2021/08/08(日) - 14:13
女子オムニアムに出場した梶原悠未(日本)が銀メダルを獲得。男子ケイリンの新田祐大と脇本雄太は決勝戦に進めず、3周回を逃げ切ったジェイソン・ケニー(イギリス)が自身7度目の五輪金メダルを射止めた。
男子ケイリン:3周回逃げ切り!圧倒的な走りでケニーがキャリア7つ目の五輪金
男子ケイリン 圧巻の3周回逃げ切りで勝利したジェイソン・ケニー(イギリス) photo:CorVos
男子ケイリンの準々決勝に駒を進めていた新田祐大と脇本雄太。1組でジェイソン・ケニー(イギリス)やハリー・ラブレイセン(オランダ)と激突した新田は6位敗退し、脇本は3組でアジズルハスニ・アワン(マレーシア)やマシュー・グレイツァー(オーストラリア)を相手に1着を取ったものの、続く準決勝では他選手との接触もあり6位。ここで日本勢によるケイリン種目メダル獲得の夢は潰えた。
日本勢不在の決勝戦に進んだのはケニーやラブレイセン、グレイツァーといった面々。ペーサーの後ろにつけたケニーは、2番手グレイツァーが距離を開けた隙を突いて一気に加速。牽制状態に陥る他選手を置き去りにリードを稼ぎ、残り3周回を全て逃げ切るという圧巻の走りで金メダルを獲得した。
男子ケイリン 銀アワン、金ケニー、銅ラブレイセン photo:CorVos
2016年リオ五輪で金メダルを獲得した後に現役を退いたものの、再び第一線に戻り、金メダルを射止めたケニー。キャリアを通じての金メダル獲得数を7に伸ばすと共に、イギリスに4年連続となる五輪ケイリン種目金メダル(北京・ロンドン:クリス・ホイ、リオ・東京:ケニー)をもたらした。なお妻のローラ・ケニー(イギリス)と合わせて夫婦で獲得した五輪金メダルは驚きの12個目だ。
女子オムニアム:ヴァレンテが金、梶原悠未は銀メダル獲得
合計4レースの総合ポイントで争われる女子オムニアムには、世界チャンピオンである梶原悠未(日本)が優勝候補筆頭として参戦。梶原は最終盤に大落車が発生(激しく落車したロッテ・コペッキーがリタイア)した第1レースのスクラッチで2位、続くテンポレースでは5位に入り総合3位につけた。
女子オムニアム 順調な滑り出しを見せた梶原(左から2番目)だが、後半に失速 photo:CorVos
女子オムニアム 第1レースのスクラッチで大きな落車が発生 photo:CorVos
女子オムニアム スクラッチ1位のジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)が総合優勝 photo:CorVos
最後尾が脱落していくエリミネーションでは危なげない走りで二人まで生き残り、最後はクララ・コポニ(フランス)の先行を許して2着。首位ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)と2ポイント差の総合2位で最終ポイントレースを迎えることとなる。
80周(20km)を走り、10周ごとにポイント争いが行われる同種目では、首位ヴァレンテが序盤から攻めのレースでポイントを加算した。逃げグループに入れず加算できない梶原を尻目に得点を伸ばし、一方の銅メダル争いでは4位キルステン・ウィルト(ドイツ)がアマリー・ディデリクセン(デンマーク)を逆転。最終的にヴァレンテが124ポイント、梶原が110ポイント、ウィルトが108ポイントでメダルが確定した。
女子オムニアム表彰台 銀梶原悠未、金ヴァレンテ、銅ウィルト photo:CorVos
期待されていた金メダルは逃したものの、日本女子トラック競技での五輪メダル獲得は今回が初めて。自転車競技全体としては永井清史による2008年の北京オリンピック男子ケイリン3位銅以来となるメダルとなった。
女子スプリント:ケルシー・ミッチェル(カナダ)が勝利
また、女子スプリントではオレナ・スタリコワ(ウクライナ)との決勝戦でケルシー・ミッチェル(カナダ)が2本ストレート勝ちで金メダルを獲得。3-4位決定戦でエマ・ヒンツェ(ドイツ)を下したリー・ワイジー(香港)が銅メダルを獲得した。
女子スプリント 決勝戦で勝利したケルシー・ミッチェル(カナダ) photo:CorVos
男子ケイリン:3周回逃げ切り!圧倒的な走りでケニーがキャリア7つ目の五輪金
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男子ケイリンの準々決勝に駒を進めていた新田祐大と脇本雄太。1組でジェイソン・ケニー(イギリス)やハリー・ラブレイセン(オランダ)と激突した新田は6位敗退し、脇本は3組でアジズルハスニ・アワン(マレーシア)やマシュー・グレイツァー(オーストラリア)を相手に1着を取ったものの、続く準決勝では他選手との接触もあり6位。ここで日本勢によるケイリン種目メダル獲得の夢は潰えた。
日本勢不在の決勝戦に進んだのはケニーやラブレイセン、グレイツァーといった面々。ペーサーの後ろにつけたケニーは、2番手グレイツァーが距離を開けた隙を突いて一気に加速。牽制状態に陥る他選手を置き去りにリードを稼ぎ、残り3周回を全て逃げ切るという圧巻の走りで金メダルを獲得した。
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2016年リオ五輪で金メダルを獲得した後に現役を退いたものの、再び第一線に戻り、金メダルを射止めたケニー。キャリアを通じての金メダル獲得数を7に伸ばすと共に、イギリスに4年連続となる五輪ケイリン種目金メダル(北京・ロンドン:クリス・ホイ、リオ・東京:ケニー)をもたらした。なお妻のローラ・ケニー(イギリス)と合わせて夫婦で獲得した五輪金メダルは驚きの12個目だ。
女子オムニアム:ヴァレンテが金、梶原悠未は銀メダル獲得
合計4レースの総合ポイントで争われる女子オムニアムには、世界チャンピオンである梶原悠未(日本)が優勝候補筆頭として参戦。梶原は最終盤に大落車が発生(激しく落車したロッテ・コペッキーがリタイア)した第1レースのスクラッチで2位、続くテンポレースでは5位に入り総合3位につけた。
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最後尾が脱落していくエリミネーションでは危なげない走りで二人まで生き残り、最後はクララ・コポニ(フランス)の先行を許して2着。首位ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)と2ポイント差の総合2位で最終ポイントレースを迎えることとなる。
80周(20km)を走り、10周ごとにポイント争いが行われる同種目では、首位ヴァレンテが序盤から攻めのレースでポイントを加算した。逃げグループに入れず加算できない梶原を尻目に得点を伸ばし、一方の銅メダル争いでは4位キルステン・ウィルト(ドイツ)がアマリー・ディデリクセン(デンマーク)を逆転。最終的にヴァレンテが124ポイント、梶原が110ポイント、ウィルトが108ポイントでメダルが確定した。
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期待されていた金メダルは逃したものの、日本女子トラック競技での五輪メダル獲得は今回が初めて。自転車競技全体としては永井清史による2008年の北京オリンピック男子ケイリン3位銅以来となるメダルとなった。
女子スプリント:ケルシー・ミッチェル(カナダ)が勝利
また、女子スプリントではオレナ・スタリコワ(ウクライナ)との決勝戦でケルシー・ミッチェル(カナダ)が2本ストレート勝ちで金メダルを獲得。3-4位決定戦でエマ・ヒンツェ(ドイツ)を下したリー・ワイジー(香港)が銅メダルを獲得した。
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女子オムニアム結果
1位 | ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ) | 124pts |
2位 | 梶原悠未(日本) | 110pts |
3位 | キルステン・ウィルト(ドイツ) | 108pts |
4位 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク) | 103pts |
5位 | アニータイボンネ・ステンベル(ノルウェー) | 97pts |
6位 | ローラ・ケニー(イギリス) | 96pts |
7位 | マリア・マルティンス(ポルトガル) | 95pts |
8位 | クララ・コポニ(フランス) | 85pts |
9位 | アリソン・ビバリッジ(カナダ) | 78pts |
10位 | ホリー・エドモンドストン(ニュージーランド) | 67pts |
男子ケイリン結果
1-6位決定戦 | |
1位 | ジェイソン・ケニー(イギリス) |
2位 | アジズルハスニ・アワン(マレーシア) |
3位 | ハリー・ラブレイセン(オランダ) |
4位 | ジャイル・チョンエンファ(スリナム) |
5位 | マシュー・グレイツァー(オーストラリア) |
6位 | マキシミリアン・レヴィ(ドイツ) |
7-12位決定戦 | |
7位 | 脇本雄太(日本) |
8位 | ジャック・カーリン(イギリス) |
9位 | クウェシ・ブラウン(トリニダード・トバゴ) |
10位 | ラヤン・エラル(フランス) |
女子スプリント結果
決勝戦 | |
1位 | ケルシー・ミッチェル(カナダ) |
2位 | オレナ・スタリコワ(ウクライナ) |
3-4位決定戦 | |
3位 | リー・ワイジー(香港) |
4位 | エマ・ヒンツェ(ドイツ) |
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