ブエルタ・ア・ブルゴス第2ステージの集団スプリントで、フアン・モラノ(UAEチームエミレーツ)がアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM)を下し勝利。前日の落車が心配されたベルナルやAイェーツは無事完走を果たしている。
マドリードから北200kmに位置するタルダホスの街をスタート (c)Vuelta a Burgos
ブエルタ・ア・ブルゴス2021第2ステージ コースプロフィール (c)Vuelta a Burgos5日間で争われるブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)の第2ステージは、スペイン北部の内陸部タルダホスからブリビエスカに向かう175kmの丘陵ステージ。細かいアップダウンが続くコースだがカテゴリー山岳はなく、フィニッシュ前10kmに訪れる丘(距離1.6km/平均4.9%)もスプリンターを降り落とすものではない。
タルダホスから北東に向かい出発すると、23歳のウナイ・クアドラド(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を最年長に、20〜23歳までの若手スペイン人選手による5名がエスケープ。メイン集団はボーラ・ハンスグローエやUAEチームエミレーツがコントロールし、淡々と距離を消化していった。
なお、前日の第1ステージで大規模な落車に巻き込まれたイネオス・グレナディアーズのエガン・ベルナル(コロンビア)やアダム・イェーツ(イギリス)、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)らは問題なくスタートラインに姿を見せ、この日完走を果たしている。
先頭グループを形成するウナイ・クアドラド(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)ら5名 (c)Vuelta a Burgos
メイン集団を牽引するUAEチームエミレーツ (c)Vuelta a Burgos
残り22kmのカテゴリーのない丘(距離3.2km/平均4%)で逃げ集団が吸収されると、展開を厳しくしたいEFエデュケーション・NIPPOが集団先頭に人数を集めペースを作った。一塊のまま残り10kmの最後の丘に入ったプロトンから、ルクセンブルクチャンピオンジャージを着るケヴィン・ゲニエッツ(グルパマFDJ)がアタック。この動きにデンマークチャンピオンのマッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション)とマークス・ブルグハート(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)と)が同調し、3名による先行集団が形成された。
頂上付近の勾配が厳しくなる区間を利用して、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やロマン・バルデ(フランス、チームDSM)が先頭への合流を目指すが失敗。カウンターでダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が1人加速するものの、これも早々に吸収された。
最大15秒差をつけた先頭3人を、カハルラル・セグロスRGAやエオーロ・コメタらプロチームが1人ずつ選手を先頭に出して追走する展開に。5秒まで縮まったタイム差でフラムルージュ(残り1km)を過ぎると、集団の牽引がチームDSMとボーラ・ハンスグローエにチェンジ。逃げが吸収される直前でブルグハートが1人加速した。
ニコ・デンツ(ドイツ、チームDSM)らの猛追によって残り150mでブルグハートは捕らえられ、その後ろで飛び出すタイミングを窺っていたアルベルト・ダイネーゼ(イタリア)がスプリントを開始する。しかし、残り50mからマッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)による抜群のリードアウトを受けたフアン・モラノ(コロンビア)が追撃態勢に入り、ハンドルを投げ出して先着した。
ハンドルを投げる接戦でアルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM)に競り勝ったフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) (c)Vuelta a Burgos
ポディウムで勝利を喜ぶフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) (c)Vuelta a Burgos
「勝利の喜びより先に、素晴らしい働きをしてくれたチームメイトへの感謝を伝えたい。彼らは僕を信じてくれ、この勝利は彼らに対する感謝の証だ。最後に挙げた勝利から、ずいぶんと時間が経ってしまったが、いまは最高の気分だ」とモラノ。「選手たちが入り乱れるスプリントで、マッテオ(トレンティン)の後ろから飛び出すタイミングが少し遅れてしまった。だが、力の限り踏んで勝利を掴むことができた」と、26歳のコロンビア人はスプリントを振り返った。
総合では初日のステージで2位だったゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター)が首位に浮上。山岳賞とポイント賞は引き続きエドワード・プランカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が守っている。


タルダホスから北東に向かい出発すると、23歳のウナイ・クアドラド(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)を最年長に、20〜23歳までの若手スペイン人選手による5名がエスケープ。メイン集団はボーラ・ハンスグローエやUAEチームエミレーツがコントロールし、淡々と距離を消化していった。
なお、前日の第1ステージで大規模な落車に巻き込まれたイネオス・グレナディアーズのエガン・ベルナル(コロンビア)やアダム・イェーツ(イギリス)、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ・プレミアテック)らは問題なくスタートラインに姿を見せ、この日完走を果たしている。


残り22kmのカテゴリーのない丘(距離3.2km/平均4%)で逃げ集団が吸収されると、展開を厳しくしたいEFエデュケーション・NIPPOが集団先頭に人数を集めペースを作った。一塊のまま残り10kmの最後の丘に入ったプロトンから、ルクセンブルクチャンピオンジャージを着るケヴィン・ゲニエッツ(グルパマFDJ)がアタック。この動きにデンマークチャンピオンのマッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション)とマークス・ブルグハート(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)と)が同調し、3名による先行集団が形成された。
頂上付近の勾配が厳しくなる区間を利用して、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)やロマン・バルデ(フランス、チームDSM)が先頭への合流を目指すが失敗。カウンターでダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が1人加速するものの、これも早々に吸収された。
最大15秒差をつけた先頭3人を、カハルラル・セグロスRGAやエオーロ・コメタらプロチームが1人ずつ選手を先頭に出して追走する展開に。5秒まで縮まったタイム差でフラムルージュ(残り1km)を過ぎると、集団の牽引がチームDSMとボーラ・ハンスグローエにチェンジ。逃げが吸収される直前でブルグハートが1人加速した。
ニコ・デンツ(ドイツ、チームDSM)らの猛追によって残り150mでブルグハートは捕らえられ、その後ろで飛び出すタイミングを窺っていたアルベルト・ダイネーゼ(イタリア)がスプリントを開始する。しかし、残り50mからマッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)による抜群のリードアウトを受けたフアン・モラノ(コロンビア)が追撃態勢に入り、ハンドルを投げ出して先着した。


「勝利の喜びより先に、素晴らしい働きをしてくれたチームメイトへの感謝を伝えたい。彼らは僕を信じてくれ、この勝利は彼らに対する感謝の証だ。最後に挙げた勝利から、ずいぶんと時間が経ってしまったが、いまは最高の気分だ」とモラノ。「選手たちが入り乱れるスプリントで、マッテオ(トレンティン)の後ろから飛び出すタイミングが少し遅れてしまった。だが、力の限り踏んで勝利を掴むことができた」と、26歳のコロンビア人はスプリントを振り返った。
総合では初日のステージで2位だったゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター)が首位に浮上。山岳賞とポイント賞は引き続きエドワード・プランカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス)が守っている。
ブエルタ・ア・ブルゴス2021第2ステージ結果
1位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
2位 | アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チームDSM) | |
3位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
6位 | レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、クベカ・ネクストハッシュ) | |
7位 | イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・スタートアップネイション) | |
8位 | クリストファー・ローレス(イギリス、チームトタルエネルジー) | |
9位 | マルク・サロー(フランス、AG2Rシトロエン) | |
10位 | セラーノ・ゴンサロ(スペイン、モビスター) | |
45位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) | |
139位 | 中根英登(EFエデュケーション・NIPPO) | 4:23 |
個人総合成績
1位 | ゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター) | 7:30:21 |
2位 | エドワード・プランカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
3位 | ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ) | 0:01 |
4位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | 0:03 |
6位 | ロバート・スタナード(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | 0:09 |
7位 | イェツセ・ボル(オランダ、ブルゴスBH) | |
8位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | ミゲル・フロレス(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
10位 | ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
その他の特別賞
山岳賞 | エドワード・プランカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス) |
ポイント賞 | エドワード・プランカールト(ベルギー、アルペシン・フェニックス) |
ヤングライダー賞 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
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