2021/04/27(火) - 14:51
4月26日、静岡県御殿場市のMTBパークFUTAGOにおいてマウンテンバイクレース 「CSC Classic」が開催された。競技志向のクロスカントリーと2時間耐久レース、そして缶ビール運びレースで春の一日を楽しんだ。
新型コロナウィルスの影響による緊急事態宣言の発令日となった4月26日、御殿場MTBパークFUTAGOにおいてCSCクラシックが開催された。もともと3月21日に予定されていた大会の延期しての開催。昨年も同時期の大会は政府の自粛要請が開けてからの開催だったが、今年は見事に大会当日に発令された。主催者は念のため東京都に問い合わせを行ったが、その答えはイベント開催は問題ないとの回答だったという。
小規模のミニイベントであること、そして昨年の感染拡大防止ノウハウをもって開催。参加者は当日朝の検温と体調管理シートを提出。受付には消毒液を設置。開会式などの際も隣人との距離を取り、スタッフや参加者は走行時以外はマクスを着用するなど対策を万全にとりながらの運営となった。
「CSC Classic」は、JCF競技規則に準じたクロスカントリー競技と、誰でも気軽に参加できる1〜3名での2時間エンデューロレースで構成されるMTBイベント。2014年に第1回が始まり、今回が7回目。2018年まで日本サイクルスポーツセンター(修善寺CSC)を舞台としていたため会場名がレース名に名残があるものの、継続的な開催でアマチュアのホビーマウンテンバイカーに好評のレースだ。昨年との違いはエンデューロが3時間から2時間になったこと。
「MTBレースシーンを自分たちの手で盛り上げて行きたい」という思で選手活動をしている有志メンバーによってこの大会は運営されている。つまりスタッフは選手やチーム関係者が多くを占める。そしてレースメニューはCJシリーズなどのJCF公認レース以外ではなかなか開催されないいUCI形式のXCレースを午前中に、午後はソロや仲間で楽しめる2時間耐久レース、そして余興的な「ビール運搬耐久レース」が組まれている。ダブルエントリー〜トリプルエントリーすれば一日中走りづめにもできる。
コースは御殿場MTBパークFUTAGO内の林間につけられた1周3.1kmの周回コース(キッズ&ビールは1周1.4km)。松林の斜面に付けられたロングコースで、登り下りのアップダウンに富み、平坦区間も長いタフなもの。土のトレイルが多くの割合を占め、ガレ場がないためオフロード初心者にも危険が少なく、ハードテイルでも十分に楽しめる走りやすいコース。昨今のグラベル&シクロクロスの流行に伴って2時間耐久レースにはグラベルカテゴリーも用意された。
絶好のレース日和のなかスタート。午前はチャレンジ、U15、U17、エリート男子、エリート女子、アドバンス、マスター、ジュニア、小学生の学年別クラスが行われた。
6周で行われたエリートは佐藤誠示が詫間啓耀(NESTO)を下して優勝。終盤までランデブーを続けた佐藤と詫間だが、詫間がホーム脇のコーナーでミスしたチャンスにダッシュを決めた佐藤が逃げ切って独走フィニッシュを決めた。その勝負の始終を皆が見届けた。
エリート女子は矢吹優夏(BBQ)が優勝。マスター男子は山崎雅典(エンデュアライフ)がマスターズ3連覇を達成した。U17男子優勝の高橋翔(Cycleclub3UP)は同時出走のアドバンス、マスターのなかでもっとも速く走り、午後の2時間耐久レースもソロで走って圧倒的に優勝。スピードとスタミナを兼ね備えた「大人キラー」の走りを披露した。
午後からの2時間耐久は序盤は暑く、しかし最終盤に雨が降り出した。濡れた丸太セクションでスリップ落車が頻発したが、雨はほどなくして上がった。2時間なら速い人で約30km以上を走ることができる。日中は砂煙に悩んだが、終盤は泥にまみれて大会は閉幕。CSC Classicは昨年に続いて緊急事態宣言の際をついて開催され、無事終えることができたのだった。
text&photo:Hiro,Makoto AYANO
新型コロナウィルスの影響による緊急事態宣言の発令日となった4月26日、御殿場MTBパークFUTAGOにおいてCSCクラシックが開催された。もともと3月21日に予定されていた大会の延期しての開催。昨年も同時期の大会は政府の自粛要請が開けてからの開催だったが、今年は見事に大会当日に発令された。主催者は念のため東京都に問い合わせを行ったが、その答えはイベント開催は問題ないとの回答だったという。
小規模のミニイベントであること、そして昨年の感染拡大防止ノウハウをもって開催。参加者は当日朝の検温と体調管理シートを提出。受付には消毒液を設置。開会式などの際も隣人との距離を取り、スタッフや参加者は走行時以外はマクスを着用するなど対策を万全にとりながらの運営となった。
「CSC Classic」は、JCF競技規則に準じたクロスカントリー競技と、誰でも気軽に参加できる1〜3名での2時間エンデューロレースで構成されるMTBイベント。2014年に第1回が始まり、今回が7回目。2018年まで日本サイクルスポーツセンター(修善寺CSC)を舞台としていたため会場名がレース名に名残があるものの、継続的な開催でアマチュアのホビーマウンテンバイカーに好評のレースだ。昨年との違いはエンデューロが3時間から2時間になったこと。
「MTBレースシーンを自分たちの手で盛り上げて行きたい」という思で選手活動をしている有志メンバーによってこの大会は運営されている。つまりスタッフは選手やチーム関係者が多くを占める。そしてレースメニューはCJシリーズなどのJCF公認レース以外ではなかなか開催されないいUCI形式のXCレースを午前中に、午後はソロや仲間で楽しめる2時間耐久レース、そして余興的な「ビール運搬耐久レース」が組まれている。ダブルエントリー〜トリプルエントリーすれば一日中走りづめにもできる。
コースは御殿場MTBパークFUTAGO内の林間につけられた1周3.1kmの周回コース(キッズ&ビールは1周1.4km)。松林の斜面に付けられたロングコースで、登り下りのアップダウンに富み、平坦区間も長いタフなもの。土のトレイルが多くの割合を占め、ガレ場がないためオフロード初心者にも危険が少なく、ハードテイルでも十分に楽しめる走りやすいコース。昨今のグラベル&シクロクロスの流行に伴って2時間耐久レースにはグラベルカテゴリーも用意された。
絶好のレース日和のなかスタート。午前はチャレンジ、U15、U17、エリート男子、エリート女子、アドバンス、マスター、ジュニア、小学生の学年別クラスが行われた。
6周で行われたエリートは佐藤誠示が詫間啓耀(NESTO)を下して優勝。終盤までランデブーを続けた佐藤と詫間だが、詫間がホーム脇のコーナーでミスしたチャンスにダッシュを決めた佐藤が逃げ切って独走フィニッシュを決めた。その勝負の始終を皆が見届けた。
エリート女子は矢吹優夏(BBQ)が優勝。マスター男子は山崎雅典(エンデュアライフ)がマスターズ3連覇を達成した。U17男子優勝の高橋翔(Cycleclub3UP)は同時出走のアドバンス、マスターのなかでもっとも速く走り、午後の2時間耐久レースもソロで走って圧倒的に優勝。スピードとスタミナを兼ね備えた「大人キラー」の走りを披露した。
午後はビール運び競争と2時間エンデューロ
昼の御殿場高原ビール全面協力のもと開催された「ビール運搬レース」は、ショートコースを用いて周回ごとに缶ビールを1本づつもらえるというユニークな余興企画レース。背中には空のリュックを背負って走り、ホームに戻ってくる毎に缶ビールかチューハイを一本リュックに入れることができるというルール。応援する子どもたちから余計なものを渡されたら、それも受け取って運ぶのがルール。いつもなら子どもたちから強制的にうまい棒を食べさせられるのだが、コロナ対策でそれは無しになったのが幸いだった?午後からの2時間耐久は序盤は暑く、しかし最終盤に雨が降り出した。濡れた丸太セクションでスリップ落車が頻発したが、雨はほどなくして上がった。2時間なら速い人で約30km以上を走ることができる。日中は砂煙に悩んだが、終盤は泥にまみれて大会は閉幕。CSC Classicは昨年に続いて緊急事態宣言の際をついて開催され、無事終えることができたのだった。
text&photo:Hiro,Makoto AYANO
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