獲得標高3.000mを越えるフランスのワンデーレース「フォーン・アルデシュ・クラシック」で、残り23kmから独走に持ち込んだブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)が勝利した。
これが開幕レースとなったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)と、アルカンシエルのジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
フォーン・アルデシュ・クラシック2022コースプロフィール photo:Les Boucles Drôme-Ardèche2月26日に開催された第22回フォーン・アルデシュ・クラシック(1.Pro)は、2001年に初回大会が行われた南仏を舞台とするワンデーレース。フランスのトラック会社フォーンが冠スポンサーを務める翌日のドローム・クラシック(1.Pro)とは兄弟レースになっており、共に春のクラシックに向けて格好の予行練習レースとなっている。
山間の街ギレルナール・グランジュを発着点とするコースには山岳が連続し、総獲得標高差は3,161mを数える。毎年勝負所となるのは残り27km地点から始まるサン・ロマン・ド・ルウ(距離6.3km/平均7.1%)で、フィニッシュ手前6km地点には「地獄の谷」という異名を持つヴァル・デンフェ(距離1.5km/平均10.3%)が組み込まれている。
過去優勝者リストには今年は不出場ながらロマン・バルデ(フランス、チームDSM)やダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ)など名だたるフレンチクライマーが連なり、今大会もワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)やクレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)などが顔を揃える。またプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)も開幕レースとして出場した。
ルウ峠で仕掛けたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
追走の協力を得られず、勝負から脱落するジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
レースはファーストアタックを成功させたブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマ・エフデジ)らフランス勢3名による集団が、クイックステップ・アルファヴィニルらワールドチームが牽引するメイン集団に3分差で逃げる展開。そのまま中盤の厳しいアップダウンを越え、20人程度まで人数を減らしたプロトンからサン・ロマン・ド・ルウ(距離6.3km/平均7.1%)でセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が飛び出した。
この動きにブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)とマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)、クレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)の3名が合流。バラバラに遅れてくる逃げを吸収しながらルウ峠を通過し、下りを利用してマクナルティが抜け出した。
ローテーションを組みながらマクナルティを追う追走の3名。その更に後方のプロトンでは、前方にチームメイトがいるのにもかかわらず追走したいアラフィリップに対し、ヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)は協力を拒否。レースはマクナルティとそれを追うファンセヴェナントたち4人に絞り込まれた。
今季2勝目を掴んだブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
東京五輪ロードの終盤でもその独走力を披露したマクナルティは、この日最後のヴァル・デンフェ(距離1.5km/平均10.3%)でもペースを維持。最後は後続とのタイム差を45秒まで広げながら、独走でフィニッシュにたどり着いた。
「タフな一日を勝利で終えることができてとても嬉しい。最後から2つ目の登りでアグレッシブに仕掛けて勝利を掴んだ。ここまでとても良いシーズン序盤になっているし、質の高いトレーニングが勝利に繋がったよ。オールアウトできるワンデーレースで早くも2勝目だ。だが、この後はステージレースも積極的に狙っていきたい」と、23歳の若きクライマーは語っている。
フォーン・アルデシュ・クラシック2022表彰台 photo:Les Boucles Drôme-Ardèche


山間の街ギレルナール・グランジュを発着点とするコースには山岳が連続し、総獲得標高差は3,161mを数える。毎年勝負所となるのは残り27km地点から始まるサン・ロマン・ド・ルウ(距離6.3km/平均7.1%)で、フィニッシュ手前6km地点には「地獄の谷」という異名を持つヴァル・デンフェ(距離1.5km/平均10.3%)が組み込まれている。
過去優勝者リストには今年は不出場ながらロマン・バルデ(フランス、チームDSM)やダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマ・エフデジ)など名だたるフレンチクライマーが連なり、今大会もワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)やクレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)などが顔を揃える。またプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)も開幕レースとして出場した。


レースはファーストアタックを成功させたブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマ・エフデジ)らフランス勢3名による集団が、クイックステップ・アルファヴィニルらワールドチームが牽引するメイン集団に3分差で逃げる展開。そのまま中盤の厳しいアップダウンを越え、20人程度まで人数を減らしたプロトンからサン・ロマン・ド・ルウ(距離6.3km/平均7.1%)でセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が飛び出した。
この動きにブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)とマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)、クレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)の3名が合流。バラバラに遅れてくる逃げを吸収しながらルウ峠を通過し、下りを利用してマクナルティが抜け出した。
ローテーションを組みながらマクナルティを追う追走の3名。その更に後方のプロトンでは、前方にチームメイトがいるのにもかかわらず追走したいアラフィリップに対し、ヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)は協力を拒否。レースはマクナルティとそれを追うファンセヴェナントたち4人に絞り込まれた。

東京五輪ロードの終盤でもその独走力を披露したマクナルティは、この日最後のヴァル・デンフェ(距離1.5km/平均10.3%)でもペースを維持。最後は後続とのタイム差を45秒まで広げながら、独走でフィニッシュにたどり着いた。
「タフな一日を勝利で終えることができてとても嬉しい。最後から2つ目の登りでアグレッシブに仕掛けて勝利を掴んだ。ここまでとても良いシーズン序盤になっているし、質の高いトレーニングが勝利に繋がったよ。オールアウトできるワンデーレースで早くも2勝目だ。だが、この後はステージレースも積極的に狙っていきたい」と、23歳の若きクライマーは語っている。

フォーン・アルデシュ・クラシック2022結果
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 4:26:36 |
2位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 0:45 |
3位 | セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) | |
4位 | レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:33 |
5位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
6位 | クレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン) | 1:36 |
7位 | カンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ) | 1:44 |
8位 | ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック) | |
9位 | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
10位 | アレクシー・ヴィエルモ(フランス、トタルエネルジー) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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