2021/09/02(木) - 17:36
北海道ニセコエリアにおいて「Niseko Gravel 2021」が開催された。一般社団法人HOKKAIDO EVENTSが主催するこのイベントは、速さを競うようなレースではなく、一般公道、林道、農道、砂利道、アスファルトなど、グラベルロードバイクの高い走破性を活かせるようなルートアレンジで、舗装、未舗装にとらわれずハイブリッドに駆け回るライド体験を目指して提案されたライド形式のイベント。
ショート、ミドル、ロングと3つのコースがあり、今回は北海道出身で3Tアンバサダーである佐藤寿美さんが参加したミドルコースの模様を写真と共にレポートする。
ニセコグラベル コース概要(各種データはhttps://www.nisekogravel.comより)
ショート:約30km/獲得標高 約500m/走行目安時間 1.5~2時間
ミドル:約65km/獲得標高 約1,250m/走行目安時間 3.5~4.5時間
ロング:約80km/獲得標高 約1,600m/走行目安時間 4.5~5.5時間
グラベル率(走行距離に対するグラベル割合)※ 状態の悪い舗装路や半舗装路を含む
ショート:約47%
ミドル:約37%
ロング:約39%
スタート/ゴールとなるイベント会場はニセコ、ヒラフ地区のサンスポーツランドくっちゃん。朝7時前、続々と参加者が集まってきた。まずはスタッフによる参加者の検温から、昨今のイベント開催ではもうこれが普通の光景になった。コロナ禍でのイベント開催については主催側も、参加者側も、ずいぶんと理解と対応が進んでいるように見える。
スタート前に山本和弘さん(キャノンデール・ジャパン)と談笑する佐藤さん。共に北海道出身のXCレーサーであり、レース界の大先輩として旧知の関係である。背後にはニセコ地区のシンボル、羊蹄山が見える。
さて、いよいよコースへ!レースではないので一斉スタートではなく、7:00頃より、準備のできたライダーから、自分自身のタイミングで出発していく。「今回は65キロコースを選びました。登りがキツイんじゃないかってビビっています、でも、まずは楽しんで走ってきます!」(佐藤さん)
スタート直後はニセコ周遊の定番、道道343号線を進む。行き交う車は少なく、道幅にも余裕があり、下り基調でスムーズな出だしとなった。そして、最初のグラベル区間を進む。路面は固く締まっていて普段から農道、生活道路として使われているのを感じさせる。「変なギャップや溝が無く、走りやすい!」とは佐藤さん。
今回のイベントでは、グループで参加しているライダーも多かった。朝の気持ち良い空気の中、グラベルとアスファルトがほど良いバランスで現れる。
ルート上にはいくつかのチェックポイントが置かれ、その1つである湯の里に参加者達が続々と到着する。ドリンクや、フルーツなどが用意されていて、各々補給していく。そして、チェックポイントでは「背中のゼッケン番号を見せて下さい」と、シンプルにボディゼッケンの番号を確認し、参加者の通過をチェック。
国際色豊かなニセコエリアには、定住している外国人も多い。それぞれのスタイルでMTBやeBikeで参加しているライダーもいて、自由な雰囲気が溢れている。
グラベル区間の下りを走る佐藤さんは「下り区間は気持ちよくてスピード出しちゃいますね!下ハンを持ってバイクをコントロールするのにも慣れました。」と気持ちよさそう。
2箇所目のチェックポイント、らんらん公園に到着。一刻を争うレースではないので多くの参加者がゆっくりと補給に時間を使っていた。カットしたメロンが大好評!らんらん公園のチェックポイントでロングコースの参加者とは別れ、佐藤さんは尻別川の堤防を走る。
ルート上の主な交差点には運営サイドが用意した看板があり、ミスはほとんど起こらないが、走行ルートは常にGPSアプリにて各自が確認する。事前にダウンロードしたルート情報を見て残りのライドプランを立てる。
尻別川を渡って再び山の中へと進む。少し遠くなった羊蹄山、川には釣りをする人の姿も見えた。
グラベル区間の路面は本当に素晴らしい。行き交うクルマと出会う事はほとんど無いが、その道は普段から生活路として確実に使われていて、生きている道なのは間違いない。グラベルロードを持ち込んだならば、ライドに不安を感じるような場面は皆無だった。
今年の北海道は暑い!と言われていたが森の中の空気は澄んでいて心地よい。今回のルート上におけるグラベル区間の典型的な風景。長いグラベル区間を走り終え、朝にも立ち寄ったチェックポイント湯の沢に戻ってきた。
ニセコアンヌプリを背中に極上のグラベルを走っていく。最初に通過したグラベルを逆走してゴール地点まではあと少し。佐藤さんはミドルコース65キロを走破し、無事にサンスポーツランドにフィニッシュ。
3Tアンバサダー 佐藤寿美さんのコメント
「夏の帰省に丁度良いタイミングでこのイベントの事を知って、ニセコ周辺のグラベルは以前から走ってみたかったので参加を決めました。3TのEXPLOROは軽くてよく進むグラベルバイクなので、最後までしっかり楽しみながら走りきれたと思います。空気圧3キロは少し入れ過ぎだったかもしれませんが、今回のコースのグラベル比率だと、私にはこの位の空気圧が合っていると感じて、最後までそのまま走りました。グラベル区間の路面がスムーズで本当に素晴らしくて、これはもう本当に多くの人に体験してもらいたいと思いました。ソロでも楽しめますが、レースではないので気の合った仲間と無理のないペースで走るのがオススメです!」
北海道、ニセコエリアに無数に存在する農道、生活道としてのグラベル。それをうまくアスファルトの道路とミックスして提案された今回のルート。多くの登り区間においてはアスファルト率が高め、逆に楽しい下り区間にグラベルを多く配置した設定に感じた。グラベルにハマっているライダーには是非とも走ってほしい極上のグラベルライドイベントだった。
佐藤寿美 3T アンバサダー
MTBクロスカントリーレーサーとして数々の実績を持ち、2020年11月に引退。2021年6月より3Tアンバサダーとしてロード&グラベルバイクでの活動を行っている。
佐藤寿美さんインスタグラム https://www.instagram.com/toshimimimi/
3T JAPAN ウェブサイト https://www.3t-bike.jp/
Text&photo:Hiroyuki Nakagawa
ショート、ミドル、ロングと3つのコースがあり、今回は北海道出身で3Tアンバサダーである佐藤寿美さんが参加したミドルコースの模様を写真と共にレポートする。
ニセコグラベル コース概要(各種データはhttps://www.nisekogravel.comより)
ショート:約30km/獲得標高 約500m/走行目安時間 1.5~2時間
ミドル:約65km/獲得標高 約1,250m/走行目安時間 3.5~4.5時間
ロング:約80km/獲得標高 約1,600m/走行目安時間 4.5~5.5時間
グラベル率(走行距離に対するグラベル割合)※ 状態の悪い舗装路や半舗装路を含む
ショート:約47%
ミドル:約37%
ロング:約39%
スタート/ゴールとなるイベント会場はニセコ、ヒラフ地区のサンスポーツランドくっちゃん。朝7時前、続々と参加者が集まってきた。まずはスタッフによる参加者の検温から、昨今のイベント開催ではもうこれが普通の光景になった。コロナ禍でのイベント開催については主催側も、参加者側も、ずいぶんと理解と対応が進んでいるように見える。
スタート前に山本和弘さん(キャノンデール・ジャパン)と談笑する佐藤さん。共に北海道出身のXCレーサーであり、レース界の大先輩として旧知の関係である。背後にはニセコ地区のシンボル、羊蹄山が見える。
さて、いよいよコースへ!レースではないので一斉スタートではなく、7:00頃より、準備のできたライダーから、自分自身のタイミングで出発していく。「今回は65キロコースを選びました。登りがキツイんじゃないかってビビっています、でも、まずは楽しんで走ってきます!」(佐藤さん)
スタート直後はニセコ周遊の定番、道道343号線を進む。行き交う車は少なく、道幅にも余裕があり、下り基調でスムーズな出だしとなった。そして、最初のグラベル区間を進む。路面は固く締まっていて普段から農道、生活道路として使われているのを感じさせる。「変なギャップや溝が無く、走りやすい!」とは佐藤さん。
今回のイベントでは、グループで参加しているライダーも多かった。朝の気持ち良い空気の中、グラベルとアスファルトがほど良いバランスで現れる。
ルート上にはいくつかのチェックポイントが置かれ、その1つである湯の里に参加者達が続々と到着する。ドリンクや、フルーツなどが用意されていて、各々補給していく。そして、チェックポイントでは「背中のゼッケン番号を見せて下さい」と、シンプルにボディゼッケンの番号を確認し、参加者の通過をチェック。
国際色豊かなニセコエリアには、定住している外国人も多い。それぞれのスタイルでMTBやeBikeで参加しているライダーもいて、自由な雰囲気が溢れている。
グラベル区間の下りを走る佐藤さんは「下り区間は気持ちよくてスピード出しちゃいますね!下ハンを持ってバイクをコントロールするのにも慣れました。」と気持ちよさそう。
2箇所目のチェックポイント、らんらん公園に到着。一刻を争うレースではないので多くの参加者がゆっくりと補給に時間を使っていた。カットしたメロンが大好評!らんらん公園のチェックポイントでロングコースの参加者とは別れ、佐藤さんは尻別川の堤防を走る。
ルート上の主な交差点には運営サイドが用意した看板があり、ミスはほとんど起こらないが、走行ルートは常にGPSアプリにて各自が確認する。事前にダウンロードしたルート情報を見て残りのライドプランを立てる。
尻別川を渡って再び山の中へと進む。少し遠くなった羊蹄山、川には釣りをする人の姿も見えた。
グラベル区間の路面は本当に素晴らしい。行き交うクルマと出会う事はほとんど無いが、その道は普段から生活路として確実に使われていて、生きている道なのは間違いない。グラベルロードを持ち込んだならば、ライドに不安を感じるような場面は皆無だった。
今年の北海道は暑い!と言われていたが森の中の空気は澄んでいて心地よい。今回のルート上におけるグラベル区間の典型的な風景。長いグラベル区間を走り終え、朝にも立ち寄ったチェックポイント湯の沢に戻ってきた。
ニセコアンヌプリを背中に極上のグラベルを走っていく。最初に通過したグラベルを逆走してゴール地点まではあと少し。佐藤さんはミドルコース65キロを走破し、無事にサンスポーツランドにフィニッシュ。
3Tアンバサダー 佐藤寿美さんのコメント
「夏の帰省に丁度良いタイミングでこのイベントの事を知って、ニセコ周辺のグラベルは以前から走ってみたかったので参加を決めました。3TのEXPLOROは軽くてよく進むグラベルバイクなので、最後までしっかり楽しみながら走りきれたと思います。空気圧3キロは少し入れ過ぎだったかもしれませんが、今回のコースのグラベル比率だと、私にはこの位の空気圧が合っていると感じて、最後までそのまま走りました。グラベル区間の路面がスムーズで本当に素晴らしくて、これはもう本当に多くの人に体験してもらいたいと思いました。ソロでも楽しめますが、レースではないので気の合った仲間と無理のないペースで走るのがオススメです!」
北海道、ニセコエリアに無数に存在する農道、生活道としてのグラベル。それをうまくアスファルトの道路とミックスして提案された今回のルート。多くの登り区間においてはアスファルト率が高め、逆に楽しい下り区間にグラベルを多く配置した設定に感じた。グラベルにハマっているライダーには是非とも走ってほしい極上のグラベルライドイベントだった。
佐藤寿美 3T アンバサダー
MTBクロスカントリーレーサーとして数々の実績を持ち、2020年11月に引退。2021年6月より3Tアンバサダーとしてロード&グラベルバイクでの活動を行っている。
佐藤寿美さんインスタグラム https://www.instagram.com/toshimimimi/
3T JAPAN ウェブサイト https://www.3t-bike.jp/
Text&photo:Hiroyuki Nakagawa
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