2021/02/05(金) - 11:49
残り400mのロータリーで発生した大落車。少数人数に絞り込まれたハイスピードバトルをティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が制した。
今週日曜日まで開催されているエトワール・ド・ベッセージュ(UCI2.1)2日目は、フランス南西部を縫うように駆け巡る154kmコース。前半から後半にかけて2級、1級、2級と3箇所の山岳ポイントが設けられているものの、1級山岳ですらコート(丘)と名付けられるほどの難易度であり、スプリンターを脱落させるには至らない。
ほぼ100%集団スプリントが見込まれたこの日、第1ステージの落車で左手指を2箇所骨折したミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーションNIPPO)は手術を受けるためにスタートせず。4分差で逃げたアレクサンドル・ドゥレットル(フランス、デルコ)たちに対し、前日勝者であり、総合首位に立つクリストフ・ラポルト(フランス)擁するコフィディスがメイン集団のコントロールを担当した。
山岳ポイントを超え、レース後半に入ると先頭グループからはルドヴィク・ロベート(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が独走に。しかし集団スプリントに向けて各チームが熾烈なペースアップを開始したことで捉えられ、集団先頭には牽引役としてゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も2日連続で姿を現した。
緊張感を伴いながら進む集団内では、残り4kmを切ったタイミングでジュリアン・デュバル(フランス、AG2Rシトロエン)やイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が路面に投げ出される落車が発生。さらに残り400mで現れたロータリーでは、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタル・ディレクトエネルジー)のスリップダウンをきっかけに大規模な落車が起きた。
ボアッソンハーゲンに刈り取られる形でダニー・ファンポッペル(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)とヤングライダー賞のジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が転倒し、バランスを崩したマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)とボリス・ファレー(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が激しく交錯。勝負はこの大落車を回避した10名ほどに委ねられた。
ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)とナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)が早駆けするも、ピエール・バルビエ(フランス、デルコ)のスリップストリームを抜け出し、急加速したティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が先頭に。ワンティから今年ビンゴールに移籍した33歳が1年半ぶりの勝利を掴んだ。
「最後の勝利は2019年7月だから本当に嬉しい。今日はスタートからハイペースで進み、チームはロベートの逃げ、そして僕の勝利と完璧にレースを掌握した。最後のロータリーではニッツォーロに押されて落車しかけたけれど、良い位置を守り、向かい風の中できるだけ誰かの背後についてからスプリントしたんだ。前のレースではスプリント前に誰かと接触してディレイラーが壊れるトラブルに見舞われてしまったけれど、今回こうして勝つことができて本当に嬉しい」と、デュポンは勝利を喜んでいる。
激しく落車したメンバーは全員フィニッシュまでたどり着き、今のところ骨折など大きな怪我は報告されていない。スプリントで5位に入ったラポルトが総合首位を守り、ボーナスタイムを得たデュポンが総合2位まで浮上している。
今週日曜日まで開催されているエトワール・ド・ベッセージュ(UCI2.1)2日目は、フランス南西部を縫うように駆け巡る154kmコース。前半から後半にかけて2級、1級、2級と3箇所の山岳ポイントが設けられているものの、1級山岳ですらコート(丘)と名付けられるほどの難易度であり、スプリンターを脱落させるには至らない。
ほぼ100%集団スプリントが見込まれたこの日、第1ステージの落車で左手指を2箇所骨折したミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーションNIPPO)は手術を受けるためにスタートせず。4分差で逃げたアレクサンドル・ドゥレットル(フランス、デルコ)たちに対し、前日勝者であり、総合首位に立つクリストフ・ラポルト(フランス)擁するコフィディスがメイン集団のコントロールを担当した。
山岳ポイントを超え、レース後半に入ると先頭グループからはルドヴィク・ロベート(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が独走に。しかし集団スプリントに向けて各チームが熾烈なペースアップを開始したことで捉えられ、集団先頭には牽引役としてゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)も2日連続で姿を現した。
緊張感を伴いながら進む集団内では、残り4kmを切ったタイミングでジュリアン・デュバル(フランス、AG2Rシトロエン)やイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が路面に投げ出される落車が発生。さらに残り400mで現れたロータリーでは、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタル・ディレクトエネルジー)のスリップダウンをきっかけに大規模な落車が起きた。
ボアッソンハーゲンに刈り取られる形でダニー・ファンポッペル(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)とヤングライダー賞のジョルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ)が転倒し、バランスを崩したマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)とボリス・ファレー(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が激しく交錯。勝負はこの大落車を回避した10名ほどに委ねられた。
ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス)とナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)が早駆けするも、ピエール・バルビエ(フランス、デルコ)のスリップストリームを抜け出し、急加速したティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)が先頭に。ワンティから今年ビンゴールに移籍した33歳が1年半ぶりの勝利を掴んだ。
「最後の勝利は2019年7月だから本当に嬉しい。今日はスタートからハイペースで進み、チームはロベートの逃げ、そして僕の勝利と完璧にレースを掌握した。最後のロータリーではニッツォーロに押されて落車しかけたけれど、良い位置を守り、向かい風の中できるだけ誰かの背後についてからスプリントしたんだ。前のレースではスプリント前に誰かと接触してディレイラーが壊れるトラブルに見舞われてしまったけれど、今回こうして勝つことができて本当に嬉しい」と、デュポンは勝利を喜んでいる。
激しく落車したメンバーは全員フィニッシュまでたどり着き、今のところ骨折など大きな怪我は報告されていない。スプリントで5位に入ったラポルトが総合首位を守り、ボーナスタイムを得たデュポンが総合2位まで浮上している。
エトワール・ド・ベッセージュ2021 第2ステージ結果
1位 | ティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 3:35:15 |
2位 | ピエール・バルビエ(フランス、デルコ) | |
3位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス) | |
4位 | ルディ・バルビエ(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) | |
5位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) | |
6位 | ナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) | |
7位 | マルク・サロー(フランス、AG2Rシトロエン) | |
8位 | ヘルベン・タイッセン(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | シルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・フェニックス) | |
10位 | エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) | 6:49:37 |
2位 | ティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 0:02 |
3位 | ナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック) | 0:04 |
4位 | ピエール・バルビエ(フランス、デルコ) | 0:06 |
5位 | ルドヴィク・ロベート(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 0:07 |
6位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、クベカ・アソス) | 0:08 |
7位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
8位 | トニ・ウレル(フランス、サンミシェル・オベール93) | 0:09 |
9位 | アレクサンドル・ドゥレットル(フランス、デルコ) | 0:11 |
10位 | ブライアン・コカール(フランス、B&Bホテルズ KTM) | 0:12 |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) |
山岳賞 | アレクサンドル・ドゥレットル(フランス、デルコ) |
ヤングライダー賞 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | アルケア・サムシック |
text:So Isobe
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