2021/11/26(金) - 18:09
「日常に旅を」というキーワードを掲げ小径車を展開するブルーノから登場したE-BIKEの"e-tool"。耐荷重50kgのビルトイン・リアラックやシマノSTEPS E5080Hといったスペックで、様々なライフスタイルに合わせた使い方を実現してくれる1台だ。
ブルーノ e-tool(BLACK)
シクロクロスやMTBで活躍した元選手のブルーノ・ダルシーとダイアテックがタッグを組み開発されるバイクブランドのブルーノ。日本で開発された設計と元選手でありバイク開発に携わってきたブルーノ氏のノウハウを組み合わせ、「旅」のための自転車を手掛けてきた。
ブランドのコンセプトとして重要なことが、自転車が旅という経験を彩る道具の一つであること。ランチボックスを携えたピクニックライドも「旅」であるし、大荷物を積載して長期間走るキャンプツーリングもまた「旅」だとブルーノは考えており、その行動を楽しんでもらいたいという想いがある。
チャイルドシートを装備しても良いe-tool
フェンダーなども装備できる作りで、オプション品として用意されている
バスケットなどもオプションで用意されている
そんなブルーノのラインアップにe-toolという小径・E-BIKE・カーゴバイクという3つの要素が盛り込まれた新モデルをリリースした。コンセプトは「生涯をかけて永く自転車を楽しみ乗り続ける『道具』」だ。
人生は様々なポイントでライフスタイルや興味の対象、体力などが変化していくものであり、その変化の中でも連れ添える自転車としてe-toolはデザインされている。
ブルーノ e-tool(WHITE)
例えば、チャイルドシートを搭載して子どもを公園に連れて行ったり、子どもが自分で自転車に乗れるようになったらチャイルドシートをクーラーボックスに変え、一緒にデイキャンプに行ったり。
子どもが自立した後は自分の趣味、例えばフィッシングのための自転車としても活躍してくれる。もちろんお買い物バイクでも良いだろうし、自転車レース遠征で仲間のサポートする時はチームテントやローラー台を運ぶのも楽々だろう。
このように様々なスタイルで使いやすいのがe-toolだ。荷物を運ばずに、サイクリングを純粋に楽しむのでも良い。ユーザーの使い方次第でどんな使い方もできてしまうので、自分のライフスタイルに当てはめてみて欲しい。
溶接されたリアラックは30kgの荷物を載せても安心な耐荷重50kgを実現している
堅牢な作りのリアラック
コンセプトを実現するにあたり、使い勝手が良い自転車としてデザインされている。まずはリアに備えられているラックが溶接されていることがポイントだ。規格で定められている30kgよりも高い50kgの対荷重を実現しており、規格通りの30kgの荷物を載せた状態でも安定かつ壊れにくい耐久性を確保している。
積載状態で自転車自体が安定するような剛性を獲得するべく、ダウンチューブとトップチューブに78×38mmの角型素材を採用した。
スクエア形状のチューブがe-toolに必要な剛性を獲得している
さて、今回は発表会とともに試乗会も併催されたので、その時の印象をお伝えしよう。試乗では12kg、24kgの荷物を載せた状態と無積載を試してみた。24kg積載状態では流石に荷物の重さが気になるのだが、スラローム走行を行っても自転車が重さに負けるような感覚はない。
ダンシングでも同じで荷物の重さで倒れそうになってしまうが、車体を逆に振れば素直に追従してくれ、フレームの剛性感が効いていると実感できる。とはいえ、不安定にはなるので、24kgを載せた状態でダンシングをするものではない。ダンシングで頑張らなくていいようにE-BIKEとなっているのだから。
無積載の場合はアシストを無しにしても気持ちよく進んでくれる感触があった。むしろ平坦路で14km/h〜17km/hで流して走るのであればアシストは無しで良いくらい。それくらい走行感が気持ちよく、スポーツバイクに乗っているサイクリストでも満足できそう。
軽量かつ信頼性のあるシマノSTEPS E5080H
ただECOモードで120kmほど走れるバッテリー容量なので、デイキャンプなどでちょこっと乗るくらいであれば、ケチケチしないでアシストをオンにすれば良いのだが……。
このバイクの心臓部であるアシストユニットはシマノSTEPS E5080Hという今年新しくなったばかりのモデルがアセンブルされている。バッテリー容量は418Wh。モードはECO、NORMAL、TURBOという3種類。シマノを採用した理由はその信頼性にあるということで、アフターケアの心配も少ないだろう。
シマノ STEPS E5080Hは手元のコンピューターでモードチェンジを行う
また気軽なライドがメインとなると想定されるe-toolだが、この航続距離はバッテリーマネジメントにも好影響をもたらすという。一般的な電動アシスト自転車では短い航続距離のため充電回数も必然的に多くなり、充電を繰り返すことでバッテリーが消耗していく。
対して航続距離が長ければ充電回数も少なく、バッテリーを長く使うことができる。5年以上の長いスパンでみた時に、バイク価格とバッテリー交換費用などを含めたランニングコストで、e-toolはアドバンテージがありそうだ。先述したように子供の成長に合わせて使えるという面にも好影響を与えている。そして、何よりも充電作業の手間も少ないのは嬉しい。
BMXのようなハンドルバーがアセンブルされている
フカフカのグリップに、Shimano Revo SHIFTERが組み合わせられる
STEPS E5080Hは2.38kgという重量でシマノのラインアップの中でも軽量なユニットであることもポイント。全体の車重を18.9kg(スタンド無し)に抑えることで、乗車していない時の取り回しを行いやすくしている。さらに電池が切れた時にも、走行性能としてその軽さは活きてくるという。
ホイール/タイヤを含めた全長は1700mmと程よく抑えており、ハンドルを曲げた状態では約1600mmとなるため、積載重量450kgまでの6人乗りエレベーターにも載せられるという。もちろん他の利用者に配慮する必要はあるが、マンションに設置されているエレベーターに乗せることも可能であり、ポーチまで持ち運ぶこともできそうだ。
オリジナルのサドルはクッション性に富み、快適にライドすることができる
標準では両足スタンドが備えられている
標準のスタンドではなく、片脚のセンタースタンドも使うことができる
そしてこの全長であればミニバンの後部座席を倒せば、自転車を車内に積むこともできるという。シマノ鈴鹿のように駐車場からピットビルまでが離れていて、荷物を持ち運ぶのにロードなどの競技車両ではない選択肢が欲しい時に活躍してくれそうだ。もちろん6ホイールスタイルでサイクリングやキャンプも楽しめるだろう。
e-toolを開発した一人の加納さんは「小径のE-BIKEはいわゆる軽快車がほとんどで、自転車として欲しいと思えるものが市場にありませんでした。自分のライフスタイルとe-toolのコンセプトがマッチしていたので、情熱を注いで作ることができたと思います。」という。
重い重量の荷物を積載しても確かな制動力を発揮してくれるVブレーキ
さらに最も力を入れたのはコンセプト作りだという。「e-toolに乗ったら、こんな遊び方ができるなと想像して欲しいですし、無限の可能性をイメージできる自転車を目指しています。それを実現するための剛性設計やスペックを採用しました」とは加納さん。
日常使いもできる使い勝手も考慮したというe-tool。自転車としても十分なスペックを備え、かつカスタマイズの幅が広いため、自分なりの使い方を想像してみて欲しい。価格は279,950円(税込)。
e-toolを開発したダイアテックの加納さんと増田さん
ブルーノ e-tool
フレーム:Original T6061-T6 Heat Treatment Tubing
フォーク:Original T6066-T6 Heat Treatment Tubing
ブレーキ:TEKTRO V-BRAKE
タイヤ:KENDA KINIPTION 20X2.1
サドル:BRUNO ORIGINAL SADDLE
シフター:Shimano Revo SHIFTER
ディレイラー:SHIMANO TOURNEY TX
ギア:8SPEED
ユニット:SHIMANO STEPS E5080H
重量:18.9kg(スタンド無し)
カラー:BLACK、WHITE、GREEN(初回限定)、SILVER(初回限定)
価格:279,950円(税込)
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シクロクロスやMTBで活躍した元選手のブルーノ・ダルシーとダイアテックがタッグを組み開発されるバイクブランドのブルーノ。日本で開発された設計と元選手でありバイク開発に携わってきたブルーノ氏のノウハウを組み合わせ、「旅」のための自転車を手掛けてきた。
ブランドのコンセプトとして重要なことが、自転車が旅という経験を彩る道具の一つであること。ランチボックスを携えたピクニックライドも「旅」であるし、大荷物を積載して長期間走るキャンプツーリングもまた「旅」だとブルーノは考えており、その行動を楽しんでもらいたいという想いがある。
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人生は様々なポイントでライフスタイルや興味の対象、体力などが変化していくものであり、その変化の中でも連れ添える自転車としてe-toolはデザインされている。
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子どもが自立した後は自分の趣味、例えばフィッシングのための自転車としても活躍してくれる。もちろんお買い物バイクでも良いだろうし、自転車レース遠征で仲間のサポートする時はチームテントやローラー台を運ぶのも楽々だろう。
このように様々なスタイルで使いやすいのがe-toolだ。荷物を運ばずに、サイクリングを純粋に楽しむのでも良い。ユーザーの使い方次第でどんな使い方もできてしまうので、自分のライフスタイルに当てはめてみて欲しい。
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コンセプトを実現するにあたり、使い勝手が良い自転車としてデザインされている。まずはリアに備えられているラックが溶接されていることがポイントだ。規格で定められている30kgよりも高い50kgの対荷重を実現しており、規格通りの30kgの荷物を載せた状態でも安定かつ壊れにくい耐久性を確保している。
積載状態で自転車自体が安定するような剛性を獲得するべく、ダウンチューブとトップチューブに78×38mmの角型素材を採用した。
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ダンシングでも同じで荷物の重さで倒れそうになってしまうが、車体を逆に振れば素直に追従してくれ、フレームの剛性感が効いていると実感できる。とはいえ、不安定にはなるので、24kgを載せた状態でダンシングをするものではない。ダンシングで頑張らなくていいようにE-BIKEとなっているのだから。
無積載の場合はアシストを無しにしても気持ちよく進んでくれる感触があった。むしろ平坦路で14km/h〜17km/hで流して走るのであればアシストは無しで良いくらい。それくらい走行感が気持ちよく、スポーツバイクに乗っているサイクリストでも満足できそう。
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ホイール/タイヤを含めた全長は1700mmと程よく抑えており、ハンドルを曲げた状態では約1600mmとなるため、積載重量450kgまでの6人乗りエレベーターにも載せられるという。もちろん他の利用者に配慮する必要はあるが、マンションに設置されているエレベーターに乗せることも可能であり、ポーチまで持ち運ぶこともできそうだ。
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e-toolを開発した一人の加納さんは「小径のE-BIKEはいわゆる軽快車がほとんどで、自転車として欲しいと思えるものが市場にありませんでした。自分のライフスタイルとe-toolのコンセプトがマッチしていたので、情熱を注いで作ることができたと思います。」という。
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日常使いもできる使い勝手も考慮したというe-tool。自転車としても十分なスペックを備え、かつカスタマイズの幅が広いため、自分なりの使い方を想像してみて欲しい。価格は279,950円(税込)。
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ブルーノ e-tool
フレーム:Original T6061-T6 Heat Treatment Tubing
フォーク:Original T6066-T6 Heat Treatment Tubing
ブレーキ:TEKTRO V-BRAKE
タイヤ:KENDA KINIPTION 20X2.1
サドル:BRUNO ORIGINAL SADDLE
シフター:Shimano Revo SHIFTER
ディレイラー:SHIMANO TOURNEY TX
ギア:8SPEED
ユニット:SHIMANO STEPS E5080H
重量:18.9kg(スタンド無し)
カラー:BLACK、WHITE、GREEN(初回限定)、SILVER(初回限定)
価格:279,950円(税込)
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