2021/10/22(金) - 17:54
女子タイムトライアルの新女王は、他を圧倒する走りを見せた樫木祥子(Team illuminate)。2位は石上夢乃(鹿屋体育大学)、3位に石田唯(早稲田大学)と、U23の若い2人が続いた。上位3名のコメントを中心にレポートする。
女子エリート+U23 スタートしていく樫木祥子(Team illuminate) photo:Satoru Kato
1周12kmのコースを2周する女子エリート+U23には10名が出走。前半は2分間隔、後半は1分間隔でスタートしていく。
トップでスタートした樫木祥子(Team illuminate)は、1周目から他の選手より早いペースを刻み、2周目はさらに縮めて、唯一40分を切るタイムでフィニッシュ。2位の石上夢乃(鹿屋体育大学)に約1分40秒もの大差をつけての優勝となった。
女子エリート+U23 ラスト200mからダンシングしてフィニッシュを目指す樫木祥子(Team illuminate) photo:Satoru Kato
樫木は所属するTeam illuminateでコロンビアのレースを走り、UCIポイントを獲得。帰国後の隔離期間が全日本選手権直前に明けたばかりだった。本人も不安を感じていたようだが、それは杞憂だったようだ。樫木は来年も同チームに所属することが決まったばかりだと言う。
優勝 樫木祥子「下りやコーナーリング心配があったのでノーマルバイクを選んだ」
女子エリート+U23 表彰式 photo:Satoru Kato
「帰国して14日間の隔離があったので少し心配でしたが、走っていて出力も良かったですし、全力で走りました。インターバルがかかるコースなので登りを踏んで、下りはスピードを殺さないように休むというペーシングを行いました。機材もTTバイクととても迷いました。踏み倒せる選手ならTTバイクの方が絶対速いですが、ちょっと下りやコーナリングで心配があったのでノーマルバイクにTTハンドルをセットしました。
今年は夏場に調子を落としていたんですが、それでも後半にかけて調子を上げることができたので良かったです。もちろん全日本チャンピオンというタイトルはとても嬉しいです。明日のロードに集中する選手が多く層が薄かったことも味方しましたが、次の全日本まで半年間ジャージを着れるので、恥じない走りをしないといけません。明日はもちろん勝ちたいとは思いますが、ちょっと難しいレースになるのかな、と」
2位・U23優勝 石上夢乃「兄に負けず、TTとロードの2冠を取りたい」
女子U23優勝の石上夢乃(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato
全体2位の石上がU23での優勝。タイムは目標に届かなかったものの、全体の2位という結果に驚いていると話す。
「U23の優勝は狙っていたが、全体ではもう少し下の順位だと思っていたので、2位という結果は驚きでした。(タイムは)40分を切る目標は達成出来なかったのですが、今の状態では上出来かなと思っています。
女子U23 表彰式 photo:Satoru Katoインカレの後、調子が落ちることはなくて、チームメイトからもインカレ終わってから走れるようになってると言われて自分でもそういう感覚はありました。今までは数値的なパワーが出せればと思っていたけれど、そのパワーがうまく自転車に伝わって推進力となっている実感があります。大学3年生になって一番走れていると思います。
実は広島中央森林公園のコースを走ったのは今回が初めてなので、右回りと左回りでどちらが自分向きなのかはまだわからないけれど、多分右回りの方が下りの勢いを使えず、登りで地足が試されて少しずつ削られるコースなのかなと、コース図を見て感じました。だから明日は前々で展開しないと優勝争いに絡めなくなると考えています。
明日のロードレースを一緒に走る金子(広美)さんと樫木(祥子)さんは、ジュニアの頃にナショナルチームの合宿で一緒になったこともあり、2人とも脚質が似ていて、どのタイミングで行かれたらマズいというのもわかっているので、それにどう対応していくのかを考えないといけないかなと思っています。
兄(石上優大)がU23でロードとTTの2冠を取っているので、明日のロードも優勝して2冠を取りたいです」
3位 石田唯「今のベストは出せた」
女子エリート+U23 3位 石田唯(早稲田大学) photo:Satoru Kato
「全体の3位という結果は悔しいですけれど、今のベストを出せたと思います。前半のテクニカルな下りを気をつけるのと、後半の登りを耐えることを意識して走りましたが、2周目でペースがタレてしまったので、そうならない足を作りたいです。
このコースを走るのは初めてなので、明日のロードレースはしっかり試走してチェックし、今夜は休んで明日万全の調子でロードレースを走れるようにしたいです」
4位 米田和美(MOPS) photo:Makoto AYANO
5位 古山稀絵(日本体育大学大学院) photo:Makoto AYANO
6位 太郎田水桜(法政大学) photo:Makoto AYANO
7位 林口幸恵(LiveGARDEN BiciStelle) photo:Makoto AYANO
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1周12kmのコースを2周する女子エリート+U23には10名が出走。前半は2分間隔、後半は1分間隔でスタートしていく。
トップでスタートした樫木祥子(Team illuminate)は、1周目から他の選手より早いペースを刻み、2周目はさらに縮めて、唯一40分を切るタイムでフィニッシュ。2位の石上夢乃(鹿屋体育大学)に約1分40秒もの大差をつけての優勝となった。
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樫木は所属するTeam illuminateでコロンビアのレースを走り、UCIポイントを獲得。帰国後の隔離期間が全日本選手権直前に明けたばかりだった。本人も不安を感じていたようだが、それは杞憂だったようだ。樫木は来年も同チームに所属することが決まったばかりだと言う。
優勝 樫木祥子「下りやコーナーリング心配があったのでノーマルバイクを選んだ」
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「帰国して14日間の隔離があったので少し心配でしたが、走っていて出力も良かったですし、全力で走りました。インターバルがかかるコースなので登りを踏んで、下りはスピードを殺さないように休むというペーシングを行いました。機材もTTバイクととても迷いました。踏み倒せる選手ならTTバイクの方が絶対速いですが、ちょっと下りやコーナリングで心配があったのでノーマルバイクにTTハンドルをセットしました。
今年は夏場に調子を落としていたんですが、それでも後半にかけて調子を上げることができたので良かったです。もちろん全日本チャンピオンというタイトルはとても嬉しいです。明日のロードに集中する選手が多く層が薄かったことも味方しましたが、次の全日本まで半年間ジャージを着れるので、恥じない走りをしないといけません。明日はもちろん勝ちたいとは思いますが、ちょっと難しいレースになるのかな、と」
2位・U23優勝 石上夢乃「兄に負けず、TTとロードの2冠を取りたい」
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全体2位の石上がU23での優勝。タイムは目標に届かなかったものの、全体の2位という結果に驚いていると話す。
「U23の優勝は狙っていたが、全体ではもう少し下の順位だと思っていたので、2位という結果は驚きでした。(タイムは)40分を切る目標は達成出来なかったのですが、今の状態では上出来かなと思っています。
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実は広島中央森林公園のコースを走ったのは今回が初めてなので、右回りと左回りでどちらが自分向きなのかはまだわからないけれど、多分右回りの方が下りの勢いを使えず、登りで地足が試されて少しずつ削られるコースなのかなと、コース図を見て感じました。だから明日は前々で展開しないと優勝争いに絡めなくなると考えています。
明日のロードレースを一緒に走る金子(広美)さんと樫木(祥子)さんは、ジュニアの頃にナショナルチームの合宿で一緒になったこともあり、2人とも脚質が似ていて、どのタイミングで行かれたらマズいというのもわかっているので、それにどう対応していくのかを考えないといけないかなと思っています。
兄(石上優大)がU23でロードとTTの2冠を取っているので、明日のロードも優勝して2冠を取りたいです」
3位 石田唯「今のベストは出せた」
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「全体の3位という結果は悔しいですけれど、今のベストを出せたと思います。前半のテクニカルな下りを気をつけるのと、後半の登りを耐えることを意識して走りましたが、2周目でペースがタレてしまったので、そうならない足を作りたいです。
このコースを走るのは初めてなので、明日のロードレースはしっかり試走してチェックし、今夜は休んで明日万全の調子でロードレースを走れるようにしたいです」
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全日本選手権タイムトライアル2021女子エリート+U23結果
1位 | 樫木祥子(Team illuminate) | 0:38:55:30 |
2位 | 石上夢乃(鹿屋体育大学) | 1:39:21 |
3位 | 石田唯(早稲田大学) | 2:16:50 |
4位 | 米田和美(MOPS) | 2:34:88 |
5位 | 古山稀絵(日本体育大学大学院) | 2:57:69 |
6位 | 太郎田水桜(法政大学) | 3:24.82 |
7位 | 林口幸恵(LiveGARDEN BiciStelle) | 5:25.35 |
8位 | 簑原由加利(日本ろう自転車競技協会) | 6:28.19 |
9位 | 川上唯(公益財団法人 徳島県スポーツ協会) | 7:09.21 |
10位 | 新川明子(gufo cycle works) | 7:52.48 |
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato,Makoto AYANO
photo:Satoru Kato,Makoto AYANO
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