2021/06/01(火) - 12:01
獲得標高差3,277mの「丘陵ステージ」。クリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージで、スタート直後から逃げたルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が優勝。リーダージャージに袖を通した。
初日の舞台となったイソワールから南に位置するロマン・バルデ(フランス、チームDSM)の故郷ブリウドをスタートするクリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ。173kmのコースには前半の1級山岳を含む5つのカテゴリー山岳が登場し、残り14km地点からは2級山岳コート・ドゥ・ラ・フォレット・ドゥ・プルシュレス(距離7.1km/平均6.5%)と4級山岳が連続。3000m以上の獲得標高をこなしてからは4kmの平坦がフィニッシュまで続いていく。
0km地点から飛び出したシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)やルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)ら5名が逃げを形成した。メイン集団と最大5分差をつけると、昨日のステージ優勝者&山岳賞首位ブレント・ファンムール(ベルギー、ロット・スーダル)のチームメイトであるマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)がカテゴリー山岳を連続でトップ通過。チーム内で山岳賞の引き継ぎに成功する。
メイン集団ではイネオス・グレナディアーズが先頭に人数を集め、昨日のカテゴリー山岳でも遅れることのなかったソンニ・コルブレッリ(イタリア)率いるバーレーン・ヴィクトリアスも先頭交代に加わりコントロールする。
やがてタイム差が2分30秒を切り、逃げグループの吸収も時間の問題と思われたものの、ここから先頭グループが粘った。残り36kmからアーチボルドとペストルベルガーが飛び出してペースを上げ、元チームメイトの2人は協調しながら狭くテクニカルなコーナーをクリア。メイン集団との差を再び3分に戻すと、2級山岳の手前の緩い登りでペストルベルガーが単独走へと持ち込んだ。
メイン集団からは下りを利用したトレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)とヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)がアタックするも、2級山岳でのイネオス・グレナディアーズの加速よって吸収。そのペースアップにより集団後方ではリーダージャージのファンムールやクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)、ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)たちが遅れていった。
メイン集団のこの加速でペストルベルガーのリードは刻々と縮まっていったが、それでもフラムルージュ(残り1kmアーチ)でタイム差は20秒。身体を揺らしながら踏み続けたペストルベルガーが、最終的に11秒のタイム差をもってフィニッシュ。勝利の雄叫びを上げた。
「信じられない勝利、というわけではない。スプリンターの少ないレースならば逃げ切れるチャンスがあると思い、数週間前から計画を立てていたんだ。昨日はチームメイトが逃げに乗り、今日は自分の番だった」と2017年ジロ・デ・イタリア第1ステージ以来となるワールドツアーでの勝利を挙げたペストルベルガーは言う。
「最後の登りではペースを刻んだが、辛くてハンドルもまともに握れないほどだった。フィニッシュまでラスト1kmはただただ苦しかった。ジロで勝った時はただの無名な選手だったが、今回は計画を立て狙って掴んだ勝利だ。その価値は大きい」と自信を見せる。
また、第1ステージを2位集団でフィニッシュしていたペストルベルガーはリーダージャージも獲得。「この勝利とライオンのぬいぐるみは、普段あまり一緒にいることのできない2歳の息子に贈りたい」と喜びを表した。
2位争いは昨日に続きコルブレッリがアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)たちを抑えて先着。集団スプリントが予想される翌日に向け弾みをつけている。
初日の舞台となったイソワールから南に位置するロマン・バルデ(フランス、チームDSM)の故郷ブリウドをスタートするクリテリウム・デュ・ドーフィネ第2ステージ。173kmのコースには前半の1級山岳を含む5つのカテゴリー山岳が登場し、残り14km地点からは2級山岳コート・ドゥ・ラ・フォレット・ドゥ・プルシュレス(距離7.1km/平均6.5%)と4級山岳が連続。3000m以上の獲得標高をこなしてからは4kmの平坦がフィニッシュまで続いていく。
0km地点から飛び出したシェーン・アーチボルド(ニュージーランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)やルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)ら5名が逃げを形成した。メイン集団と最大5分差をつけると、昨日のステージ優勝者&山岳賞首位ブレント・ファンムール(ベルギー、ロット・スーダル)のチームメイトであるマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)がカテゴリー山岳を連続でトップ通過。チーム内で山岳賞の引き継ぎに成功する。
メイン集団ではイネオス・グレナディアーズが先頭に人数を集め、昨日のカテゴリー山岳でも遅れることのなかったソンニ・コルブレッリ(イタリア)率いるバーレーン・ヴィクトリアスも先頭交代に加わりコントロールする。
やがてタイム差が2分30秒を切り、逃げグループの吸収も時間の問題と思われたものの、ここから先頭グループが粘った。残り36kmからアーチボルドとペストルベルガーが飛び出してペースを上げ、元チームメイトの2人は協調しながら狭くテクニカルなコーナーをクリア。メイン集団との差を再び3分に戻すと、2級山岳の手前の緩い登りでペストルベルガーが単独走へと持ち込んだ。
メイン集団からは下りを利用したトレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)とヤスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)がアタックするも、2級山岳でのイネオス・グレナディアーズの加速よって吸収。そのペースアップにより集団後方ではリーダージャージのファンムールやクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)、ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)たちが遅れていった。
メイン集団のこの加速でペストルベルガーのリードは刻々と縮まっていったが、それでもフラムルージュ(残り1kmアーチ)でタイム差は20秒。身体を揺らしながら踏み続けたペストルベルガーが、最終的に11秒のタイム差をもってフィニッシュ。勝利の雄叫びを上げた。
「信じられない勝利、というわけではない。スプリンターの少ないレースならば逃げ切れるチャンスがあると思い、数週間前から計画を立てていたんだ。昨日はチームメイトが逃げに乗り、今日は自分の番だった」と2017年ジロ・デ・イタリア第1ステージ以来となるワールドツアーでの勝利を挙げたペストルベルガーは言う。
「最後の登りではペースを刻んだが、辛くてハンドルもまともに握れないほどだった。フィニッシュまでラスト1kmはただただ苦しかった。ジロで勝った時はただの無名な選手だったが、今回は計画を立て狙って掴んだ勝利だ。その価値は大きい」と自信を見せる。
また、第1ステージを2位集団でフィニッシュしていたペストルベルガーはリーダージャージも獲得。「この勝利とライオンのぬいぐるみは、普段あまり一緒にいることのできない2歳の息子に贈りたい」と喜びを表した。
2位争いは昨日に続きコルブレッリがアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)たちを抑えて先着。集団スプリントが予想される翌日に向け弾みをつけている。
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2021第2ステージ結果
1位 | ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:25:20 |
2位 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:11 |
3位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
4位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
5位 | スヴェンエリック・ビストラム(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) | |
8位 | グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン) | |
9位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
10位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
90位 | 中根英登 (EFエデュケーションNIPPO) | 7:42 |
個人総合成績
1位 | ルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 8:38:32 |
2位 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:12 |
3位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 0:20 |
4位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:24 |
5位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
7位 | ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・NIPPO) | |
8位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
9位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
10位 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) |
その他の特別賞
山岳賞 | マシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル) |
ポイント賞 | ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
ヤングライダー賞 | イラン・ファンワイルダー(ベルギー、チームDSM) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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