2021/10/05(火) - 15:14
ヨーロッパにシクロクロスシーズン到来。三大シリーズ戦の一つ「スーパープレスティージュ」初戦でバロワーズ・トレック・ライオンズのトーン・アールツ(ベルギー)とルシンダ・ブラント(オランダ)がそれぞれ勝利を飾った。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、昨年よりも1週間早い10月3日(日)にギーテンで開幕した。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、そのプライオリティは非常に高い。
ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は例年通りオランダのギーテンで開幕し、ルッデルフォールデ、ニール、メルクスプラス、ボーム、ヒュースデン・ゾルダーと年間8戦を予定している。コロナ禍の昨シーズンとは異なり有観客であること、そして男女ジュニアレースの復活などそれ以前に近い状態へと戻っている。
ベルギー屈指のシクロクロスシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」が、昨年よりも1週間早い10月3日(日)にギーテンで開幕した。1982年に開幕し、UCIシクロクロスワールドカップ(1993年にスタート)よりも歴史ある伝統的なシリーズ戦であり、そのプライオリティは非常に高い。
ベルギーの英雄スヴェン・ネイス(ベルギー)が過去最多の13回総合優勝を挙げているシリーズ戦は例年通りオランダのギーテンで開幕し、ルッデルフォールデ、ニール、メルクスプラス、ボーム、ヒュースデン・ゾルダーと年間8戦を予定している。コロナ禍の昨シーズンとは異なり有観客であること、そして男女ジュニアレースの復活などそれ以前に近い状態へと戻っている。
スーパープレスティージュ2021-2022レースカレンダー
10月3日(日) | ギーテン(ベルギー) |
10月23日(土) | ルッデルフォールデ(ベルギー) |
11月11日(木) | ニール(ベルギー) |
11月20日(土) | メルクスプラス(ベルギー) |
12月4日(土) | ボーム(ベルギー) |
12月27日(月) | ヒュースデン=ゾルダー(ベルギー) |
12月29日(水) | ディーヘム(ベルギー) |
2月12日(土) | ガーフェレ(ベルギー) |
例年開幕戦が行われるギーテンのコースは、池を囲う砂地と小刻みな登り。今年は雨によってコースが緩み、舗装路と湖畔の硬い砂浜以外はほぼ全て重馬場の泥区間に。泥を捌くテクニック、パワー、そしてランニング能力が問われるヨーロッパらしいレースが繰り広げられた。
ロード世界選手権を経てシクロクロスシーズンインした世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を筆頭に、トップ選手が揃った女子レースは序盤から激しいアタック合戦が続いた。全5周回の2周目にはデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が単独リードを築いたものの、中盤以降2位グループから抜け出したブラントが急速な追い上げを見せた。
ブラントはベッツィマとの距離を着実に縮め、3周目に合流。持ち前のパワーでベッツェマを引き離すと、そのまま独走勝利。シクロクロス初戦で勝利を挙げると同時に、昨シーズンを通じてアルカンシエル獲得以降初勝利を遂げた。
57名が参加した男子エリートレースは、ジロ・デ・イタリアに参戦するなど自身初めてのフルロードシーズンを過ごしたクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム)が2周目に加速。トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が追従し、今季既に3勝を挙げているエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)は脱落。チームメイトのローレンス・スウェーク(ベルギー)と共に3位グループを形成した。
全8周回のうち、ヘルマンスは6周目までアールツと互角の走りを見せていたものの、パンクに見舞われペースダウン。トラブルに襲われたライバルを尻目に独走に持ち込んだアールツは、その後もハイペースを貫き独走勝利を飾った。また、女子ジュニアレースではロード世界選手権でアルカンシエルを獲得したばかりのゾーイ・バックステッド(イギリス)が勝利している。
シーズン開幕戦を走り終えた選手たちは短い休息を挟んで渡米する。今週末10月10日にウィスコンシン州ウォータールーで開幕するUCIワールドカップ第1戦、そしてアイオワシティで開催される第2戦で再戦する予定だ。
ロード世界選手権を経てシクロクロスシーズンインした世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を筆頭に、トップ選手が揃った女子レースは序盤から激しいアタック合戦が続いた。全5周回の2周目にはデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が単独リードを築いたものの、中盤以降2位グループから抜け出したブラントが急速な追い上げを見せた。
ブラントはベッツィマとの距離を着実に縮め、3周目に合流。持ち前のパワーでベッツェマを引き離すと、そのまま独走勝利。シクロクロス初戦で勝利を挙げると同時に、昨シーズンを通じてアルカンシエル獲得以降初勝利を遂げた。
57名が参加した男子エリートレースは、ジロ・デ・イタリアに参戦するなど自身初めてのフルロードシーズンを過ごしたクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム)が2周目に加速。トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が追従し、今季既に3勝を挙げているエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)は脱落。チームメイトのローレンス・スウェーク(ベルギー)と共に3位グループを形成した。
全8周回のうち、ヘルマンスは6周目までアールツと互角の走りを見せていたものの、パンクに見舞われペースダウン。トラブルに襲われたライバルを尻目に独走に持ち込んだアールツは、その後もハイペースを貫き独走勝利を飾った。また、女子ジュニアレースではロード世界選手権でアルカンシエルを獲得したばかりのゾーイ・バックステッド(イギリス)が勝利している。
シーズン開幕戦を走り終えた選手たちは短い休息を挟んで渡米する。今週末10月10日にウィスコンシン州ウォータールーで開幕するUCIワールドカップ第1戦、そしてアイオワシティで開催される第2戦で再戦する予定だ。
スーパープレスティージュ2021-2022第1戦男子エリート結果
1位 | トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:00:42 |
2位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンス・サーカスCXチーム) | 0:23 |
3位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 1:03 |
4位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 1:29 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:38 |
6位 | ピム・ロンハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:43 |
7位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 2:03 |
8位 | イェンス・アダムス(ベルギー、ホルベークホーフ) | 2:12 |
9位 | トム・メーウセン(ベルギー、CXチームデスハフト・グループヘンス・マースコンテナーズ) | 2:40 |
10位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンス・サーカスCXチーム) | 2:59 |
スーパープレスティージュ2021-2022第1戦女子エリート結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 45:21 |
2位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 0;08 |
3位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | 1:02 |
4位 | アニク・ファンアルフェン(オランダ、777) | 1:41 |
5位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | 1:48 |
6位 | ヤラ・カステリン(オランダ、IKOクレラン) | 1:57 |
7位 | パック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 2:01 |
8位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKOクレラン) | 2:05 |
9位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | |
10位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 2:40 |
text:So Isobe
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