2021/12/07(火) - 00:41
12月5日に愛知県新城市で開催された東海シクロクロス第2戦の模様をレポート。サイクルツーリズムにも力を入れる新城市でiRCタイヤのサポートにより開催されるローカル色豊かな大会だ。
会場となるのは愛知県新城市のふれあいパーク鳳来(ほうらい)。愛知と静岡の境目に近い、奥三河エリアでの開催。シクロワイアードは数年に一度のペースで東海クロスの取材に伺っているが、今回はIRCタイヤの人気シクロクロスタイヤ、SERAC CXのモデルチェンジした新製品がこの会場で発表されることもあり、久々に取材に伺った。
東海シクロクロス2021-22シーズンの第2戦め。ふれあいパークほうらいの野球&サッカー場の土のグラウンドと芝の広場につけられたコースは草コースと土コースに分かれた極端さが面白い。高低差がほとんど無い平坦基調であり、広い2つの平面の全面を使ってナスカの地上絵のごとくコーステープがクネクネと張り巡らされ、タイトコーナーが連続する。
シクロクロス全日本選手権の1週間前にあたるこの日、関西・信州ほか各地でシクロクロスが開催された。開催から日が浅いためエリート選手層が薄めの東海クロスだが、IRCタイヤがサポートするチームユーラシアiRC タイヤの選手たち含めロード&MTB選手たちも参加してレースを盛り上げた。
C1クラスは畑中勇介(KINAN cycling Team)、大町健斗(eNShare Cycling Team)、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)の3人のプロロード選手のトップ争いに。中盤以降、渡邉が遅れると畑中と大町が仕掛け合う展開に。ラスト3周で畑中が独走を決めたが、15秒のリードをもってラスト1周に入るときにコーナーでスリップして落車。ブレーキレバーが土に刺さり、それを抜いてチェーンを掛け直して再走したが大町が追いつく。
しかし再びスパートを掛けた畑中が大町を引き離してフィニッシュ。嬉しい優勝を決めた。2位大町、3位渡邉。畑中もIRCがサポートするキナンレーシングチームの選手であり、新製品のSERAC CX EDGEタイヤを使用しての嬉しい優勝。
畑中選手は「楽しく競り合うレースができました。最後まで後ろに着かれるとやっかいなので最後は目一杯踏んで引き離しました。シクロクロスレースではロードの1時間で出せない数値をあっさり更新してしまうんです。それぐらいオフのトレーニングには最適です。全日本にも出場します」と、来週開催の茨城・土浦でのシクロクロス全日本選手権でも上位争いをしたい意気込みを語ってくれた。
L1は望月美和子(Team ORCA)が児玉和代(sfiDARE CRIT JAPAN)を大きく引き離しての余裕の勝利。
層の厚いマスターズM1では筧五郎(56)と大会オルガナイザーでもある蜂須賀智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)がランデブー。最後は筧に譲られた蜂須賀が、大会の準備に奔走してきたご褒美の勝利。
C2は小村悠樹(Team Eurasia iRC Tire)がトップでフィニッシュしたが招待選手のオープン扱いのため辻本青矢(信州大学自転車競技部)が優勝し、C1への昇格を決めた。東海クロスでは昇格するとお祝い金という名の賞金が贈られる習慣がある。
キッズクラスの参加者も多く、家族連れで楽しめるシクロクロス大会だ。各選手への商品も協賛スポンサーからの提供品で豪華。また、参加者にはIRCが提供するチケットによりBUCYOcoffee(ブチョーコーヒー)のパスタランチ&ドリンクが無料で提供されるという太っ腹ぶり。「子供でも、女性でも、もちろん男性のレース初心者、上級者も、みんなが楽しんでレースに参加したり、参加しなくても楽しめるような場所を提供したいと思っています」との手厚いホスピタリティーを感じることができる。
午前と午後のレースの合間には地元小学生による「長篠陣太鼓」の演奏が楽しめた。この地は三河国長篠城をめぐって織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で行われた「長篠の戦い」の舞台にほど近く。歴史好きにはたまらない演奏だった。
ローカル大会ながら新城・奥三河の飲食店やお土産屋さんなど合計17店舗という過去最高数のブース出展があったという。最近はサイクルツーリズムにも力を入れている新城市は観光PRブースも展開するなど、地元の自転車熱も高まっている様子だ。
しかし残念ながらこの会場での大会は開催6回目の今回が最後となり、来年は会場を変えての開催となる。
東海クロスは名古屋や東海エリアの自転車関係各社がスポンサーを持ち回るのがユニーク。次戦の第3戦・ワイルドネイチャープラザは12月19日、フカヤがサポートするGHISALLO CUPだ。
IRCブースでは人気のシクロクロスタイヤ、SERAC CXの新モデルが発表された。日本のCXシーンで高いシェアを誇るシラクシリーズ全モデルがTLR(チューブレスレディ)タイプにモデルチェンジした。スタンダードモデルのSERAC CXで現行モデルから35g軽くなり、シーラントを用いるTLRタイプに変更された。発売は12月下旬だが、この日はサポート選手がこぞって新タイヤを使用してレースを走った。取材を担当した筆者もレースで実戦投入できたので、詳しい製品情報+インプレッションは別記事をお楽しみに。
会場となるのは愛知県新城市のふれあいパーク鳳来(ほうらい)。愛知と静岡の境目に近い、奥三河エリアでの開催。シクロワイアードは数年に一度のペースで東海クロスの取材に伺っているが、今回はIRCタイヤの人気シクロクロスタイヤ、SERAC CXのモデルチェンジした新製品がこの会場で発表されることもあり、久々に取材に伺った。
東海シクロクロス2021-22シーズンの第2戦め。ふれあいパークほうらいの野球&サッカー場の土のグラウンドと芝の広場につけられたコースは草コースと土コースに分かれた極端さが面白い。高低差がほとんど無い平坦基調であり、広い2つの平面の全面を使ってナスカの地上絵のごとくコーステープがクネクネと張り巡らされ、タイトコーナーが連続する。
シクロクロス全日本選手権の1週間前にあたるこの日、関西・信州ほか各地でシクロクロスが開催された。開催から日が浅いためエリート選手層が薄めの東海クロスだが、IRCタイヤがサポートするチームユーラシアiRC タイヤの選手たち含めロード&MTB選手たちも参加してレースを盛り上げた。
C1クラスは畑中勇介(KINAN cycling Team)、大町健斗(eNShare Cycling Team)、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)の3人のプロロード選手のトップ争いに。中盤以降、渡邉が遅れると畑中と大町が仕掛け合う展開に。ラスト3周で畑中が独走を決めたが、15秒のリードをもってラスト1周に入るときにコーナーでスリップして落車。ブレーキレバーが土に刺さり、それを抜いてチェーンを掛け直して再走したが大町が追いつく。
しかし再びスパートを掛けた畑中が大町を引き離してフィニッシュ。嬉しい優勝を決めた。2位大町、3位渡邉。畑中もIRCがサポートするキナンレーシングチームの選手であり、新製品のSERAC CX EDGEタイヤを使用しての嬉しい優勝。
畑中選手は「楽しく競り合うレースができました。最後まで後ろに着かれるとやっかいなので最後は目一杯踏んで引き離しました。シクロクロスレースではロードの1時間で出せない数値をあっさり更新してしまうんです。それぐらいオフのトレーニングには最適です。全日本にも出場します」と、来週開催の茨城・土浦でのシクロクロス全日本選手権でも上位争いをしたい意気込みを語ってくれた。
L1は望月美和子(Team ORCA)が児玉和代(sfiDARE CRIT JAPAN)を大きく引き離しての余裕の勝利。
層の厚いマスターズM1では筧五郎(56)と大会オルガナイザーでもある蜂須賀智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team)がランデブー。最後は筧に譲られた蜂須賀が、大会の準備に奔走してきたご褒美の勝利。
C2は小村悠樹(Team Eurasia iRC Tire)がトップでフィニッシュしたが招待選手のオープン扱いのため辻本青矢(信州大学自転車競技部)が優勝し、C1への昇格を決めた。東海クロスでは昇格するとお祝い金という名の賞金が贈られる習慣がある。
キッズクラスの参加者も多く、家族連れで楽しめるシクロクロス大会だ。各選手への商品も協賛スポンサーからの提供品で豪華。また、参加者にはIRCが提供するチケットによりBUCYOcoffee(ブチョーコーヒー)のパスタランチ&ドリンクが無料で提供されるという太っ腹ぶり。「子供でも、女性でも、もちろん男性のレース初心者、上級者も、みんなが楽しんでレースに参加したり、参加しなくても楽しめるような場所を提供したいと思っています」との手厚いホスピタリティーを感じることができる。
午前と午後のレースの合間には地元小学生による「長篠陣太鼓」の演奏が楽しめた。この地は三河国長篠城をめぐって織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で行われた「長篠の戦い」の舞台にほど近く。歴史好きにはたまらない演奏だった。
ローカル大会ながら新城・奥三河の飲食店やお土産屋さんなど合計17店舗という過去最高数のブース出展があったという。最近はサイクルツーリズムにも力を入れている新城市は観光PRブースも展開するなど、地元の自転車熱も高まっている様子だ。
しかし残念ながらこの会場での大会は開催6回目の今回が最後となり、来年は会場を変えての開催となる。
東海クロスは名古屋や東海エリアの自転車関係各社がスポンサーを持ち回るのがユニーク。次戦の第3戦・ワイルドネイチャープラザは12月19日、フカヤがサポートするGHISALLO CUPだ。
SERAC CXの新モデル発表 チューブレスレディタイプにモデルチェンジ
IRCブースでは人気のシクロクロスタイヤ、SERAC CXの新モデルが発表された。日本のCXシーンで高いシェアを誇るシラクシリーズ全モデルがTLR(チューブレスレディ)タイプにモデルチェンジした。スタンダードモデルのSERAC CXで現行モデルから35g軽くなり、シーラントを用いるTLRタイプに変更された。発売は12月下旬だが、この日はサポート選手がこぞって新タイヤを使用してレースを走った。取材を担当した筆者もレースで実戦投入できたので、詳しい製品情報+インプレッションは別記事をお楽しみに。
東海シクロクロス2021第2戦新城IRC Tire カップ リザルト
C1 | ||
1位 | 畑中 勇介(KINAN cycling Team) | 1:01:14.6 |
2位 | 大町 健斗(eNShare Cycling Team) | +0:06 |
3位 | 渡邉 歩(愛三工業レーシングチーム) | +0:25 |
4位 | 中野 拓也(Squadra di LAVORANTE) | +0:59 |
5位 | 岡 理裕( SPADE ACE CX TEAM) | +1:05 |
6位 | 古閑 祥三( Nerebani) | +1:06 |
7位 | 山中 真(GT Bicycles/人力車) | +1:11 |
CL1 | ||
1位 | 望月美和子( Team ORCA) | 37:47.9 |
2位 | 児玉和代(sfiDARE CRIT JAPAN) | +2:19 |
3位 | 平野 友恵(フットワークRC) | +2:27 |
C2 | ||
OPEN | 小村悠樹(Team Eurasia iRC Tire) | |
1位 | 辻本青矢(信州大学自転車競技部) | |
2位 | 塩澤 魁( TEAM ORCA) | |
3位 | 松本 陸(ATTAQUER cycling) | |
C3 | ||
1位 | 福島 愛都(TCKR) | |
C4A | ||
1位 | 中野 圭 | |
C4B | ||
1位 | 平山 雷斗(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam) | |
CL2 | ||
1位 | 日吉 彩華(まるいち) | |
CL3 | ||
1位 | 高橋 麻由美(Mile Post BMC Racing) | |
CM1 | ||
1位 | 蜂須賀 智也(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) | |
CM2 | ||
1位 | 神尾 朋彦(Green Cog Cycling Club) | |
CM3A | ||
1位 | 川上 晃史(クラブGiro) | |
CM3B | ||
1位 | 土屋 光生(SHOROs / MCC) | |
U17 | ||
1位 | 平山 雷斗(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam) | |
U15 | ||
1位 | 三上 将醐(アスリチューン・コラッジョU19) | |
CK3 | ||
1位 | 蜂須賀 巧真(BUCYOCOFFEE/CLTCyclingTeam) | |
CK2 | ||
1位 | 渡井 健太(AVENTURA CYCLING ESTRELLA) | |
CK1 | ||
1位 | 大森 奏佑 | |
text&photo:Makoto.AYANO
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