2022/01/31(月) - 09:18
下馬評通りオランダ勢による戦いとなった女子U23レース。ミスで後退したパック・ピーテルスを尻目に、シリン・ファンアンローイとのマッチスプリントを制したパック・ピーテルスが自身初の世界選手権制覇を遂げた。
女子エリートと同じく、オランダ勢が席巻する女子U23カテゴリー。世界チャンピオンを決める大一番でオレンジのナショナルジャージに身を包んだパック・ピーテルスとシリン・ファンアンローイ、そしてフェム・ファンエンペルがレースを支配した。
序盤こそフランス勢が先頭グループに加わったものの、2周目の登坂区間でファンアンローイが仕掛けたことで他国勢が全て置き去りに。追いかけたファンアンローイと共にオランダ勢2人が抜け出したものの、今季ピーテルスと互角の戦いを繰り広げてきたファンエンペルはこの動きに反応することなく見送った。
2人に対してやや劣勢と目されていたファンアンローイと、今季ワールドカップU23ランキングで総合優勝するも勝利がなかったピーテルスが積極的にレースを作り、レース前に「まだ2人は世界タイトルを獲っていないので、彼女たちに仕事をさせ(てチャンスをねらう)ることも一つの案」と話していたファンエンペルはリヌ・ブルキエ(フランス)と共に3位グループを作り、やがて単独に。こうしてレース前予想と少々異なりつつも、オランダ勢のワンツースリー体制が確立されていった。
先頭グループではピーテルスが抜け出しを試みたが、2020年に世界ジュニアチャンピオンに輝いているファンアンローイは粘り強く復帰に成功する。ペースが乱高下したことで全6周回中の4周目にはファンエンペルが追いつき、勝負は振り出しに戻ることに。
ピーテルスが積極的にアタックし、スプリント狙いのファンエンペルがフォローし、遅れかけながらもファンアンローイは復帰を繰り返す。3人が刻むペースは前日の女子エリートレースを大きく上回った。
最終周回に入ると、短くも急勾配で、これまでのレースでも波乱を生み出してきたテクニカル区間で3選手が絡んだ。先頭ピーテルスが頂上通過する際ペダルヒットで失速し、直後にいたファンエンペルが追突して落車。すぐ復帰を目指したファンエンペルだったものの、右側に転倒したことでチェーントラブル見舞われ、勝負権を失ってしまった。
その場所で3番手だったファンアンローイも同様に足止めを食らったものの、平坦区間を踏み抜いた結果、辛くも5秒差を埋めることに成功する。そのまま2人が横並びのスプリントを繰り広げた末、「ほんの少しだけスプリント開始が遅かった」と悔やむファンアンローイを僅かに抑え、ピーテルスが先着した。
「私たち3人によるロードレースのような展開だった。全員が抜け出すことも、遅れることもないレース。最終周回の登坂区間で仕掛けようと決めていたけれど失敗。最後はあまりにも僅差でどちらが勝つか分からなかったけれど、なんとか逃げ切れた」と言うピーテルスが、今季初勝利とともに世界タイトルを獲得してみせた。抜きん出たテクニックを武器に、今季エリート選手と対等に渡り合ってきた19歳が2度のヨーロッパ選手権優勝を上回るキャリア最高のタイトルを手に入れている。
一方、スプリントを狙っていたファンエンペルは3位銅メダルに終わり涙を流した。「全て正しく進めていたし、登りでも楽についていけていた。でもチェーンが落ちてしまった。どうしても涙が出てきてしまう」と、悔しい心のうちをインタビューで言葉にしている。
女子エリートと同じく、オランダ勢が席巻する女子U23カテゴリー。世界チャンピオンを決める大一番でオレンジのナショナルジャージに身を包んだパック・ピーテルスとシリン・ファンアンローイ、そしてフェム・ファンエンペルがレースを支配した。
序盤こそフランス勢が先頭グループに加わったものの、2周目の登坂区間でファンアンローイが仕掛けたことで他国勢が全て置き去りに。追いかけたファンアンローイと共にオランダ勢2人が抜け出したものの、今季ピーテルスと互角の戦いを繰り広げてきたファンエンペルはこの動きに反応することなく見送った。
2人に対してやや劣勢と目されていたファンアンローイと、今季ワールドカップU23ランキングで総合優勝するも勝利がなかったピーテルスが積極的にレースを作り、レース前に「まだ2人は世界タイトルを獲っていないので、彼女たちに仕事をさせ(てチャンスをねらう)ることも一つの案」と話していたファンエンペルはリヌ・ブルキエ(フランス)と共に3位グループを作り、やがて単独に。こうしてレース前予想と少々異なりつつも、オランダ勢のワンツースリー体制が確立されていった。
先頭グループではピーテルスが抜け出しを試みたが、2020年に世界ジュニアチャンピオンに輝いているファンアンローイは粘り強く復帰に成功する。ペースが乱高下したことで全6周回中の4周目にはファンエンペルが追いつき、勝負は振り出しに戻ることに。
ピーテルスが積極的にアタックし、スプリント狙いのファンエンペルがフォローし、遅れかけながらもファンアンローイは復帰を繰り返す。3人が刻むペースは前日の女子エリートレースを大きく上回った。
最終周回に入ると、短くも急勾配で、これまでのレースでも波乱を生み出してきたテクニカル区間で3選手が絡んだ。先頭ピーテルスが頂上通過する際ペダルヒットで失速し、直後にいたファンエンペルが追突して落車。すぐ復帰を目指したファンエンペルだったものの、右側に転倒したことでチェーントラブル見舞われ、勝負権を失ってしまった。
その場所で3番手だったファンアンローイも同様に足止めを食らったものの、平坦区間を踏み抜いた結果、辛くも5秒差を埋めることに成功する。そのまま2人が横並びのスプリントを繰り広げた末、「ほんの少しだけスプリント開始が遅かった」と悔やむファンアンローイを僅かに抑え、ピーテルスが先着した。
「私たち3人によるロードレースのような展開だった。全員が抜け出すことも、遅れることもないレース。最終周回の登坂区間で仕掛けようと決めていたけれど失敗。最後はあまりにも僅差でどちらが勝つか分からなかったけれど、なんとか逃げ切れた」と言うピーテルスが、今季初勝利とともに世界タイトルを獲得してみせた。抜きん出たテクニックを武器に、今季エリート選手と対等に渡り合ってきた19歳が2度のヨーロッパ選手権優勝を上回るキャリア最高のタイトルを手に入れている。
一方、スプリントを狙っていたファンエンペルは3位銅メダルに終わり涙を流した。「全て正しく進めていたし、登りでも楽についていけていた。でもチェーンが落ちてしまった。どうしても涙が出てきてしまう」と、悔しい心のうちをインタビューで言葉にしている。
シクロクロス世界選手権2022女子U23結果
1位 | パック・ピーテルス(オランダ) | 46:27 |
2位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ) | +0:00 |
3位 | フェム・ファンエンペル(オランダ) | +0:12 |
4位 | リヌ・ブルキエ(フランス) | +0:39 |
5位 | アマンディーヌ・フォウクネ(フランス) | +1:26 |
6位 | マリー・シュレイバー(ルクセンブルク) | +1:49 |
7位 | クリスティナ・ゼマノヴァ(チェコ) | +2:15 |
8位 | マディガン・ムンロー(アメリカ) | +2:16 |
9位 | ケイティ・クラウス(アメリカ) | +3:03 |
10位 | ハリエット・ハーンデン(イギリス) | +3:34 |
text:So Isobe
photo:Nobuhiko Tanabe
photo:Nobuhiko Tanabe
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