2021/02/18(木) - 09:25
アメリカのシューズカバーブランドのveloToze(ベロトーゼ)がリリースした新作「Tall Shoe Cover - Silicone」。シリコンをメイン素材とした上、土踏まず部分のスナップボタン式とすることで、耐久性と脱着しやすさが向上したシューズカバーをインプレッションする。
ベロトーゼ Tall Shoe Cover - Silicone
国内でも高い認知度を誇るアメリカのシューズカバーブランドのveloToze(ベロトーゼ)。同社が手掛けるシューズカバーはエアロと防水性を兼ね備え、どんな環境や天候でも足元が濡れることなく快適にライドを終えたいサイクリストの願いを叶えるべく開発され、レーサーを中心に愛用されている。
そんなベロトーゼのラインアップに新作「Tall Shoe Cover - Silicone」が追加された。これまでのラテックス素材とは異なり、シリコンをメインマテリアルとした上、土踏まず部分にスナップボタンを配置することで、耐久性と着脱の行いやすさに磨きを掛けたモデルとなっている。
これまでのモデルと異なり、使用される素材がラテックスからシリコンに変更されていることやスナップボタンを配置することで着脱が容易になったモデルである。詳しくは製品ページを参照してもらいたい(新作の製品情報はこちら)。
基本的な履き方はこれまでと同じ
普段からベロトーゼを愛用している私、CW編集部の高木はこの新作の登場に胸を躍らせた1人だった。ベロトーゼは風雨を一切通さないプロテクション性能、エアロダイナミクス面でアドバンテージとなる一方で、着脱しにくい、破れやすいという面も事実としてあった。何足も履き継いでいるだけに、耐久性と着脱のしやすさが向上したという新作に期待を寄せていた。
ベロトーゼの新作「Tall Shoe Cover - Silicone」を実際に手に取ってみると、前作よりも生地が全体的に肉厚な印象である。ラテックスと比較して生地の伸びも良いので、着脱する時に破いてしまわないかという不安も無さそう。第一印象は期待に応えてくれそうなプロダクトだ。
いよいよ新作に足を通す。使用しているシューズはスペシャライズド S-WORKS 7の42サイズ。前作はあまりにもタイトだったため、シューズのBOAダイヤルの高さと相性が良くなく推奨サイズ外のLサイズを愛用していた。今回のテストでは推奨サイズであるMといつもと同じLの2種類に足を通してみた。
土踏まず部分がスナップボタン式となったため、シューズカバーを覆うだけ
土踏まず部分がスナップボタン式となったおかげで、つま先と踵にシューズカバーを引っかけ、足裏のボタンを留めるだけと装着が非常に楽だ。着脱時間が非常に短くなり、ライド準備に手間取らないのは嬉しいところ。
生地が伸びやすいため、BOAダイヤルやクリート周辺、踵部分の生地の微調整も行いやすくなっている。また、前作のMサイズで感じていたBOAダイヤル付近の突っ張り感もなく、ライド中にダイヤルを回しやすかったため、新作ではMサイズでも問題なく使用することができた。生地の伸縮性が優れているためか、フィット感としては前作よりもハーフサイズ大きめであり、圧迫のない着用感となっていた。
私はこれまで幾度となくベロトーゼを破損させてしまっていたので、屋外での走行テストは気をつけなければならない。主な破損理由は3つ。1つ目は信号待ちから再発進する際につま先で地面を蹴り出してしまい、つま先部分を破いてしまうシチュエーション。2つ目は階段を上がる時など歩行時にうっかり土踏まずや踵を地面に擦ってしまう状況。3つ目はペダルキャッチの際にクリートとペダルの間に生地が挟まってしまい、そこから破けてしまうこと。ベロトーゼを使う時は常に気を遣う必要があった。
窮屈な穴を広げなくても良いため、着脱は非常に容易になっている
生地の伸縮性が高いため、スナップボタンを留めるのも容易だ
もちろん新作のテストでも細心の注意を払っていたのだが、原因その1である「信号待ちから再発進する時にうっかり縁石を蹴ってしまう」を早速やらかしてしまう。ラテックスモデルでは確実に破いてしまう状況だけにヒヤリとしたが、新作は破れること無く、耐久性が格段に上がっていることを実感した。
着脱に時間がかかることや扱いがシビアなことから、ベロトーゼは雨の日やレース用のイメージが強くついているが、防風性を考えると晴れの日のトレーニングやサイクリングに使用しても良いはず。
今回は冬の雨の日と晴れの日に走行テストを行ってみたが、既存モデルと変わらない防水・防風性を発揮し、足元の快適な状態を保ってくれた。ベロトーゼの良さは、生地が薄く足首などペダリング動作を妨げないことにある。新作はラテックスモデルと比較すると厚手の生地だが、足の可動感については至ってスムーズ。
ベロトーゼ Tall Shoe Cover - Silicone
耐久性と着脱性の向上を果たしたTall Shoe Cover - Siliconeは、走ることをメインとした日頃のトレーニングライドでも活用できそうだ。防寒性に重きを置いたヘビーデューティーなシューズカバーではなく、自然なペダリングを実現するシューズカバーを探していたサイクリストには、是非試してもらいたい。
また、これまでベロトーゼを使用してきたユーザーにとっては、決戦用ではなく日々のトレーニングで使えるものとなっている。シリコンモデルも十分レースで使えるが、トレーニングメインとし、ラテックスはレース用と使い分けても良さそうだ。
ベロトーゼ Tall Shoe Cover - Silicone
ベロトーゼ Tall Shoe Cover - Silicone
サイズ:S、M、L
カラー:ブラック、イエロー
価格:3,200円(税抜)
impression:Michinari Takagi
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国内でも高い認知度を誇るアメリカのシューズカバーブランドのveloToze(ベロトーゼ)。同社が手掛けるシューズカバーはエアロと防水性を兼ね備え、どんな環境や天候でも足元が濡れることなく快適にライドを終えたいサイクリストの願いを叶えるべく開発され、レーサーを中心に愛用されている。
そんなベロトーゼのラインアップに新作「Tall Shoe Cover - Silicone」が追加された。これまでのラテックス素材とは異なり、シリコンをメインマテリアルとした上、土踏まず部分にスナップボタンを配置することで、耐久性と着脱の行いやすさに磨きを掛けたモデルとなっている。
これまでのモデルと異なり、使用される素材がラテックスからシリコンに変更されていることやスナップボタンを配置することで着脱が容易になったモデルである。詳しくは製品ページを参照してもらいたい(新作の製品情報はこちら)。
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普段からベロトーゼを愛用している私、CW編集部の高木はこの新作の登場に胸を躍らせた1人だった。ベロトーゼは風雨を一切通さないプロテクション性能、エアロダイナミクス面でアドバンテージとなる一方で、着脱しにくい、破れやすいという面も事実としてあった。何足も履き継いでいるだけに、耐久性と着脱のしやすさが向上したという新作に期待を寄せていた。
ベロトーゼの新作「Tall Shoe Cover - Silicone」を実際に手に取ってみると、前作よりも生地が全体的に肉厚な印象である。ラテックスと比較して生地の伸びも良いので、着脱する時に破いてしまわないかという不安も無さそう。第一印象は期待に応えてくれそうなプロダクトだ。
いよいよ新作に足を通す。使用しているシューズはスペシャライズド S-WORKS 7の42サイズ。前作はあまりにもタイトだったため、シューズのBOAダイヤルの高さと相性が良くなく推奨サイズ外のLサイズを愛用していた。今回のテストでは推奨サイズであるMといつもと同じLの2種類に足を通してみた。
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土踏まず部分がスナップボタン式となったおかげで、つま先と踵にシューズカバーを引っかけ、足裏のボタンを留めるだけと装着が非常に楽だ。着脱時間が非常に短くなり、ライド準備に手間取らないのは嬉しいところ。
生地が伸びやすいため、BOAダイヤルやクリート周辺、踵部分の生地の微調整も行いやすくなっている。また、前作のMサイズで感じていたBOAダイヤル付近の突っ張り感もなく、ライド中にダイヤルを回しやすかったため、新作ではMサイズでも問題なく使用することができた。生地の伸縮性が優れているためか、フィット感としては前作よりもハーフサイズ大きめであり、圧迫のない着用感となっていた。
私はこれまで幾度となくベロトーゼを破損させてしまっていたので、屋外での走行テストは気をつけなければならない。主な破損理由は3つ。1つ目は信号待ちから再発進する際につま先で地面を蹴り出してしまい、つま先部分を破いてしまうシチュエーション。2つ目は階段を上がる時など歩行時にうっかり土踏まずや踵を地面に擦ってしまう状況。3つ目はペダルキャッチの際にクリートとペダルの間に生地が挟まってしまい、そこから破けてしまうこと。ベロトーゼを使う時は常に気を遣う必要があった。
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もちろん新作のテストでも細心の注意を払っていたのだが、原因その1である「信号待ちから再発進する時にうっかり縁石を蹴ってしまう」を早速やらかしてしまう。ラテックスモデルでは確実に破いてしまう状況だけにヒヤリとしたが、新作は破れること無く、耐久性が格段に上がっていることを実感した。
着脱に時間がかかることや扱いがシビアなことから、ベロトーゼは雨の日やレース用のイメージが強くついているが、防風性を考えると晴れの日のトレーニングやサイクリングに使用しても良いはず。
今回は冬の雨の日と晴れの日に走行テストを行ってみたが、既存モデルと変わらない防水・防風性を発揮し、足元の快適な状態を保ってくれた。ベロトーゼの良さは、生地が薄く足首などペダリング動作を妨げないことにある。新作はラテックスモデルと比較すると厚手の生地だが、足の可動感については至ってスムーズ。
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耐久性と着脱性の向上を果たしたTall Shoe Cover - Siliconeは、走ることをメインとした日頃のトレーニングライドでも活用できそうだ。防寒性に重きを置いたヘビーデューティーなシューズカバーではなく、自然なペダリングを実現するシューズカバーを探していたサイクリストには、是非試してもらいたい。
また、これまでベロトーゼを使用してきたユーザーにとっては、決戦用ではなく日々のトレーニングで使えるものとなっている。シリコンモデルも十分レースで使えるが、トレーニングメインとし、ラテックスはレース用と使い分けても良さそうだ。
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ベロトーゼ Tall Shoe Cover - Silicone
サイズ:S、M、L
カラー:ブラック、イエロー
価格:3,200円(税抜)
impression:Michinari Takagi
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