2021/12/09(木) - 15:02
デローザやアルゴン18を筆頭に、数多くのブランドを取り扱う日直商会の2022モデル展示会が開催された。デローザの新デザインヘッドロゴやアーティストコラボバイク、東京オリンピックで使用されたトラックバイクの実車の展示など、様々な注目作が集まった。
ロードバイクカルチャーの中心地ヨーロッパで育まれ、その空気を伝えてくれる魅力的なブランドを数多く取り扱う輸入代理店の日直商会。その2022モデル展示会が埼玉県草加市にある、日直商会の流通拠点において行われた。
今回の展示会では日直商会のメインブランドであるデローザ、そしてアルゴン18という2つのバイクメーカーを中心に、近年取り扱いを開始した様々なブランドのプロダクトが一堂に会した。3日間に渡って行われた展示会には、関東一円から多くのショップ関係者が詰めかけた。
数々のブランドの2022モデルが出そろったが、今回の注目ブランドはやはりデローザだろう。イタリア御三家にも数えられる老舗であり、日本でも高い人気を誇る名門ブランドが数々の新作やニューカラー、限定モデルを発表、更にヘッドチューブのロゴを新たなデザインに変更したことも話題を呼んだ。
来場者から熱い目線を浴びていたのが、新たなカーボンディスクロードとなる"838”。かつてデローザのラインアップの中でも手の届きやすいカーボンバイクとして人気を集めたモデルが、少しの時をおいて復活することに。
新生838の立ち位置としては、前回同様エントリーグレードとしてデローザのバイクラインアップのすそ野を広げる役割を果たす。とはいえ、決してチープなバイクでは無い。ドロップドシートステーを採用しつつ、全体的には丸断面のオーソドックスなチューブ形状を多用するフレームワークは、デローザのコンペティションモデルであるMERAKに通ずるデザインだ。
オールラウンダーらしい造形ながら、トレンドであるケーブルフル内装システムもしっかりと採用。ステム下側にケーブルを這わせつつヘッドチューブ上部からフレームへと内装するFSAのSFRシステムによって、ポジション変更時の作業性を損なうことなくハンドル周りのすっきりとしたルックスや空力性能の向上といったフル内装のメリットを実現した。
このように、現代のロードバイクのトレンドをしっかりと押さえた838は、2022モデルのデローザを引っ張っていく大黒柱となるだろう。実際に少し試乗させてもらったが、後ろからグイグイと押されるような推進力が印象的で、レーススペックと呼ぶに十分な実力を備えた一台だと感じた。
838以外にも、デローザは新たなバイクを用意している。その中でも新たな挑戦となるのが、グラベルカテゴリーへの進出だ。なんと1台だけではなく、カーボン、チタン、スチールという3つの異なるグラベルモデルを発表し、一気にラインアップを拡充した。
チタンのHERAは、同社のチタンロードANIMAのグラベルエディションのような位置づけとなり、スチールのCORUM GRAVELも、モダンスチールのCORUMのグラベルエディションとなっている。この2つはイタリア本国でハンドメイドされるブラックラベルとなっており、カスタムオーダーも可能。
カーボンモデルはずばり、GRAVEL CARBONと直球のモデル名が与えられている。右チェーンステーを屈曲させることでタイヤクリアランスを確保し、グラベルタイヤへと対応した。ちなみに、デローザにあまりオフロードバイクのイメージが無い方が多いかもしれないが、2017年にはSFIDA と名付けたCX/グラベルバイクを発表しており、しっかりとノウハウを蓄積してきた。
また、スチールロードのNEO PRIMATOがモデル名をNEO CLASSICOへと変更。NUOVO CLASSICOもNEO CLASSICOのメッキモデルとして継続する。
これらの新作の他にも、既存モデルの新色や限定色も多数展示。特に話題を呼んでいたのが、デローザのオフィス装飾も手掛けたというミラノの気鋭のアーティスト、VIPERHAZEによるペイントが施された特別仕様のMERAKとSK Pininfarinaだ。
ブルーをベースに鮮やかでサイケデリックともいえる色使いが目を惹きつけるMERAK、ブラックのフレームに刻みこむかのようなシルバーレターでびっしりと埋め尽くしたSK Pininfarinaと、それぞれVIPERHAZEによるハンドペイントで仕上げられた唯一無二のフレームとなっている。
他にも、角度によって表情を変えるArcobaleno(イタリア語で虹を意味する)カラーのMERAKや、蛍光カラーのグリーンやピンクが加わったIDOL、マットホワイトに煙を燻らせたようなBianco FumeカラーのSK Pininfarinaなど、デローザの世界観を体現するようなカラーリングが2022モデルには揃いぶみとなった。
東京五輪のトラック競技で多くの国の代表選手が使用したアルゴン18からは、なんとオーストラリア代表選手の実車が展示。
フロントディスクホイールに最適化された40mmスルーアクスルを採用し、前から見たシルエットは極薄。世界トップレベルのレースを戦う機材の迫力を体感できた。そんなアルゴン18も、2022モデルラインアップは更にパワーアップしていくとのことだ。
バイクブランドの他にも、様々なパーツブランドを取り扱う日直商会。イネオスも使用するカスクからは、可変ベンチレーションを採用したWASABIが登場。老舗サドルブランドのセッレイタリアでは、ダラーラとコラボレートしたSLR BOOST TEKNO SUPERFLOWの展示も。
北米に拠点を移し、最先端のテクノロジーを駆使したプロダクトの開発を行うシリカからは、3D焼結チタンで成型したサイクルコンピューターマウント、MENSOLAの実物もお披露目された。
今年から取り扱いを始めた新ブランドとしては、フランスのビッグプーリーメーカーであるNova Rideも注目の存在だ。きわめて回転抵抗の軽いアルミ製プーリーと鋭角なデザインかつ高い剛性を持つカーボンケージを組み合わせ、性能面での向上はもちろん、ドレスアップパーツとしても人気が出そうな一品。
ハンドルバックやフレームバックなど、バイクパッキング用バッグを手掛けるスキングロースバックもほぼ全てのラインアップを展示。カラフルな展開で、旅を楽しくしてくれそうなバッグとなっている。
手に取りやすい価格でGPSサイクルコンピューターを身近な存在にしてくれるiGPSportsもまた注目の存在。安価でありながらパワーメーターとの連携も可能となっており、高機能なサイクルコンピューターは必要ではないが、パワートレーニングやGPSログを取得したい、という実用派サイクリストにとっては良い選択肢となりそうだ。
ロードバイクカルチャーの中心地ヨーロッパで育まれ、その空気を伝えてくれる魅力的なブランドを数多く取り扱う輸入代理店の日直商会。その2022モデル展示会が埼玉県草加市にある、日直商会の流通拠点において行われた。
今回の展示会では日直商会のメインブランドであるデローザ、そしてアルゴン18という2つのバイクメーカーを中心に、近年取り扱いを開始した様々なブランドのプロダクトが一堂に会した。3日間に渡って行われた展示会には、関東一円から多くのショップ関係者が詰めかけた。
数々のブランドの2022モデルが出そろったが、今回の注目ブランドはやはりデローザだろう。イタリア御三家にも数えられる老舗であり、日本でも高い人気を誇る名門ブランドが数々の新作やニューカラー、限定モデルを発表、更にヘッドチューブのロゴを新たなデザインに変更したことも話題を呼んだ。
来場者から熱い目線を浴びていたのが、新たなカーボンディスクロードとなる"838”。かつてデローザのラインアップの中でも手の届きやすいカーボンバイクとして人気を集めたモデルが、少しの時をおいて復活することに。
新生838の立ち位置としては、前回同様エントリーグレードとしてデローザのバイクラインアップのすそ野を広げる役割を果たす。とはいえ、決してチープなバイクでは無い。ドロップドシートステーを採用しつつ、全体的には丸断面のオーソドックスなチューブ形状を多用するフレームワークは、デローザのコンペティションモデルであるMERAKに通ずるデザインだ。
オールラウンダーらしい造形ながら、トレンドであるケーブルフル内装システムもしっかりと採用。ステム下側にケーブルを這わせつつヘッドチューブ上部からフレームへと内装するFSAのSFRシステムによって、ポジション変更時の作業性を損なうことなくハンドル周りのすっきりとしたルックスや空力性能の向上といったフル内装のメリットを実現した。
このように、現代のロードバイクのトレンドをしっかりと押さえた838は、2022モデルのデローザを引っ張っていく大黒柱となるだろう。実際に少し試乗させてもらったが、後ろからグイグイと押されるような推進力が印象的で、レーススペックと呼ぶに十分な実力を備えた一台だと感じた。
838以外にも、デローザは新たなバイクを用意している。その中でも新たな挑戦となるのが、グラベルカテゴリーへの進出だ。なんと1台だけではなく、カーボン、チタン、スチールという3つの異なるグラベルモデルを発表し、一気にラインアップを拡充した。
チタンのHERAは、同社のチタンロードANIMAのグラベルエディションのような位置づけとなり、スチールのCORUM GRAVELも、モダンスチールのCORUMのグラベルエディションとなっている。この2つはイタリア本国でハンドメイドされるブラックラベルとなっており、カスタムオーダーも可能。
カーボンモデルはずばり、GRAVEL CARBONと直球のモデル名が与えられている。右チェーンステーを屈曲させることでタイヤクリアランスを確保し、グラベルタイヤへと対応した。ちなみに、デローザにあまりオフロードバイクのイメージが無い方が多いかもしれないが、2017年にはSFIDA と名付けたCX/グラベルバイクを発表しており、しっかりとノウハウを蓄積してきた。
また、スチールロードのNEO PRIMATOがモデル名をNEO CLASSICOへと変更。NUOVO CLASSICOもNEO CLASSICOのメッキモデルとして継続する。
これらの新作の他にも、既存モデルの新色や限定色も多数展示。特に話題を呼んでいたのが、デローザのオフィス装飾も手掛けたというミラノの気鋭のアーティスト、VIPERHAZEによるペイントが施された特別仕様のMERAKとSK Pininfarinaだ。
ブルーをベースに鮮やかでサイケデリックともいえる色使いが目を惹きつけるMERAK、ブラックのフレームに刻みこむかのようなシルバーレターでびっしりと埋め尽くしたSK Pininfarinaと、それぞれVIPERHAZEによるハンドペイントで仕上げられた唯一無二のフレームとなっている。
他にも、角度によって表情を変えるArcobaleno(イタリア語で虹を意味する)カラーのMERAKや、蛍光カラーのグリーンやピンクが加わったIDOL、マットホワイトに煙を燻らせたようなBianco FumeカラーのSK Pininfarinaなど、デローザの世界観を体現するようなカラーリングが2022モデルには揃いぶみとなった。
東京五輪のトラック競技で多くの国の代表選手が使用したアルゴン18からは、なんとオーストラリア代表選手の実車が展示。
フロントディスクホイールに最適化された40mmスルーアクスルを採用し、前から見たシルエットは極薄。世界トップレベルのレースを戦う機材の迫力を体感できた。そんなアルゴン18も、2022モデルラインアップは更にパワーアップしていくとのことだ。
バイクブランドの他にも、様々なパーツブランドを取り扱う日直商会。イネオスも使用するカスクからは、可変ベンチレーションを採用したWASABIが登場。老舗サドルブランドのセッレイタリアでは、ダラーラとコラボレートしたSLR BOOST TEKNO SUPERFLOWの展示も。
北米に拠点を移し、最先端のテクノロジーを駆使したプロダクトの開発を行うシリカからは、3D焼結チタンで成型したサイクルコンピューターマウント、MENSOLAの実物もお披露目された。
今年から取り扱いを始めた新ブランドとしては、フランスのビッグプーリーメーカーであるNova Rideも注目の存在だ。きわめて回転抵抗の軽いアルミ製プーリーと鋭角なデザインかつ高い剛性を持つカーボンケージを組み合わせ、性能面での向上はもちろん、ドレスアップパーツとしても人気が出そうな一品。
ハンドルバックやフレームバックなど、バイクパッキング用バッグを手掛けるスキングロースバックもほぼ全てのラインアップを展示。カラフルな展開で、旅を楽しくしてくれそうなバッグとなっている。
手に取りやすい価格でGPSサイクルコンピューターを身近な存在にしてくれるiGPSportsもまた注目の存在。安価でありながらパワーメーターとの連携も可能となっており、高機能なサイクルコンピューターは必要ではないが、パワートレーニングやGPSログを取得したい、という実用派サイクリストにとっては良い選択肢となりそうだ。
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