6月4日から6日に予定されていた「ツール・ド・熊野」が、開催延期を発表した。新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が延長されたことを受け、参加者や大会関係者、地域住民への感染リスクを減らすことを最優先とするため、当初予定での開催は困難と判断された。




2018年のツール・ド・熊野 第3ステージ 太地港沿いのKOMに向かう登り2018年のツール・ド・熊野 第3ステージ 太地港沿いのKOMに向かう登り photo:Satoru Kato
NPO法人 SPORTS PRODUCE 熊野は、「第22回ツール・ド・熊野」について、予定されていた6月4日から6日での開催を見送ることを発表した。今年のツール・ド・熊野は、UCI2.2のステージレースとして、またジャパンサイクルリーグ(JCL)のレースとして開催される予定となっていた。

以下プレスリリースより。


「大会実行委員会では、新型コロナウイルス感染の世界的な流行が収まらない状況を踏まえ、WHO(世界保健機関)や日本政府など関係機関の対応や、他の国際的なスポーツイベント等の動向を注視しながら、大会の開催に向けて関係各位と共に準備、検討を重ねてきました。

しかしながら、5月7日に3度目の緊急事態宣言が延長されることが政府により決定されたことを受け、急遽実行委員会を開催し、現在の準備状況と社会情勢を踏まえ協議をした結果、参加者・ボランティア・スタッフ、そして何より地域住民への感染リスクを減らすことを最優先であると考え、苦渋の決断ではありますが大会を開催することは困難であると判断し、当初予定での開催は見送ることと致しました。

なお、開催時期につきましては、新型コロナ感染の状況を見て、実行委員会で検討したいと思います。」

ツール・ド・熊野名物・千枚田を登る集団 今年は稲刈りが終わる頃に見られるか?ツール・ド・熊野名物・千枚田を登る集団 今年は稲刈りが終わる頃に見られるか? photo:Satoru Kato

ツアー・オブ・ジャパンは開催に向け調整中

一方、5月28日から30日に予定されている「ツアー・オブ・ジャパン」は、開催に向けて準備が進められているが、今後の情勢によっては開催内容の変更や中止もあるとしている。ツアー・オブ・ジャパンでは国内レースとては初めて、参加チームや大会関係者を隔離した状態にする「バブル」の運用が予定されている。


text:Satoru Kato

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