期待を寄せた。
マトリックスパワータグが参戦し2022シーズンは10チームでの争いに
強力な布陣でJCLに参戦するマトリックスパワータグ photo:Nobumichi KOMORI
個人総合2連覇、そしてチーム総合優勝を狙うキナンレーシングチーム photo:Nobumichi KOMORI
その後に行われたチーム紹介では、各チームのメンバー紹介とともに代表選手が登壇し、それぞれが来るシーズンに向けての目標を発表。中でも注目を集めたのが、新規参戦となるマトリックスパワータグ。JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)が主催するJプロツアーで個人、チームともに3連覇を達成している強豪チームの参戦は、レース展開に大きな影響を与えることが予想される。選手代表として登壇した小林海は「チームとしてはUCIレース、Jプロツアー、JCLを含めて昨年の勝利数を上回ることが目標。選手層が厚いチームなので、1チーム増えるだけで見る人にはレースの楽しみが2倍に増えると思います」と自信をのぞかせた。
片山チェアマンと加藤社長、そして代表選手全員が登壇してのフォトセッションの後、加藤社長からの「いよいよJCL2年目、開幕します。今年は会場にお越しいただいてぜひご覧になっていただける、そんな1年になればいいなと我々一同考えております。ファンの皆様、何卒よろしくお願いします」との挨拶でプレゼンテーションは終了となった。新たな動き、そして新たなチームも加わった2022年のJCLは、4月16日に幕を開ける。
安原昌弘監督(マトリックスパワータグ)
マトリックスパワータグ 安原監督 photo:Makoto.AYANO
「選手が活躍できる場、選手を強化できる場を作る立場として考えると、JBCFとJCLの2団体がある今の状況で一番の犠牲になっているのは選手。大人の事情はいろいろとあるけど、大人の事情なのだとしたら、大人が我慢したらいいことだと思う。
ただ、昨年に一度分かれたものを、今年すぐまた戻しましょうというのもなかなか難しい部分があって、でも、それを言っていたらいつまでも始まらんから、ウチのような立場のチームがバンッとJCLに入って、その代わりキナンレーシングチームもJプロツアーに来い、まずはそこから始めようということで今年はこういう形になった。いずれは前のように一緒に走れる形を作りたいなという思いがあるから、数々の非難を浴びることは覚悟のうえでJCLでも走ることにしたし、そもそも日本のサイクルロードレースのレベルは世界に全然及んでいないのだから全体のレベルを上げていかなければいけない。
特に今はコロナ禍で海外のレースにもなかなか出場できない状況なのだから、今こそ国内でガッチリとレースをやって、お互い切磋琢磨して強化していかなければいかん。そういう思いでJCLにも登録することにしました。レースになればJプロツアーとかJCLとか関係なく、勝ち負け関係なく、チームとして存在感をしっかり出して、ロードレースとはこういうものだというのをしっかりと見せたいと思っているし、ファンの人にも見てほしいと思っている。その中で、良い走りをした選手にはしっかりと賞賛の言葉をおくり、良くない走りをした選手にはきちんと厳しい言葉をかけて育ててくれるファンが1人でも増えるように頑張っていきます」
石田哲也監督(キナンレーシングチーム)
キナンレーシングチーム 石田監督 photo:Makoto.AYANO
「JCL2年目のシーズンに向けてチームビルディングは順調に進んでいますので、昨年は開幕2連戦で宇都宮ブリッツェンにこてんぱんにされましたが、開幕戦からフルスロットルでやれると思います。
昨年は山本大喜が個人総合、山本元喜が山岳賞とジャージを2枚手にして選手たちも本当に頑張ってくれたと思います。シーズン当初から我々がリーグをけん引するというプレッシャーが選手たちにもあって初戦は悔しい思いをしましたが、そこでチーム全体に火がついて、そこからは順調に最終戦までいけたかなと思っています。
今年はマトリックスパワータグという強力なチームが参戦ということで、圧倒的な強さがあるチームなので我々としても対策は必要になってきますし、他のチームのエース格の選手が動きやすくなったりとかマークが外れたりということも出てくると思うので、レースはより活性化してくると思います。我々もマトリックスパワータグが参戦してくる効果を上手く使いながら有利に進めていければ、今年も良い成績を収められるのではないかと思っています。
今年は、個人総合2連覇はもちろんのこと、チーム総合も獲ることを目標に2本立てで挑みます。また、若い選手が加入しましたので彼らの成長を見ていきながら、ベテランで手堅く勝負ということもあるでしょうが、彼らのチャンスも作っていきたいと思っています。
JCLはライブ配信が各方面からの評価が高くて、我々チームとしてもアピールの場として大変ありがたく思っています。これからコロナが収束に向かい、お客さんが会場に来られるようになった時に、お客さんの満足度であったり、お客さんが会場に来たいと思う仕掛けをしていただけると、チームとしてもより良いパフォーマンスにつながるのではと期待しています」
小林海(マトリックスパワータグ)
マトリックスパワータグ 小林海 photo:Makoto.AYANO
「選手の立場からすると、JCLにも参戦することになってレース数が増えることは率直に良いことだと思っています。チームには経験豊富な選手も多いので、毎週のようにレースがあるスケジュールでも問題ないです。
Jプロツアーではシーズンが進むに連れてランキングに絡む選手のために皆んなが走るような状況になって偏りが出てしまうことがあるので、いろいろなタイプのレースを走れて個人総合ランキング以外の別のものがあることで、力はあるけどアシストに徹していた選手にもチャンスが回ってくると感じています。そうなればチームの士気も上がりますし、いろいろな選手が結果を出すチャンスが増えると思っています。
昨年、JCLの情報は気にして集めたりはしていませんでしたが、小石選手(チーム右京相模原)と毎日練習していたので、練習中に話す中で情報が入ってくるぐらいなので、フレッシュな気持ちでJCLに臨めるので楽しみです。出るレースはどのレースも全力で走るのは当然ですが、ダイナミックなレイアウトのロードレースで結果を狙っていきたいですし楽しみです。僕たちのチームが1チーム加わるだけでレースの中身はすごく変わると思うので、楽しんで見てもらえればと思います」
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
宇都宮ブリッツェン 増田成幸 photo:Makoto.AYANO
「JCL2年目になり、また多くのスポンサー企業さんにバックアップしていただいて、大きく成長できるチャンスをもらったなという印象です。今年からマトリックスパワータグも参戦してくれて、強いライバルがいてこその一勝の重み、一勝の嬉しさなので純粋に楽しみですし、その中で今年もチーム総合優勝、そして個人総合優勝もチームで狙っていきたいと思ってワクワクしています。今年は見ているお客さんにとっても、昨年以上に楽しいシーズンが待っているんじゃないかと思います。
昨年はレース展開が読めてしまう部分も少なからずあったと思うのですが、今年はマトリックスパワータグが入ってきてくれたことで異なる展開にもなるでしょうし、より一層ワクワクして見てほしいですね。配信も力を入れていますし、プロモーションにも力が入っているからこそ、僕たちも下手な走りはできないと思っています。今まで以上にJCLもリーグを盛り上げようとしてくれているからこそ、それに応えられるだけの実力と走りを見せていきたいと思います。
今年も開幕戦が地元の栃木県での2連戦になります。いくらこの中で自分が一番強いと思えるだけの準備をしても、しっかり流れが来ないと勝てないのがロードレースです。ホームレースなので絶対勝たなければいけないと分かっていますが、同時にそんなに簡単に勝てないということも分かっているので、それほどプレッシャーは感じていません。でも、盛り上がるためには地元チームが勝つのが一番なので頑張りたいです」
text:Nobumichi KOMORI(HATTRICK COMPANY)
photo:Nobumichi KOMORI, Makoto AYANO
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また、JCLの使命、目指すところについては「日本でサイクルロードレースを本場ヨーロッパに負けないようにメジャーにすること」であるとし、そのために「サッカーJリーグのように地域密着型チームが“街をスタジアムに”して、街を盛り上げて元気にしていきたい」と語った。また同時に「JCLで育った選手を集合体として本場で走らせ、チャレンジさせ、戦わせる使命も持っている」との考えも示された。
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競技面では、今シーズンは年間ランキングトップには賞金が設定されるほか、年間総合個人トップ選手はスポンサーからの賞品も準備されるという。
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名誉顧問に就任した川淵三郎氏が登壇
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片山チェアマンと加藤社長、そして代表選手全員が登壇してのフォトセッションの後、加藤社長からの「いよいよJCL2年目、開幕します。今年は会場にお越しいただいてぜひご覧になっていただける、そんな1年になればいいなと我々一同考えております。ファンの皆様、何卒よろしくお願いします」との挨拶でプレゼンテーションは終了となった。新たな動き、そして新たなチームも加わった2022年のJCLは、4月16日に幕を開ける。
安原昌弘監督(マトリックスパワータグ)
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特に今はコロナ禍で海外のレースにもなかなか出場できない状況なのだから、今こそ国内でガッチリとレースをやって、お互い切磋琢磨して強化していかなければいかん。そういう思いでJCLにも登録することにしました。レースになればJプロツアーとかJCLとか関係なく、勝ち負け関係なく、チームとして存在感をしっかり出して、ロードレースとはこういうものだというのをしっかりと見せたいと思っているし、ファンの人にも見てほしいと思っている。その中で、良い走りをした選手にはしっかりと賞賛の言葉をおくり、良くない走りをした選手にはきちんと厳しい言葉をかけて育ててくれるファンが1人でも増えるように頑張っていきます」
石田哲也監督(キナンレーシングチーム)
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昨年は山本大喜が個人総合、山本元喜が山岳賞とジャージを2枚手にして選手たちも本当に頑張ってくれたと思います。シーズン当初から我々がリーグをけん引するというプレッシャーが選手たちにもあって初戦は悔しい思いをしましたが、そこでチーム全体に火がついて、そこからは順調に最終戦までいけたかなと思っています。
今年はマトリックスパワータグという強力なチームが参戦ということで、圧倒的な強さがあるチームなので我々としても対策は必要になってきますし、他のチームのエース格の選手が動きやすくなったりとかマークが外れたりということも出てくると思うので、レースはより活性化してくると思います。我々もマトリックスパワータグが参戦してくる効果を上手く使いながら有利に進めていければ、今年も良い成績を収められるのではないかと思っています。
今年は、個人総合2連覇はもちろんのこと、チーム総合も獲ることを目標に2本立てで挑みます。また、若い選手が加入しましたので彼らの成長を見ていきながら、ベテランで手堅く勝負ということもあるでしょうが、彼らのチャンスも作っていきたいと思っています。
JCLはライブ配信が各方面からの評価が高くて、我々チームとしてもアピールの場として大変ありがたく思っています。これからコロナが収束に向かい、お客さんが会場に来られるようになった時に、お客さんの満足度であったり、お客さんが会場に来たいと思う仕掛けをしていただけると、チームとしてもより良いパフォーマンスにつながるのではと期待しています」
小林海(マトリックスパワータグ)
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昨年、JCLの情報は気にして集めたりはしていませんでしたが、小石選手(チーム右京相模原)と毎日練習していたので、練習中に話す中で情報が入ってくるぐらいなので、フレッシュな気持ちでJCLに臨めるので楽しみです。出るレースはどのレースも全力で走るのは当然ですが、ダイナミックなレイアウトのロードレースで結果を狙っていきたいですし楽しみです。僕たちのチームが1チーム加わるだけでレースの中身はすごく変わると思うので、楽しんで見てもらえればと思います」
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
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「JCL2年目になり、また多くのスポンサー企業さんにバックアップしていただいて、大きく成長できるチャンスをもらったなという印象です。今年からマトリックスパワータグも参戦してくれて、強いライバルがいてこその一勝の重み、一勝の嬉しさなので純粋に楽しみですし、その中で今年もチーム総合優勝、そして個人総合優勝もチームで狙っていきたいと思ってワクワクしています。今年は見ているお客さんにとっても、昨年以上に楽しいシーズンが待っているんじゃないかと思います。
昨年はレース展開が読めてしまう部分も少なからずあったと思うのですが、今年はマトリックスパワータグが入ってきてくれたことで異なる展開にもなるでしょうし、より一層ワクワクして見てほしいですね。配信も力を入れていますし、プロモーションにも力が入っているからこそ、僕たちも下手な走りはできないと思っています。今まで以上にJCLもリーグを盛り上げようとしてくれているからこそ、それに応えられるだけの実力と走りを見せていきたいと思います。
今年も開幕戦が地元の栃木県での2連戦になります。いくらこの中で自分が一番強いと思えるだけの準備をしても、しっかり流れが来ないと勝てないのがロードレースです。ホームレースなので絶対勝たなければいけないと分かっていますが、同時にそんなに簡単に勝てないということも分かっているので、それほどプレッシャーは感じていません。でも、盛り上がるためには地元チームが勝つのが一番なので頑張りたいです」
text:Nobumichi KOMORI(HATTRICK COMPANY)
photo:Nobumichi KOMORI, Makoto AYANO
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