2021/05/13(木) - 10:00
テクニカルなフィニッシュが混沌を生んだジロ5日目のスプリントステージ。「大きなプレッシャーから解放された気分だ」と語る今大会初勝利を挙げたユアンや、通算11度目の2位に甘んじるもマリアチクラミーノを獲得したニッツォーロ、マリアローザを守ったデマルキらのコメントを紹介します。
ステージ1位 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
最初のスプリント機会を逃し、僕とチームは大きなプレッシャーを感じていた。だからこの勝利は嬉しいし解放された気分だよ。なんとしても欲しかった勝利に加え、素晴らしいチームワークが実を結んだことが何より嬉しい。僕に課せられた使命は全グランツールで勝利を挙げることで、まずはジロで一つ叶った。しかしまだまだ勝利に飢えているし、この勝利がチーム全体に自信を与えてくれた。
ラスト20kmはラウンドアバウトが多く、道も狭くとてもテクニカルだった。しかしチームメイトが素晴らしい仕事をしてれ、絶好の位置で僕を守ってくれた。そのおかげでエネルギーを節約でき、かなりフレッシュな状態でスプリントに臨むことができた。最初のスプリントステージで脚を見せたティム・メルリールの後ろにつき、一瞬囲まれるのではないかと不安になったが、幸運にも小さな隙間を見つけることができた。まだまだ脚にパワーが残っていると感じたので、今日は僕が最速だったということだろうね。
ステージ2位&マリアチクラミーノ ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)
(ステージ2位という)この気持ちにも慣れてきたが、ベストを尽くしたので後悔はない。僕より速い選手がいたまでだ。チームとしての作戦を実行し、コーナーで力を使わないようチームメイトに周りを囲んでもらったんだ。この色になる前の赤色ジャージも着たことがあり、再びマリアチクラミーノに袖を通すことができて嬉しい。明日第6ステージではプライドを持って着用し、最後の登りで集団に残れるよう頑張りたい。
また落車した選手たちの無事を願っているが、テクニカルではあったものの危険なコースだったとは思わない。どんなスプリントフィニッシュにも同じように落車の危険は付きものだからね。
ステージ3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)
風が強く、緊張を強いられる一日だった。最終コーナーではシモーネ(コンソンニ)とともにおよそ10番手に位置取ることができ、良い場所からスプリントすることができた。シモーネは冷静に僕をベストな状態に導いてくれ、最終局面であれ以上の働きを求めることはできない。しかし、今日最も速いのはカレブ(ユアン)だった。結果には満足しているしポイントも獲得できた。日に日に調子は上向いている。
ステージ4位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
予想通りラスト1kmはテクニカルかつトリッキーで、ピュアスプリンターのための一日になった。チームは今日も素晴らしく、フェリックス(グロスシャートナー)とダニエル(オス)は残り1kmから見事な走りを見せてくれた。良いポジションから最後のひと押しに向けて準備していたのだが、目の前の選手が減速したせいでトップスピードに乗ることができなかった。
ステージ12位 ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
スプリント開始した瞬間は完璧に近かった。自分に「大丈夫だ、何も問題ないぞ」と言い聞かせたのだが、全てを出し切ることはできなかった。コフィディスの選手たちが加速したので、その右から抜け出そうと思ったのだが、そこにユアンがいてチェーンが落ちた。それでゲーム・オーバー。勝てるかもしれないポジションにいたこともあり、とても残念だ。
マリアローザ アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)
レース序盤はリラックスで楽な展開だったが、その後はクレイジーなレースになっていった。コースの難易度は高く、個人的には危険過ぎるとも感じた。そのためラスト70kmほどはストレスが多く、何より落車した選手たちの無事を祈っている。明日の山岳ステージではマリアローザを守るため出来る限りの走りをするつもりだ。このジャージの誇りにかけてね。今日よりはストレスのないレースになることを願っている。
落車リタイアしたミケル・ランダ(スペイン)について話す新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
今日は色々言いたい事も思うこともあるけど……考えがまとまらない。ミケルの為にチームでこのジロにやって来たし、ミケル自身も調子良く走っていた。昨日のステージでは、チームの山岳での強さは誰が見てもジロの主役になったはずだのが、、、
皆でまとまって走れてたのに、ひとつ上手く行かなかった。自分がもう少し違うところで位置取りしてたら、危ない選手の隣から守れたのか、とか後悔しかない。でも、これからもジロは続くし、チームは別の目標を立てて進んで行く
しかない。ミケルの早い復帰を願うだけです。
バーレーン・ヴィクトリアスのフランコ・ペッリツォッティ監督
ミケルはチームのエースでジロの総合優勝を目指していた。しかし、まだペリョ・ビルバオとダミアーノ・カルーゾがいるのでレースを続けていく。
鎖骨を骨折したパヴェル・シヴァコフ(ロシア)についてイネオス・グレナディアーズのマッテオ・ トザット監督
今日は風が強く、残り16km地点でパヴェルが落車してしまった。痛みを抱えながらも見事完走したのだが、その後病院で鎖骨骨折と診断された。チームは7人になってしまい大きな損失だが、他の選手たちの調子は良い。パヴェルにはセカンドエースと山岳でエガン(ベルナル)のアシストという大きな役割を担っていた。1人少ないなか他の選手たちが力の限りを発揮しなければなくなったが、我々は常に前を向いていかなければならない。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ステージ1位 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)
最初のスプリント機会を逃し、僕とチームは大きなプレッシャーを感じていた。だからこの勝利は嬉しいし解放された気分だよ。なんとしても欲しかった勝利に加え、素晴らしいチームワークが実を結んだことが何より嬉しい。僕に課せられた使命は全グランツールで勝利を挙げることで、まずはジロで一つ叶った。しかしまだまだ勝利に飢えているし、この勝利がチーム全体に自信を与えてくれた。
ラスト20kmはラウンドアバウトが多く、道も狭くとてもテクニカルだった。しかしチームメイトが素晴らしい仕事をしてれ、絶好の位置で僕を守ってくれた。そのおかげでエネルギーを節約でき、かなりフレッシュな状態でスプリントに臨むことができた。最初のスプリントステージで脚を見せたティム・メルリールの後ろにつき、一瞬囲まれるのではないかと不安になったが、幸運にも小さな隙間を見つけることができた。まだまだ脚にパワーが残っていると感じたので、今日は僕が最速だったということだろうね。
ステージ2位&マリアチクラミーノ ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)
(ステージ2位という)この気持ちにも慣れてきたが、ベストを尽くしたので後悔はない。僕より速い選手がいたまでだ。チームとしての作戦を実行し、コーナーで力を使わないようチームメイトに周りを囲んでもらったんだ。この色になる前の赤色ジャージも着たことがあり、再びマリアチクラミーノに袖を通すことができて嬉しい。明日第6ステージではプライドを持って着用し、最後の登りで集団に残れるよう頑張りたい。
また落車した選手たちの無事を願っているが、テクニカルではあったものの危険なコースだったとは思わない。どんなスプリントフィニッシュにも同じように落車の危険は付きものだからね。
ステージ3位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス)
風が強く、緊張を強いられる一日だった。最終コーナーではシモーネ(コンソンニ)とともにおよそ10番手に位置取ることができ、良い場所からスプリントすることができた。シモーネは冷静に僕をベストな状態に導いてくれ、最終局面であれ以上の働きを求めることはできない。しかし、今日最も速いのはカレブ(ユアン)だった。結果には満足しているしポイントも獲得できた。日に日に調子は上向いている。
ステージ4位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
予想通りラスト1kmはテクニカルかつトリッキーで、ピュアスプリンターのための一日になった。チームは今日も素晴らしく、フェリックス(グロスシャートナー)とダニエル(オス)は残り1kmから見事な走りを見せてくれた。良いポジションから最後のひと押しに向けて準備していたのだが、目の前の選手が減速したせいでトップスピードに乗ることができなかった。
ステージ12位 ティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
スプリント開始した瞬間は完璧に近かった。自分に「大丈夫だ、何も問題ないぞ」と言い聞かせたのだが、全てを出し切ることはできなかった。コフィディスの選手たちが加速したので、その右から抜け出そうと思ったのだが、そこにユアンがいてチェーンが落ちた。それでゲーム・オーバー。勝てるかもしれないポジションにいたこともあり、とても残念だ。
マリアローザ アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、イスラエル・スタートアップネイション)
レース序盤はリラックスで楽な展開だったが、その後はクレイジーなレースになっていった。コースの難易度は高く、個人的には危険過ぎるとも感じた。そのためラスト70kmほどはストレスが多く、何より落車した選手たちの無事を祈っている。明日の山岳ステージではマリアローザを守るため出来る限りの走りをするつもりだ。このジャージの誇りにかけてね。今日よりはストレスのないレースになることを願っている。
落車リタイアしたミケル・ランダ(スペイン)について話す新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)
今日は色々言いたい事も思うこともあるけど……考えがまとまらない。ミケルの為にチームでこのジロにやって来たし、ミケル自身も調子良く走っていた。昨日のステージでは、チームの山岳での強さは誰が見てもジロの主役になったはずだのが、、、
皆でまとまって走れてたのに、ひとつ上手く行かなかった。自分がもう少し違うところで位置取りしてたら、危ない選手の隣から守れたのか、とか後悔しかない。でも、これからもジロは続くし、チームは別の目標を立てて進んで行く
しかない。ミケルの早い復帰を願うだけです。
バーレーン・ヴィクトリアスのフランコ・ペッリツォッティ監督
ミケルはチームのエースでジロの総合優勝を目指していた。しかし、まだペリョ・ビルバオとダミアーノ・カルーゾがいるのでレースを続けていく。
鎖骨を骨折したパヴェル・シヴァコフ(ロシア)についてイネオス・グレナディアーズのマッテオ・ トザット監督
今日は風が強く、残り16km地点でパヴェルが落車してしまった。痛みを抱えながらも見事完走したのだが、その後病院で鎖骨骨折と診断された。チームは7人になってしまい大きな損失だが、他の選手たちの調子は良い。パヴェルにはセカンドエースと山岳でエガン(ベルナル)のアシストという大きな役割を担っていた。1人少ないなか他の選手たちが力の限りを発揮しなければなくなったが、我々は常に前を向いていかなければならない。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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