2021/07/15(木) - 03:49
標高2,215mの超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠にフィニッシュするツール・ド・フランス第17ステージで総合成績にシャッフル。総合2位ウランが脱落し、ヴィンゲゴーとカラパスとの三つ巴を制したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が総合リード拡大に成功した。
時折雨が降るステージ前半の平野部を駆け抜ける photo:Bettiniphoto
7月14日(水)第17ステージ
ミュレ〜サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ
距離:178.4km
獲得標高差:4,200m
天候:雨のち晴れ
気温:9〜20度
7月14日(水)第17ステージ ミュレ〜サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ 178.4km image:A.S.O.
7月14日(水)第17ステージ ミュレ〜サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ 178.4km image:A.S.O.
ツール第17ステージには、フランス革命記念日を祝福する超級山岳サン=ラリ=スラン/ポルテ峠の山頂フィニッシュが登場。後半の60kmに3つの難関山岳が詰め込まれたレイアウトは今大会最難関であり、選手たちが「今大会最も厳しいステージ」と呼ぶピレネー決戦だ。
長い平坦区間を終えると、まずは毎年のようにコースに組み込まれている定番の1級山岳ペイルスルド峠(全長13.2km/平均7%)にアタック。続いてさらに勾配のきつい1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠(全長7.4km・平均8.3%)を越え、最後には3年ぶり2度目の登場となる超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠(全長16km・平均8.7%)が待つ。標高2,215mのスキーゲレンデを目指す舗装路はとにかく勾配がきつい。最大勾配こそ12%ほどだが、常に勾配は8〜11%を行ったり来たり。一般車両が到達できるフレンチピレネー最高地点で総合上位の選手たちが力と力のぶつかり合いを繰り広げることになった。
カテゴリー山岳とスプリントポイント
113.4km地点 スプリントポイント
129.1km地点 1級山岳ペイルスルド峠(全長13.2km/平均7%)
149.5km地点 1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠(全長7.4km・平均8.3%)
178.4km地点 超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠(全長16km・平均8.7%)
ステージ前半の平坦区間でリードを広げる先頭6名 photo:Kei Tsuji
ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ)やピエール・ロラン(フランス、フランク・ボナムール(フランス、B&Bホテルズ・KTM)のアタックで始まったレースは、最終的に6名が飛び出す展開に。全員が総合で2時間以上遅れている逃げグループをメイン集団は容認。タイム差が8分を超えた状態で、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がリタイアしたこと以外に特筆する展開もないままステージ前半の平坦区間を消化した。
逃げグループを形成した6名
ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)
アントニー・ペレス(フランス、コフィディス)
ドリアン・ゴドン(フランス、アージェードゥーゼール・シトロエン)
アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)
ダニー・ファンポッペル(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マキシム・シュヴァリエ(フランス、B&Bホテルズ・KTM))
ひまわり畑を駆け抜けるマイヨジョーヌ photo:Kei Tsuji
曇り空のオクシタニー地域圏を駆ける photo:Kei Tsuji
ツール定番の経由地であるバニェール=ド=リュションに設置されたスプリントポイント(113.4km地点)でマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)がマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)を下して集団先頭通過すると、直後の1級山岳ペイルスルド峠で早速ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)はマイヨアポワ奪取作戦を遂行する。
エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック)に牽引されて抜け出したキンタナに山岳賞1位ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)が反応。イスラエル・スタートアップネイションはステージ前半から集団牽引に意欲を見せたものの、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)は動くことができなかった。
UAEチームエミレーツ率いるメイン集団はキンタナやプールスを引き戻し、しばらく単独走していたラトゥールも捉えて続く1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠へ。フランス革命記念日に先頭はペレスとゴドンのフランス人2名に。そこから独走に持ち込んだペレスがメイン集団から4分リードでこの2つ目の難関山岳を越えていく。この時点でメイン集団の前には3名しか逃げていなかったため、しっかりとプールスが集団先頭通過で4ポイントを稼いでいる。
ゴドンは先頭ペレスに追いついたものの、最後の超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠の長い登りが始まると再びペレスの独走が始まった。しかし、登坂時間が50分に迫る超級山岳で、4分のリードは全くと言っていいほど足りなかった。
先頭で逃げ続けたアントニー・ペレス(フランス、コフィディス) photo:Bettiniphoto
超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠でペースを上げるUAEチームエミレーツ photo:Bettiniphoto
UAEチームエミレーツを先頭に超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠を登る photo:Bettiniphoto
UAEチームエミレーツがダヴィデ・フォルモロ(イタリア)やブランドン・マクナルティ(アメリカ)、ラファウ・マイカ(ポーランド)を投入にしてメイン集団のペースを上げると、ステージ敢闘賞獲得を決めた先頭ペレスは残り8.5km地点で吸収。ここから総合リーダーが自ら仕掛ける。
「毎日逃げが決まる展開だったのでステージ優勝のチャンスはこれまでなかった。今日は逃げが決まるか集団の勝負になるかの確率は半々だったけど、チームの調子は良くて、逃げを捕らえる結果になり、ステージ優勝を目指したんだ」というポガチャルが加速すると、総合3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と総合4位リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が即座に反応。総合2位リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO)はしばらくの併走の後、ポガチャルの執拗なアタックについに脱落した。
超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠でアタックを仕掛けるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Bettiniphoto
超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠で絞られたポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパスの3名 photo:Bettiniphoto
徐々に霧が濃くなる超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠を登るタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)ら photo:Kei Tsuji
こうしてポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパスの先行が始まった。先頭でペースを上げるポガチャルとヴィンゲゴーに食らいつくカラパス。後方ではウランにベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン)やウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)が追いつき、そこからダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)が単独で抜け出すことに成功する。フィニッシュまで残り3kmの時点で先頭3名(ポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパス)から51秒でゴデュ、1分11秒で追走6名(ウランやオコーナー、グアルニエーリ)という位置関係に。
ポガチャルとヴィンゲゴーの度重なるアタックはカラパスをふるい落とすには至らず、逆にカラパスが残り1.5kmでアタックするとヴィンゲゴーが脱落する。先頭でペースを上げ続けるカラパスにはポガチャルがぴったりとマーク。一定ペースを刻んだヴィンゲゴーは残り200mでカラパスとポガチャルに追いつき、3名によるステージ優勝に向けたスプリントが始まった。
軽快なスプリントだった。マイヨジョーヌのポガチャルが残り100mから踏み始め、最終コーナーでライバルたちの姿を確認。ヴィンゲゴーに3秒差、カラパスに4秒差をつけて、ポガチャルがマイヨジョーヌをアピールしながら霧に包まれた標高2,215mのフィニッシュゲートに飛び込んだ。
先頭グループを単独で追いかけるダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) photo:Kei Tsuji
脱落したリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO)を含むグループ photo:Kei Tsuji
霧に包まれた超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠にフィニッシュするタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Bettiniphoto
「毎日マイヨジョーヌを守るのは決して簡単なことじゃない。マイヨジョーヌでのステージ優勝は格別で、どう表現したらいいのかわからない」。第5ステージの個人タイムトライアルに続く今大会ステージ2勝目を飾ったポガチャルは、フィニッシュ後に地面に倒れ込んだ。
「3人で飛び出してからは、ヴィンゲゴーだけが協力的で、一緒に総合のライバルたちにタイム差をつけようと躍起だった。ヴィンゲゴーは『カラパスは苦しいふりをしている』と言ってきた。自分もそう思った。だからカラパスがアタックした時は、なんとしても逃すものかと思ったよ」。タイム差に加えてボーナスタイム10秒もプラスしたポガチャルは、総合4位にダウンしたウランに代わって総合2位に浮上したヴィンゲゴーとの総合タイム差を5分39秒、総合3位に浮上したカラパスとの総合タイム差を5分43秒まで広げている。
ポガチャルは図らずも山岳賞2位に浮上。プールスが11ポイント差でマイヨアポワを守っている。ポガチャルの超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠(全長16km・平均8.7%)登坂タイムは49分03秒で、VAMは1,713。2018年にステージ優勝したキンタナの登坂タイムは49分37秒だった。
会話しながらフィニッシュを目指すワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)とジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:Kei Tsuji
マイヨジョーヌのリードを広げたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Bettiniphoto
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7月14日(水)第17ステージ
ミュレ〜サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ
距離:178.4km
獲得標高差:4,200m
天候:雨のち晴れ
気温:9〜20度
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ツール第17ステージには、フランス革命記念日を祝福する超級山岳サン=ラリ=スラン/ポルテ峠の山頂フィニッシュが登場。後半の60kmに3つの難関山岳が詰め込まれたレイアウトは今大会最難関であり、選手たちが「今大会最も厳しいステージ」と呼ぶピレネー決戦だ。
長い平坦区間を終えると、まずは毎年のようにコースに組み込まれている定番の1級山岳ペイルスルド峠(全長13.2km/平均7%)にアタック。続いてさらに勾配のきつい1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠(全長7.4km・平均8.3%)を越え、最後には3年ぶり2度目の登場となる超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠(全長16km・平均8.7%)が待つ。標高2,215mのスキーゲレンデを目指す舗装路はとにかく勾配がきつい。最大勾配こそ12%ほどだが、常に勾配は8〜11%を行ったり来たり。一般車両が到達できるフレンチピレネー最高地点で総合上位の選手たちが力と力のぶつかり合いを繰り広げることになった。
カテゴリー山岳とスプリントポイント
113.4km地点 スプリントポイント
129.1km地点 1級山岳ペイルスルド峠(全長13.2km/平均7%)
149.5km地点 1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠(全長7.4km・平均8.3%)
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ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ)やピエール・ロラン(フランス、フランク・ボナムール(フランス、B&Bホテルズ・KTM)のアタックで始まったレースは、最終的に6名が飛び出す展開に。全員が総合で2時間以上遅れている逃げグループをメイン集団は容認。タイム差が8分を超えた状態で、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がリタイアしたこと以外に特筆する展開もないままステージ前半の平坦区間を消化した。
逃げグループを形成した6名
ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)
アントニー・ペレス(フランス、コフィディス)
ドリアン・ゴドン(フランス、アージェードゥーゼール・シトロエン)
アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)
ダニー・ファンポッペル(オランダ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
マキシム・シュヴァリエ(フランス、B&Bホテルズ・KTM))
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エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック)に牽引されて抜け出したキンタナに山岳賞1位ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)が反応。イスラエル・スタートアップネイションはステージ前半から集団牽引に意欲を見せたものの、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)は動くことができなかった。
UAEチームエミレーツ率いるメイン集団はキンタナやプールスを引き戻し、しばらく単独走していたラトゥールも捉えて続く1級山岳ヴァル・ルーロン・アゼ峠へ。フランス革命記念日に先頭はペレスとゴドンのフランス人2名に。そこから独走に持ち込んだペレスがメイン集団から4分リードでこの2つ目の難関山岳を越えていく。この時点でメイン集団の前には3名しか逃げていなかったため、しっかりとプールスが集団先頭通過で4ポイントを稼いでいる。
ゴドンは先頭ペレスに追いついたものの、最後の超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠の長い登りが始まると再びペレスの独走が始まった。しかし、登坂時間が50分に迫る超級山岳で、4分のリードは全くと言っていいほど足りなかった。
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UAEチームエミレーツがダヴィデ・フォルモロ(イタリア)やブランドン・マクナルティ(アメリカ)、ラファウ・マイカ(ポーランド)を投入にしてメイン集団のペースを上げると、ステージ敢闘賞獲得を決めた先頭ペレスは残り8.5km地点で吸収。ここから総合リーダーが自ら仕掛ける。
「毎日逃げが決まる展開だったのでステージ優勝のチャンスはこれまでなかった。今日は逃げが決まるか集団の勝負になるかの確率は半々だったけど、チームの調子は良くて、逃げを捕らえる結果になり、ステージ優勝を目指したんだ」というポガチャルが加速すると、総合3位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と総合4位リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が即座に反応。総合2位リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO)はしばらくの併走の後、ポガチャルの執拗なアタックについに脱落した。
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こうしてポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパスの先行が始まった。先頭でペースを上げるポガチャルとヴィンゲゴーに食らいつくカラパス。後方ではウランにベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン)やウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)が追いつき、そこからダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)が単独で抜け出すことに成功する。フィニッシュまで残り3kmの時点で先頭3名(ポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパス)から51秒でゴデュ、1分11秒で追走6名(ウランやオコーナー、グアルニエーリ)という位置関係に。
ポガチャルとヴィンゲゴーの度重なるアタックはカラパスをふるい落とすには至らず、逆にカラパスが残り1.5kmでアタックするとヴィンゲゴーが脱落する。先頭でペースを上げ続けるカラパスにはポガチャルがぴったりとマーク。一定ペースを刻んだヴィンゲゴーは残り200mでカラパスとポガチャルに追いつき、3名によるステージ優勝に向けたスプリントが始まった。
軽快なスプリントだった。マイヨジョーヌのポガチャルが残り100mから踏み始め、最終コーナーでライバルたちの姿を確認。ヴィンゲゴーに3秒差、カラパスに4秒差をつけて、ポガチャルがマイヨジョーヌをアピールしながら霧に包まれた標高2,215mのフィニッシュゲートに飛び込んだ。
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「毎日マイヨジョーヌを守るのは決して簡単なことじゃない。マイヨジョーヌでのステージ優勝は格別で、どう表現したらいいのかわからない」。第5ステージの個人タイムトライアルに続く今大会ステージ2勝目を飾ったポガチャルは、フィニッシュ後に地面に倒れ込んだ。
「3人で飛び出してからは、ヴィンゲゴーだけが協力的で、一緒に総合のライバルたちにタイム差をつけようと躍起だった。ヴィンゲゴーは『カラパスは苦しいふりをしている』と言ってきた。自分もそう思った。だからカラパスがアタックした時は、なんとしても逃すものかと思ったよ」。タイム差に加えてボーナスタイム10秒もプラスしたポガチャルは、総合4位にダウンしたウランに代わって総合2位に浮上したヴィンゲゴーとの総合タイム差を5分39秒、総合3位に浮上したカラパスとの総合タイム差を5分43秒まで広げている。
ポガチャルは図らずも山岳賞2位に浮上。プールスが11ポイント差でマイヨアポワを守っている。ポガチャルの超級山岳サンラリ=スラン/ポルテ峠(全長16km・平均8.7%)登坂タイムは49分03秒で、VAMは1,713。2018年にステージ優勝したキンタナの登坂タイムは49分37秒だった。
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ツール・ド・フランス2021第17ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 5:03:31 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:00:03 |
3位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:00:04 |
4位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:01:19 |
5位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン) | 0:01:26 |
6位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:40 |
7位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:01:44 |
8位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO) | 0:01:49 |
9位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO) | |
10位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
11位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:02:27 |
12位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) | 0:02:53 |
13位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 0:03:39 |
DNF | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 71:26:27 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05:39 |
3位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:05:43 |
4位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO) | 0:07:17 |
5位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、アージェードゥーゼール・シトロエン) | 0:07:34 |
6位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:08:06 |
7位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:09:48 |
8位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) | 0:10:04 |
9位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 0:11:51 |
10位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:12:53 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 287pts |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | 251pts |
3位 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 201pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 78pts |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 67pts |
3位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) | 66pts |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | 66pts |
5位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 64pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 71:26:27 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05:39 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:15:42 |
チーム総合成績
1位 | バーレーン・ヴィクトリアス | 214:54:46 |
2位 | EFエデュケーション・NIPPO | 0:34:16 |
3位 | アージェードゥーゼール・シトロエン | 1:04:08 |
text:Kei Tsuji in Saint-Lary-Soulan, France
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