2021/07/17(土) - 10:10
「すでに限界を超えていたが、勝負所で力を振り絞った」と語るのは今大会2勝目を挙げたマテイ・モホリッチ。積極的な動きを見せたポリッツや、レース前の態度を謝罪したカヴェンディッシュ、東京五輪のため棄権したウッズなどのコメントを紹介します。
ステージ1位&敢闘賞 マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
ステージ2勝目を飾ったマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Bettiniphoto
ベストを尽くそうという一心だった。この勝利が信じられないよ。今日はドゥクーニンクやアルペシンがコントロールするスプリントステージになると思っていた。だが序盤が登り基調だったので、集団先頭に位置して逃げを狙ったんだ。予想通り逃げる動きができたので、全力で踏んで逃げに乗ることができた。
脚の調子が良いことに気づき、逃げに乗る選手たちにハイスピードで回そうと伝えた。それが逃げ切る唯一の方法だったからね。彼らは最初こそ難色を示したが、僕の希望通りに協力してくれた。
幸運にも追走グループが合流してきてくれ、そこにチームメイトがいなかったのは残念だったが、「ネバーギブアップ」と自分に言い聞かせ力を蓄える走りに切り替えた。登りでポリッツが仕掛けた時、すでに限界を超えていた。しかしこれがこのレースで最も辛い瞬間だと思い、力を振り絞って追走したんだ。たとえその動きによって力尽きても構わないと思いながらね。
フィニッシュに向かいながら脚のすべてを使い切った。最後はほんの僅かなパワーしか出せなかったが、1秒でも早くフィニッシュにたどり着くために踏んだ。そして幸運にも1位でラインを越えることができたんだ。
ステージ2勝目を飾ったマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Kei Tsuji
ラスト1kmで2日前の出来事が頭に浮かんだ。滞在するホテルに警察が押し寄せ、犯罪者のような気持ちにさせられたよ。だが、彼らはプロトンを走るすべてのチームに目を光らせるという、ある意味良いことでもあると思った。もちろん僕たちは何も悪いことをしていないから、警察は何も見つけられなかった。しかし、突然警察が自分の部屋に入ってきて自分の持ち物を調べられるのは、決して気持ちいいことではない。
ステージ2位 クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス)
追走集団から飛び出し2位に入ったクリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) photo:CorVos
思い通りのレース展開になり、そこで自分の運を試したかった。強い選手たちによる逃げ集団が生まれ、その中でミスを犯すことなく上手く立ち回れたと思う。モホリッチがアタックした瞬間、僕もカウンターで飛び出したのだが追いつけなかった。彼の強さは本物だったので悔いはない。だが力の限りを尽くしたのにもかかわらず、2位という結果は残念だよ。
ステージ3位 カスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)
レースを通しスマートな走りを見せたカスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM) photo:CorVos
あらゆるチームが逃げに選手を送り込もうと動いていた。だからレース中盤にアタックが起こったのだろう。僕たちにはケース・ボルというスプリンターがいたが、逃げ切りも考えられたので先頭集団を追わなければならなかった。絶妙なタイミングで仕掛けたモホリッチはとても賢かったね。その瞬間、集団の皆がお互いを見合ってしまった。どの動きに反応するのかが勝負を分ける、とても戦略なレースとなった。3位という結果だが、できる限りのことをした。
ステージ4位 マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
2019年ツールの第1ステージで勝利を挙げているマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
簡単に逃げに乗れるわけじゃないので、せっかくのチャンスを掴みにいった。大きな集団では賭けに出なければならず、逃げには強い選手しかいなかった。モホリッチが仕掛けた登りで追う脚はなく、また追走集団も協調体制を築けなかった。ワウト(ファンアールト)が翌日のタイムトライアルに集中したいと行ったので、僕に巡ってきたチャンスだった。4位という結果は悪くないが、正直何でもない数字だ。
ステージ5位 ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
追走グループからアタックするニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Bettiniphoto
時速49km近くで走行し、向かい風もある厳しいステージとなった。スタートして50kmから落車の起こる荒れた序盤になった。逃げに乗った以前のステージとは違い集団が大きく、チームメイトもいない孤独な戦いだった。丘が多かったので、ほぼすべての登りで仕掛けたんだ。僕を含めみんな疲れ切っていたので、5位は良い結果といえる。アタックして人数を絞ろうとしたのだが、僕はみんなにマークされていた。その後モホリッチが飛び出したのだが、複数人いるチームがいたので積極的に追うことはしなかった。すでにステージ優勝している状態でのアタックは簡単じゃないね。
マイヨジョーヌ&マイヨアポワ(山岳賞)&マイヨブラン(ヤングライダー賞) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
マイヨジョーヌを着て最終個人TTに挑むことになったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
エディ・メルクスと表彰台に立つことができ、クレイジーなほど嬉しかった。僕も彼のように子どもたちの憧れとなる選手になりたいね。レース序盤の落車はもちろん理想的ではなく、集団ではアタック合戦が巻き起こった。今日は奇妙なレースだったと言える。そして逃げが生まれてからは、レースを保守的にコントロールした。
昨日のレースの疲れが残っていて、明日のタイムトライアルは今夜よく眠れるかどうか、また明日の朝の調子次第だ。試走した印象では、難易度の低いとても高速コースなので僕好みだよ。
スロベニア人の活躍はとても嬉しい。母国に帰るとたくさん自転車に乗る人を見かけるんだ。とても素晴らしいことだよね。
レース前にハンドルを叩きつけ怒りを顕にしたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
ステージ通算35勝の記録達成が期待されるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:Makoto AYANO
今朝、僕のバイクに問題が見つかった。だからと言って、あのような感情を表に出すべきではなかった。メカニックとは10年来の友人で、彼らは僕の安全と成功のため身を粉にして働いてくれている。僕が短気であると知っている彼らに対しても、怒りに任せ声を上げるべきではない。
ドゥクーニンク・クイックステップというチームがここまで成功している要因は、チームが家族のように愛し合い、気使い合える関係性にある。だが、あのようなコミュニケーションを外でするべきではなかった。原因についてはウルフパックで話し合っており、最高の形でこのツールを終えることができるようベストを尽くす。
東京五輪に向け棄権したマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)
今日のツール・ド・フランスでスタートしないタフな決断を下した。2回の落車と五輪を控えることから、チームと話し合った結果回復に務めるのが最善だという結論に至った。ここフランスでの数週間は素晴らしかった。だがいまは充電して、東京に向けて集中したい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位&敢闘賞 マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
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ベストを尽くそうという一心だった。この勝利が信じられないよ。今日はドゥクーニンクやアルペシンがコントロールするスプリントステージになると思っていた。だが序盤が登り基調だったので、集団先頭に位置して逃げを狙ったんだ。予想通り逃げる動きができたので、全力で踏んで逃げに乗ることができた。
脚の調子が良いことに気づき、逃げに乗る選手たちにハイスピードで回そうと伝えた。それが逃げ切る唯一の方法だったからね。彼らは最初こそ難色を示したが、僕の希望通りに協力してくれた。
幸運にも追走グループが合流してきてくれ、そこにチームメイトがいなかったのは残念だったが、「ネバーギブアップ」と自分に言い聞かせ力を蓄える走りに切り替えた。登りでポリッツが仕掛けた時、すでに限界を超えていた。しかしこれがこのレースで最も辛い瞬間だと思い、力を振り絞って追走したんだ。たとえその動きによって力尽きても構わないと思いながらね。
フィニッシュに向かいながら脚のすべてを使い切った。最後はほんの僅かなパワーしか出せなかったが、1秒でも早くフィニッシュにたどり着くために踏んだ。そして幸運にも1位でラインを越えることができたんだ。
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ステージ2位 クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス)
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思い通りのレース展開になり、そこで自分の運を試したかった。強い選手たちによる逃げ集団が生まれ、その中でミスを犯すことなく上手く立ち回れたと思う。モホリッチがアタックした瞬間、僕もカウンターで飛び出したのだが追いつけなかった。彼の強さは本物だったので悔いはない。だが力の限りを尽くしたのにもかかわらず、2位という結果は残念だよ。
ステージ3位 カスパー・ピーダスン(デンマーク、チームDSM)
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あらゆるチームが逃げに選手を送り込もうと動いていた。だからレース中盤にアタックが起こったのだろう。僕たちにはケース・ボルというスプリンターがいたが、逃げ切りも考えられたので先頭集団を追わなければならなかった。絶妙なタイミングで仕掛けたモホリッチはとても賢かったね。その瞬間、集団の皆がお互いを見合ってしまった。どの動きに反応するのかが勝負を分ける、とても戦略なレースとなった。3位という結果だが、できる限りのことをした。
ステージ4位 マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
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時速49km近くで走行し、向かい風もある厳しいステージとなった。スタートして50kmから落車の起こる荒れた序盤になった。逃げに乗った以前のステージとは違い集団が大きく、チームメイトもいない孤独な戦いだった。丘が多かったので、ほぼすべての登りで仕掛けたんだ。僕を含めみんな疲れ切っていたので、5位は良い結果といえる。アタックして人数を絞ろうとしたのだが、僕はみんなにマークされていた。その後モホリッチが飛び出したのだが、複数人いるチームがいたので積極的に追うことはしなかった。すでにステージ優勝している状態でのアタックは簡単じゃないね。
マイヨジョーヌ&マイヨアポワ(山岳賞)&マイヨブラン(ヤングライダー賞) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
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昨日のレースの疲れが残っていて、明日のタイムトライアルは今夜よく眠れるかどうか、また明日の朝の調子次第だ。試走した印象では、難易度の低いとても高速コースなので僕好みだよ。
スロベニア人の活躍はとても嬉しい。母国に帰るとたくさん自転車に乗る人を見かけるんだ。とても素晴らしいことだよね。
レース前にハンドルを叩きつけ怒りを顕にしたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
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今朝、僕のバイクに問題が見つかった。だからと言って、あのような感情を表に出すべきではなかった。メカニックとは10年来の友人で、彼らは僕の安全と成功のため身を粉にして働いてくれている。僕が短気であると知っている彼らに対しても、怒りに任せ声を上げるべきではない。
ドゥクーニンク・クイックステップというチームがここまで成功している要因は、チームが家族のように愛し合い、気使い合える関係性にある。だが、あのようなコミュニケーションを外でするべきではなかった。原因についてはウルフパックで話し合っており、最高の形でこのツールを終えることができるようベストを尽くす。
東京五輪に向け棄権したマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)
今日のツール・ド・フランスでスタートしないタフな決断を下した。2回の落車と五輪を控えることから、チームと話し合った結果回復に務めるのが最善だという結論に至った。ここフランスでの数週間は素晴らしかった。だがいまは充電して、東京に向けて集中したい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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