與那嶺恵理が、北米の女子UCIチーム「ヒューマンパワードヘルス」への移籍を発表した。「結果でチームの期待に必ず応えたい」と話している。



新チームへの移籍を発表した與那嶺恵理新チームへの移籍を発表した與那嶺恵理 photo:Toshiki Sato
與那嶺恵理の新しい所属先となるヒューマンパワードヘルスは、今年まで「ラリーサイクリング」として長く活動したアメリカ籍のUCIチーム。運営母体は変更なく、標榜する新しいプログラムによってチーム名が変更となる。

與那嶺によれば、当初は現所属チームであるチームティブコSVBとの契約延長を予定していたものの、血管障害を取り除く手術前日に前触れなくチームオーナーから契約解除通知を受けた。9月末という遅いタイミング来季所属チームが無くなった與那嶺に、強化を目指すヒューマンパワードヘルスがオファーを出し契約に至ったという。「9月末からのチーム移籍という時期的にとても難しい状況となりましたが、イギリスの代理人と武井コーチがなんとか契約をまとめてくれた」と本人は話す。

ラリーサイクリングの女子チームは2021年までアメリカ人選手中心の構成だったが、2022年は強化を目指してオランダやイタリアなど国際色豊かな布陣になる。トラックとロード兼業選手であり東京五輪金メダリストのミーク・クローガー(ドイツ)や、ロード世界選手権女子ジュニアで2位となったカイア・シュミッド(アメリカ)らを加入させる中での與那嶺獲得発表となった。

チーム発表の中で與那嶺は「男子チームは年を追うごとにヨーロッパで成長し、同じポテンシャルを女子チームにも感じています。私と契約をしてくれたチームには感謝しかありません」と話しており、チーム監督も「ヨーロッパでの経験とチームワークをもたらす存在であり、オールラウンダーとして成長を続ける彼女に機会を提供していきたい」と期待を寄せている。

外腸骨動脈の線維化症を抱えつつ、東京五輪を21位で走り終えた外腸骨動脈の線維化症を抱えつつ、東京五輪を21位で走り終えた photo:Toshiki Sato
手術を無事に成功した與那嶺は現在リハビリを続けており、低負荷でのライドトレーニングを重ねているという。
以下に本人からのコメントを紹介する。



こんにちは! 日本を満喫中のEriyです! このたび、私は北米のワールドツアーチーム・Rally Cycling・HumanPowerdHealthと契約しました。

東京オリンピック、世界選手権を終えた9月末に手術が成功し、来年へ向けこれから!という時に所属チームから突然解雇を通知されました。
東京オリンピック後、他のツアーチームからのオファーが合ったのですが、所属チームでの契約更新の流れだったため、私はそのオファーを断りました。
そして手術前日にチームオーナーから電話での契約解除通知。

そのため、9月末からのチーム移籍という、時期的にとても難しい状況となりましたが、イギリスの代理人、武井コーチがなんとか契約をまとめて下さいました。

私と契約をしてくれたラリーには感謝しかありません。チームはこれからの若いチームです。(最年長は私です、30歳!)結果でチームの期待に必ず応えたいと思います。応援、よろしくお願いします!

全てを力に変えて
與那嶺恵理



text:So Isobe

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