2021/08/19(木) - 10:22
ヤコブセンからステージ優勝とマイヨプントスを奪い取ったヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)や、落車でマイヨロホを失ったタラマエ、新リーダーとなったエリッソンド。ブエルタ5日目を終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ1位&ポイント賞 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
ポイント賞トップに返り咲いたジャスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス) photo:Unipublic
思い描いていた通りのスプリントになった。このチームはまだ日が浅いにもかかわらず、残り5kmからチームが一塊になり主導権を握る素晴らしい走りができた。それが勝利という結果に繋がって本当に嬉しいよ。昨日は自分のスプリントができず落ち込んでいたんだ。だから今日その失敗を克服できて嬉しいし、いまはこの喜びをチームと共に楽しみたい。
マイヨプントスを本気で狙っているわけではないが、それを目指す走りはしたいと思っている。グリーンジャージを着て勝利できたら夢のようだが、昨日のような不運があっては不可能だ。これからも運が味方してくれることを願っているよ。
ステージ3位 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM)
フィリプセンに敗れたアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM) photo:CorVos
横風とロマン(バルデ)を落車で失うストレスの多い最終盤だった。ラスト1kmから僕とニコ(デンツ)で位置取り争いをし、フィリプセンの後ろにつくため懸命に踏んだ。だが脚が残っておらず、彼に並ぶことすらできなかった。
ステージ4位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
序盤のリラックスした展開から、最後はとても慌ただしくなったね。幸い僕らチームからは誰も落車することがなかったものの、そのせいでリードアウトの1人であるトレンティンが遅れてしまった。最終盤でも落車が起こりそうなほどナーバスなスプリントで、その中でもベストを尽くした。この後に待っているステージの方が僕に向いていると思うので、大きな結果を掴む自信はあるよ。
ステージ6位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
落車は回避できたものの、一度バイクを降りなければならなかった。その後はプロトンがスピードを緩めたおかげで追いつくことができた。アルバセテの街に入ってからは、集団後方にいたため残り500mから早めにスプリントを開始した。選手が僕の前を横切ってきたので少しよろけてしまったが、スプリント自体は悪くなかった。明日はリラックスして走り、土曜日のラ・マンガで再び自分の力を試したい。
ステージ7位 ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)
残り30kmまではとても穏やかな展開だったが、その後横風が吹いてから緊張感が高まり慌ただしくなっていった。そして落車が発生。最終盤ではチームメイトが上手い位置取りをしてくれたのにもかかわらず、混沌としていたせいで優勝争いに絡めなかった。後ろにつく選手を変えながら、ラスト100mで何人かを追い抜くことができた。だが結果は昨日と同じ7位。だが正直この結果には満足している。次のスプリントステージでも頑張りたい。
ステージ9位 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、クベカ・ネクストハッシュ)
風の強いストレスフルな1日だった。エシュロン(横風分断)が発生する可能性もあったが、プロトンがそれを嫌いペースを緩めたのかもしれない。落車ではファビオ(アル)が足止めされてしまったが、幸運にもメイン集団に復帰することができた。最後のスプリントは最高の位置を確保することができたのだが、左に出たら風を正面から受けることになってしまった。ベストを尽くしたので9位という結果に後悔はない。
マイヨロホ ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)
不本意な形でマイヨロホを手にしたケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード) photo:Unipublic
落車の瞬間は前から10番目ぐらいにいたので何が起きたか分からなかった。僕たちのエースであるチッコーネが集団にいなかったので心配したが、すぐに追いついてきた。こんな形でマイヨロホを獲得するのは本望ではないが、風があればリスクも高まる。(タラマエとのタイム差であった)25秒なんてエシュロンで簡単に失ってしまうものなので、油断してはいけないんだ。理想的ではないジャージの獲得だが、こればかりはどうしようもない。
マイヨロホを着用すること自体は素晴らしい。ツールと東京五輪を終え、チームから「ブエルタを走れるか」と聞かれ、それに僕は「どんな走りができるか分からない」と答えた。まさかリーダージャージを着用するなんて思ってもいなかったよ。素晴らしいことだ。
明日はプリモシュ・ログリッチが5秒差につけていることを忘れてはいけない。彼のような選手を相手に5秒差を守ることは難しいと思うが、頭を使いながら一生懸命走りたい。でも今夜はチームとともにこのジャージを祝い、明日は赤色で走る最高の日になるだろう。
山岳賞 レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マイヨロホを失うも山岳賞ジャージはキープしているレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) photo:CorVos
集団前方にいたのにもかかわらず、目の前で落車が発生した。なんとか避けることができたのだが、後ろから別の選手に追突されたんだ。できるだけ早くバイクに戻ろうとしたのだが、他の選手と絡まり抜け出すのに時間がかかってしまった。その後はバイクを交換しプロトンを必死に追いかけたのだが、1分差を縮めることができなかった。このような形でジャージを失うのは残念だが、これもレースだ。
幸運にも怪我は酷くない。昨日は最後の3kmで落車し、今日はそれ以上に運がなかった。しかしそれほど落ち込んでもいない。一昨日の勝利とマイヨロホを着用した2日間に思いを馳せると、自然と笑顔になるからね。いまは2週目の目標になるかもしれない山岳賞ジャージを着ている。それかまたステージ優勝を狙うのも良さそうだ。
ネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
平坦区間でエースを守るネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
横風分断することも可能だった。風の向きのせいもあり、色んなチームが集団先頭に出てきた。その状況がエシュロンよりもカオスな集団にしたのだろう。プリモシュ(ログリッチ)がタイムを失わず無傷でフィニッシュできて安心したよ。こういったストレスの多いステージでは、それだけで良い1日だったと言うことができる。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
エースのランダとともに集団内で走る新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
ステージ序盤は風も思っていた程強くなく、向かい風でゆっくり過ごした。残り30kmから横風になるので、その手前からレースモードになり、危険回避の位置取りが始まった。残り15kmぐらいだったかな。エリミネーションレースが始まり、落車が発生。ミケル(ランダ)が巻き込まれてしまった。チームでまとまっていない時だった。幸いにも先頭集団に復帰出来できたが、今日の反省点だ。ミケルも軽症で済んだようなので、良かったが…。 もう、落車に巻き込まれ無いように守らないと!
ロマン・バルデの状態を語るマット・ウィンストン監督(チームDSM)
落車に巻き込まれタイムを失ったロマン・バルデ(フランス、チームDSM) photo:CorVos
ロマンは右側に寄り、落車自体は回避していた。だがその後に後ろから選手に衝突され、道路脇に追いやられてしまったんだ。落車直後、彼の状態を確認したが脳震盪などの症状は見受けられなかった。今夜ドクターによる診察まで詳しいことはわからないが、なんとかフィニッシュまでたどり着くことができた。彼はプロキャリアを通して何度も困難と向き合ってきた。そしてその度に復活を果たしている。我々には彼が再び良い状態へと戻ってくる自信がある。彼がこのブエルタの2週目と3週目に成功を掴めればと考えているよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位&ポイント賞 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
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思い描いていた通りのスプリントになった。このチームはまだ日が浅いにもかかわらず、残り5kmからチームが一塊になり主導権を握る素晴らしい走りができた。それが勝利という結果に繋がって本当に嬉しいよ。昨日は自分のスプリントができず落ち込んでいたんだ。だから今日その失敗を克服できて嬉しいし、いまはこの喜びをチームと共に楽しみたい。
マイヨプントスを本気で狙っているわけではないが、それを目指す走りはしたいと思っている。グリーンジャージを着て勝利できたら夢のようだが、昨日のような不運があっては不可能だ。これからも運が味方してくれることを願っているよ。
ステージ3位 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM)
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横風とロマン(バルデ)を落車で失うストレスの多い最終盤だった。ラスト1kmから僕とニコ(デンツ)で位置取り争いをし、フィリプセンの後ろにつくため懸命に踏んだ。だが脚が残っておらず、彼に並ぶことすらできなかった。
ステージ4位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
序盤のリラックスした展開から、最後はとても慌ただしくなったね。幸い僕らチームからは誰も落車することがなかったものの、そのせいでリードアウトの1人であるトレンティンが遅れてしまった。最終盤でも落車が起こりそうなほどナーバスなスプリントで、その中でもベストを尽くした。この後に待っているステージの方が僕に向いていると思うので、大きな結果を掴む自信はあるよ。
ステージ6位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
落車は回避できたものの、一度バイクを降りなければならなかった。その後はプロトンがスピードを緩めたおかげで追いつくことができた。アルバセテの街に入ってからは、集団後方にいたため残り500mから早めにスプリントを開始した。選手が僕の前を横切ってきたので少しよろけてしまったが、スプリント自体は悪くなかった。明日はリラックスして走り、土曜日のラ・マンガで再び自分の力を試したい。
ステージ7位 ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)
残り30kmまではとても穏やかな展開だったが、その後横風が吹いてから緊張感が高まり慌ただしくなっていった。そして落車が発生。最終盤ではチームメイトが上手い位置取りをしてくれたのにもかかわらず、混沌としていたせいで優勝争いに絡めなかった。後ろにつく選手を変えながら、ラスト100mで何人かを追い抜くことができた。だが結果は昨日と同じ7位。だが正直この結果には満足している。次のスプリントステージでも頑張りたい。
ステージ9位 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、クベカ・ネクストハッシュ)
風の強いストレスフルな1日だった。エシュロン(横風分断)が発生する可能性もあったが、プロトンがそれを嫌いペースを緩めたのかもしれない。落車ではファビオ(アル)が足止めされてしまったが、幸運にもメイン集団に復帰することができた。最後のスプリントは最高の位置を確保することができたのだが、左に出たら風を正面から受けることになってしまった。ベストを尽くしたので9位という結果に後悔はない。
マイヨロホ ケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)
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落車の瞬間は前から10番目ぐらいにいたので何が起きたか分からなかった。僕たちのエースであるチッコーネが集団にいなかったので心配したが、すぐに追いついてきた。こんな形でマイヨロホを獲得するのは本望ではないが、風があればリスクも高まる。(タラマエとのタイム差であった)25秒なんてエシュロンで簡単に失ってしまうものなので、油断してはいけないんだ。理想的ではないジャージの獲得だが、こればかりはどうしようもない。
マイヨロホを着用すること自体は素晴らしい。ツールと東京五輪を終え、チームから「ブエルタを走れるか」と聞かれ、それに僕は「どんな走りができるか分からない」と答えた。まさかリーダージャージを着用するなんて思ってもいなかったよ。素晴らしいことだ。
明日はプリモシュ・ログリッチが5秒差につけていることを忘れてはいけない。彼のような選手を相手に5秒差を守ることは難しいと思うが、頭を使いながら一生懸命走りたい。でも今夜はチームとともにこのジャージを祝い、明日は赤色で走る最高の日になるだろう。
山岳賞 レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
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集団前方にいたのにもかかわらず、目の前で落車が発生した。なんとか避けることができたのだが、後ろから別の選手に追突されたんだ。できるだけ早くバイクに戻ろうとしたのだが、他の選手と絡まり抜け出すのに時間がかかってしまった。その後はバイクを交換しプロトンを必死に追いかけたのだが、1分差を縮めることができなかった。このような形でジャージを失うのは残念だが、これもレースだ。
幸運にも怪我は酷くない。昨日は最後の3kmで落車し、今日はそれ以上に運がなかった。しかしそれほど落ち込んでもいない。一昨日の勝利とマイヨロホを着用した2日間に思いを馳せると、自然と笑顔になるからね。いまは2週目の目標になるかもしれない山岳賞ジャージを着ている。それかまたステージ優勝を狙うのも良さそうだ。
ネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
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横風分断することも可能だった。風の向きのせいもあり、色んなチームが集団先頭に出てきた。その状況がエシュロンよりもカオスな集団にしたのだろう。プリモシュ(ログリッチ)がタイムを失わず無傷でフィニッシュできて安心したよ。こういったストレスの多いステージでは、それだけで良い1日だったと言うことができる。
新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
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ステージ序盤は風も思っていた程強くなく、向かい風でゆっくり過ごした。残り30kmから横風になるので、その手前からレースモードになり、危険回避の位置取りが始まった。残り15kmぐらいだったかな。エリミネーションレースが始まり、落車が発生。ミケル(ランダ)が巻き込まれてしまった。チームでまとまっていない時だった。幸いにも先頭集団に復帰出来できたが、今日の反省点だ。ミケルも軽症で済んだようなので、良かったが…。 もう、落車に巻き込まれ無いように守らないと!
ロマン・バルデの状態を語るマット・ウィンストン監督(チームDSM)
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ロマンは右側に寄り、落車自体は回避していた。だがその後に後ろから選手に衝突され、道路脇に追いやられてしまったんだ。落車直後、彼の状態を確認したが脳震盪などの症状は見受けられなかった。今夜ドクターによる診察まで詳しいことはわからないが、なんとかフィニッシュまでたどり着くことができた。彼はプロキャリアを通して何度も困難と向き合ってきた。そしてその度に復活を果たしている。我々には彼が再び良い状態へと戻ってくる自信がある。彼がこのブエルタの2週目と3週目に成功を掴めればと考えているよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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