2021/02/07(日) - 10:47
スーパープレスティージュ最終戦をパウェルズサウゼン・ビンゴール勢が制圧。ローレンス・スウェーク(ベルギー)が勝利し、トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が苦しみながらも総合優勝。女子レースではデニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)が勝利した。
シクロクロス世界選手権から1週間。アルカンシエル着用者を決めたオステンドの隣町であるミッデルケルケでは、シクロクロス3大シリーズの一つ、スーパープレスティージュのシーズン最終戦が開催された。
ロードシーズンに向け、新世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)は参戦せず。深い泥に埋もれたタフな重馬場レースは、実力伯仲のベルギー&オランダ勢による先頭争い、そしてシリーズランキングの優勝争いを演出した。
スタート時点でランキングリーダーのトーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)と2位エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のポイント差は5点(アールツ89点、イゼルビッド84点=イゼルビッドの順位に関係なく、アールツは5位以上で総合優勝確定)。シリーズ優勝は堅いと思われていたアールツだったが、深い泥に苦しむことになる。
レースはスタート直後からローレンス・スウェークとエリ・イゼルビッド、そしてマイケル・ファントーレンハウト(共にベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)がリードを積み重ねる展開に。一方アールツは「自分にマッチしたコースなのに非常に苦しいレースだった。ペースが早すぎた」と8番手前後に沈み、シリーズ制覇に黄色信号を灯らせてしまう。
泥を掻き分けて進むパウェルズサウゼンの3人は、チームプレーでレース中盤に1分ものリードを積み上げて突き進む。やがて「あまり自分の走りができず、中盤過ぎから苦しくなった」と言うイゼルビッドが遅れ、更に斜め下りキャンバーの落車でファントーレンハウトが落車。こうしてスウェークがフィニッシュまで続く独走体制に持ち込んだ。
後方ではスヴェン・ネイスの指示を聞いた5番手ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がアールツのためにペースダウン。「ラースが僕を待ってくれているのを見て自信を取り戻した」と言うアールツは、6番手で最終周回に入った。
重くスリッピーな泥コースを攻略したスウェークは、最後まで独走体制をを守り抜き勝利。今季好調を維持しながらも、ファンデルプールとファンアールトの影でなかなか表彰台に手が届いていなかった前べルギー王者が待望の優勝を掴んだ。
イゼルビッドが3位に終わったことで、6位フィニッシュのアールツが2ポイント差でシリーズ総合優勝を達成。「世界チャンピオンと同じく(シリーズ制覇は)常に”欲しいものリスト”に入れていたものだから本当に嬉しいよ。来年は世界タイトルも含めて狙っていきたい」と話している。
ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) のアルカンシエル初披露の場となった女子レースは、ブラントとサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)のダッシュで幕開ける。しかし二人はすぐに落車で遅れ、世界選手権を3位で終えたデニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とマノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)がリードを築いた。
先頭を進んだベッツィマとバッカーの背後には、アルカンシエルから欧州チャンピオンジャージに衣替えしたセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が迫ったものの、捉えられる前にベッツィマが加速する。「とてもタフなコースだけど自分に合っていたし、レースを楽しみにしていた」と言う世界選ブロンズホルダーは、アルバラードとの10秒差を20秒、30秒と広げていった。
どこか調子の上がらないアルバラードを退け、泥コースを攻略したベッツィマが「今日生まれた甥っ子にプレゼントする」今季スーパープレスティージュ初勝利。アルバラードに次ぎ、3位までポジションを回復させたブラントがシリーズランキング総合優勝に輝くこととなった。
泥のスーパープレスティージュを戦った選手たちは、リールに移動して翌日日曜日に控えるX20トロフェー第7戦に出場予定。現地は雪が降り続き、雪と泥のスノークロスになる可能性が高い。
シクロクロス世界選手権から1週間。アルカンシエル着用者を決めたオステンドの隣町であるミッデルケルケでは、シクロクロス3大シリーズの一つ、スーパープレスティージュのシーズン最終戦が開催された。
ロードシーズンに向け、新世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)は参戦せず。深い泥に埋もれたタフな重馬場レースは、実力伯仲のベルギー&オランダ勢による先頭争い、そしてシリーズランキングの優勝争いを演出した。
スタート時点でランキングリーダーのトーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)と2位エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のポイント差は5点(アールツ89点、イゼルビッド84点=イゼルビッドの順位に関係なく、アールツは5位以上で総合優勝確定)。シリーズ優勝は堅いと思われていたアールツだったが、深い泥に苦しむことになる。
レースはスタート直後からローレンス・スウェークとエリ・イゼルビッド、そしてマイケル・ファントーレンハウト(共にベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)がリードを積み重ねる展開に。一方アールツは「自分にマッチしたコースなのに非常に苦しいレースだった。ペースが早すぎた」と8番手前後に沈み、シリーズ制覇に黄色信号を灯らせてしまう。
泥を掻き分けて進むパウェルズサウゼンの3人は、チームプレーでレース中盤に1分ものリードを積み上げて突き進む。やがて「あまり自分の走りができず、中盤過ぎから苦しくなった」と言うイゼルビッドが遅れ、更に斜め下りキャンバーの落車でファントーレンハウトが落車。こうしてスウェークがフィニッシュまで続く独走体制に持ち込んだ。
後方ではスヴェン・ネイスの指示を聞いた5番手ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がアールツのためにペースダウン。「ラースが僕を待ってくれているのを見て自信を取り戻した」と言うアールツは、6番手で最終周回に入った。
重くスリッピーな泥コースを攻略したスウェークは、最後まで独走体制をを守り抜き勝利。今季好調を維持しながらも、ファンデルプールとファンアールトの影でなかなか表彰台に手が届いていなかった前べルギー王者が待望の優勝を掴んだ。
イゼルビッドが3位に終わったことで、6位フィニッシュのアールツが2ポイント差でシリーズ総合優勝を達成。「世界チャンピオンと同じく(シリーズ制覇は)常に”欲しいものリスト”に入れていたものだから本当に嬉しいよ。来年は世界タイトルも含めて狙っていきたい」と話している。
ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) のアルカンシエル初披露の場となった女子レースは、ブラントとサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)のダッシュで幕開ける。しかし二人はすぐに落車で遅れ、世界選手権を3位で終えたデニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とマノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)がリードを築いた。
先頭を進んだベッツィマとバッカーの背後には、アルカンシエルから欧州チャンピオンジャージに衣替えしたセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が迫ったものの、捉えられる前にベッツィマが加速する。「とてもタフなコースだけど自分に合っていたし、レースを楽しみにしていた」と言う世界選ブロンズホルダーは、アルバラードとの10秒差を20秒、30秒と広げていった。
どこか調子の上がらないアルバラードを退け、泥コースを攻略したベッツィマが「今日生まれた甥っ子にプレゼントする」今季スーパープレスティージュ初勝利。アルバラードに次ぎ、3位までポジションを回復させたブラントがシリーズランキング総合優勝に輝くこととなった。
泥のスーパープレスティージュを戦った選手たちは、リールに移動して翌日日曜日に控えるX20トロフェー第7戦に出場予定。現地は雪が降り続き、雪と泥のスノークロスになる可能性が高い。
スーパープレスティージュ2020-2021第8戦男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 59:49 |
2位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:01 |
3位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:52 |
4位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム) | 1:23 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:51 |
6位 | トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 2:07 |
7位 | フェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ) | 2:19 |
8位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) | 2:37 |
9位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | 2:42 |
10位 | ケヴィン・クーン(スイス、トルマンス・シクロクロスチーム) |
スーパープレスティージュ2020-2021第8戦女子エリート結果
1位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 49:28 |
2位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 0:32 |
3位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:08 |
4位 | マノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 1:31 |
5位 | ヤラ・カステリン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 1:53 |
6位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン) | 2:26 |
7位 | マリオン・ノーブルリブロール(フランス、スターカジノCXチーム) | 2:35 |
8位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | 2:47 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 2:52 |
10位 | パック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 3:40 |
text:So Isobe
Amazon.co.jp