2021/03/17(水) - 11:31
3月14日、千葉ポートパークでシクロクロス千葉が開催された。1月に予定していた大会がコロナの影響で延期となったが、3月に日を移して開催にこぎつけた。入門者に優しい好ロケーションの大会をレポート。
深い砂浜に苦戦する選手たちをポートタワーが見守る photo:MakotoAYANO
今年で開催6年目を迎えたシクロクロス千葉。千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスも良い最高のロケーションだ。
海の向こうには船と港湾施設が見える photo:MakotoAYANO
当初この大会は1月10日開催となっていたが、コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令で大会は延期に。3月14日も2週間延長された緊急事態宣言のさなかだが、参加人数の少ない屋外イベントであり、千葉県の定めるガイドラインに沿って万全の感染拡大防止策をとっての開催となった。
参加賞は大会のロゴ入りマスク photo:MakotoAYANO
選手や来場者には事前の健康状態チェックシートへの記入とweb申請が義務けられ、当日の会場の入り口では検温等が実施され、入出場はリストバンドで管理。接触確認アプリ「COCOA」の利用が推奨され、会場内でのマスク常時着用が呼びかけられた。また、全参加者に配られる参加賞は大会のロゴ入りマスクと、コロナ対策は徹底している。
千葉ポートタワーが見下ろす芝の広場の気持ちのいいロケーション photo:MakotoAYANO
6年前の2015年に第1回大会が幕張海浜公園で開催されて始まったシクロクロス千葉。従来からのコンセプトは「マイルドシクロ」、つまりハードでないシクロクロスの名の通り敷居を下げ、これまでシクロクロスレースの少なかった千葉県に根付かせたいという思いが込められた大会だ。会場の千葉ポートパークは、ベイエリアのシンボル的存在であるポートタワーが見下ろす公園に広がる芝の広場と砂浜が参加者にも好評だ。
砂が締まって走りやすい波打ち際を行く photo:MakotoAYANO
前日には大雨が降り、レース当日も快晴ながら強風が心配される天気予報。風にさらされる浜エリアのカットも検討されたが、結局はフルコースを使用してレースは開催することができた。
砂の深い箇所はトルクをかけて進む photo:MakotoAYANO
参加の敷居の低い大会だけに、会場には「仲間の応援に初めてCXレース会場に来た」という方や、今回が初レースというビギナーも多く参加していた。女性が多いのも特徴で、レディースを意味するLカテゴリーは下位から上位まで多くの女性ライダーが参加して華やかな雰囲気に。
女性ライダー大集合。華やかな大会になった photo:MakotoAYANO
遠くに工業地帯を臨む千葉ポートタワー公園のコース。スタートしてすぐに芝の斜面を駆け上がり、ポートタワーが見下ろす芝の広場と雑木林のスラロームを経て砂浜へと出る。対岸に工業地帯と海に遊ぶウィンドサーファーたちを眺める浜辺はシクロクロス東京にも似た砂浜のセクション。乗るか・押すかの判断が分かれるが、今回は例年より砂の上を乗れる状況だった。木の根っこが多く露出する雑木林の中を縫って芝の広場へと戻る、テクニックとパワーが必要なコース。しかし辛いセクションがないため入門者にも上級者にも満足の行くコースだ。
C1選手たちがスタート。加藤健悟(臼杵レーシング)がホールショット photo:MakotoAYANO
海の向こうの工業地帯を背景に逃げる加藤健悟(臼杵レーシング) photo:MakotoAYANO
砂を蹴立てて前を追う斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT) photo:MakotoAYANO
トム・ボシス選手が上位グループを牽引して進む photo:MakotoAYANO
気温も高めで、大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。C1は加藤健吾(臼杵レーシング)が斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)を下して優勝。加藤は「今年はレースが少なかった関東圏ですが、東北シクロクロスなどへも遠征して出場を重ねました。C1での優勝はやはり格別ですね」と話す。
加藤健悟(臼杵レーシング)の優勝を祝うチームメイトたち photo:MakotoAYANO
カテゴリー2では三宗広歩(TEAM TAMAGAWA)が優勝して昇格を決め、L1は渡部春雅(駒澤大学高等学校 )が圧倒的な力で独走優勝した。
L1優勝は渡部春雅(駒澤大学高等学校) photo:MakotoAYANO
CL2+3優勝の石川七海(CSJTTユース) photo:MakotoAYANO
C4優勝は神村泰輝(かみたい) photo:MakotoAYANO
U17優勝は高橋翔(cycleclub3UP) photo:MakotoAYANO
U15優勝の野嵜然新(TORQUE NOZAC)とお父さん photo:MakotoAYANO
千葉県選手権を制した重田兄弟 photo:MakotoAYANO
またC1は千葉県所属選手による「千葉県選手権」のタイトルもかかっており、柏市在住の重田兼吾(TeamCUORE)が8位となり千葉県勢のトップに。弟の重田恵杜も9位となり、重田兄弟のワン・ツーとなった。
キッズクラスCK1/2/3も元気にスタート photo:MakotoAYANO
大会はキッズクラスや入門カテゴリーも充実。家族連れでレースを楽しむ姿も多かった。延期されてシーズン終盤のレースとなってしまったが、参加者たちはコロナ禍で今シーズン開催された数少ないレースの一日を楽しんでいた。

今年で開催6年目を迎えたシクロクロス千葉。千葉の海浜エリアのシンボルであるポートタワーの周囲に広がる海沿いの千葉ポートパークが会場となっている。首都圏のCXライダーにとってアクセスも良い最高のロケーションだ。

当初この大会は1月10日開催となっていたが、コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令で大会は延期に。3月14日も2週間延長された緊急事態宣言のさなかだが、参加人数の少ない屋外イベントであり、千葉県の定めるガイドラインに沿って万全の感染拡大防止策をとっての開催となった。

選手や来場者には事前の健康状態チェックシートへの記入とweb申請が義務けられ、当日の会場の入り口では検温等が実施され、入出場はリストバンドで管理。接触確認アプリ「COCOA」の利用が推奨され、会場内でのマスク常時着用が呼びかけられた。また、全参加者に配られる参加賞は大会のロゴ入りマスクと、コロナ対策は徹底している。

6年前の2015年に第1回大会が幕張海浜公園で開催されて始まったシクロクロス千葉。従来からのコンセプトは「マイルドシクロ」、つまりハードでないシクロクロスの名の通り敷居を下げ、これまでシクロクロスレースの少なかった千葉県に根付かせたいという思いが込められた大会だ。会場の千葉ポートパークは、ベイエリアのシンボル的存在であるポートタワーが見下ろす公園に広がる芝の広場と砂浜が参加者にも好評だ。

前日には大雨が降り、レース当日も快晴ながら強風が心配される天気予報。風にさらされる浜エリアのカットも検討されたが、結局はフルコースを使用してレースは開催することができた。

参加の敷居の低い大会だけに、会場には「仲間の応援に初めてCXレース会場に来た」という方や、今回が初レースというビギナーも多く参加していた。女性が多いのも特徴で、レディースを意味するLカテゴリーは下位から上位まで多くの女性ライダーが参加して華やかな雰囲気に。

遠くに工業地帯を臨む千葉ポートタワー公園のコース。スタートしてすぐに芝の斜面を駆け上がり、ポートタワーが見下ろす芝の広場と雑木林のスラロームを経て砂浜へと出る。対岸に工業地帯と海に遊ぶウィンドサーファーたちを眺める浜辺はシクロクロス東京にも似た砂浜のセクション。乗るか・押すかの判断が分かれるが、今回は例年より砂の上を乗れる状況だった。木の根っこが多く露出する雑木林の中を縫って芝の広場へと戻る、テクニックとパワーが必要なコース。しかし辛いセクションがないため入門者にも上級者にも満足の行くコースだ。




気温も高めで、大会は終日素晴らしい天候に恵まれた。C1は加藤健吾(臼杵レーシング)が斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)を下して優勝。加藤は「今年はレースが少なかった関東圏ですが、東北シクロクロスなどへも遠征して出場を重ねました。C1での優勝はやはり格別ですね」と話す。

カテゴリー2では三宗広歩(TEAM TAMAGAWA)が優勝して昇格を決め、L1は渡部春雅(駒澤大学高等学校 )が圧倒的な力で独走優勝した。






またC1は千葉県所属選手による「千葉県選手権」のタイトルもかかっており、柏市在住の重田兼吾(TeamCUORE)が8位となり千葉県勢のトップに。弟の重田恵杜も9位となり、重田兄弟のワン・ツーとなった。

大会はキッズクラスや入門カテゴリーも充実。家族連れでレースを楽しむ姿も多かった。延期されてシーズン終盤のレースとなってしまったが、参加者たちはコロナ禍で今シーズン開催された数少ないレースの一日を楽しんでいた。
シクロクロス千葉2021 C1リザルト
1位 | 加藤健悟(臼杵レーシング) | 1:00:24.343 |
2位 | 斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT) | +00:27.875 |
3位 | 松田賢太郎(無所属) | +01:10.980 |
4位 | 小久保登志貴(SNEL CYCLOCROSS TEAM | +03:02.672) |
5位 | 向山浩司(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +03:21.043 |
6位 | 佐川祐太(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | +03:25.308 |
7位 | BOSSIS Tom(無所属) | +03:37.390 |
8位 | 重田兼吾(TeamCUORE) | +03:51.843 |
9位 | 重田恵杜(TeamCUORE) | +03:54.015 |
10位 | 折橋孝治(MiNERVA-asahi) | +04:07.523 |
text&photo:Makoto AYANO
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