2021/01/16(土) - 17:01
2019年ツール・ド・フランスの覇者エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)がインタビューに答え、今年のジロ・デ・イタリア出場への意欲と、昨年から痛めている背中の原因と現状について語った。
「是非とも(ジロを)走りたいと思っている。先日コロンビアで行ったインタビューで、自分がツールに向かって準備していることに気がついたんだ。だが、レースカレンダーではジロが一番初めにやってくる。そして僕の頭の中で、ジロのスタート地点に立つことが第一候補になったんだ。これは特別な体験になるだろう」。
と、語るのは、前年覇者として臨んだツール・ド・フランスでリタイアに終わったエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)。イタリアのガゼッタ紙のインタビューに対し、自身初めてとなるジロ・デ・イタリア出場についての意欲を語った。
「(ジロを)エースとして走れるレベルまで自分のコンディションを上げられるかは分からない。僕より調子の良いチームメイトのサポート役にまわるかもしれない。まだ何も決まっていないし、自分の回復具合を見てチームと一緒に決めなければならない」
イタリアは、ベルナルがアンドローニジョカトリ・シデルメクでプロデビューしてから2年間を過ごした地。ベルナルがジロ出場を”特別な体験”になると呼ぶのも納得だ。しかし、イネオスには昨年のジロ・デ・イタリアで総合優勝したテイオ・ゲイガンハート(イギリス)に加え、2019年大会を制したリチャル・カラパス(エクアドル)、そして途中棄権に終わった昨年大会の雪辱を晴らしたいと語るゲラント・トーマス(イギリス)などが在籍しているため、激しいチーム内争いが予想される。
昨年はツール・ド・フランス第16ステージとその前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネを背中の痛みで途中棄権したベルナル。いまもまだその回復途中にあると、現在の状況について説明した。
「ドイツ、イングランド、フランス、そしてスペインを周った。様々な検査を受け、多くの所見を受けた。痛みで5分以上立っていられない時期もあった。それほど難しい時期を送ったが、いまは解決に向かっており、少しずつ自転車選手の感覚を取り戻している」
昨年から苦しめられている背中の痛みは、ベルナルが幼少期より抱えていたもので、根本的な原因は非対称な左右の脚の長さにあるという。
「いままでずっと背中の痛みと共に生活してきたんだ。だがツールの時に感じたほど強くはなかった。僕は左脚の方が1.7~2cmほど長く、そのため脊柱側弯症(脊柱が左右に曲がっている状態)なんだ。(痛みの原因は)椎間板の一つが臀筋と脚をコントロールする神経を圧迫していたことにあった。痛みを完全に取り除きたかったが、それには長い時間がかかるようだ。しかしいまの気分は良く、やる気も十分だ。4ヶ月もレースから遠ざかっている。2月初旬には再びレースを走れることを期待している」
text:Sotaro.Arakawa
「是非とも(ジロを)走りたいと思っている。先日コロンビアで行ったインタビューで、自分がツールに向かって準備していることに気がついたんだ。だが、レースカレンダーではジロが一番初めにやってくる。そして僕の頭の中で、ジロのスタート地点に立つことが第一候補になったんだ。これは特別な体験になるだろう」。
と、語るのは、前年覇者として臨んだツール・ド・フランスでリタイアに終わったエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)。イタリアのガゼッタ紙のインタビューに対し、自身初めてとなるジロ・デ・イタリア出場についての意欲を語った。
「(ジロを)エースとして走れるレベルまで自分のコンディションを上げられるかは分からない。僕より調子の良いチームメイトのサポート役にまわるかもしれない。まだ何も決まっていないし、自分の回復具合を見てチームと一緒に決めなければならない」
イタリアは、ベルナルがアンドローニジョカトリ・シデルメクでプロデビューしてから2年間を過ごした地。ベルナルがジロ出場を”特別な体験”になると呼ぶのも納得だ。しかし、イネオスには昨年のジロ・デ・イタリアで総合優勝したテイオ・ゲイガンハート(イギリス)に加え、2019年大会を制したリチャル・カラパス(エクアドル)、そして途中棄権に終わった昨年大会の雪辱を晴らしたいと語るゲラント・トーマス(イギリス)などが在籍しているため、激しいチーム内争いが予想される。
昨年はツール・ド・フランス第16ステージとその前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネを背中の痛みで途中棄権したベルナル。いまもまだその回復途中にあると、現在の状況について説明した。
「ドイツ、イングランド、フランス、そしてスペインを周った。様々な検査を受け、多くの所見を受けた。痛みで5分以上立っていられない時期もあった。それほど難しい時期を送ったが、いまは解決に向かっており、少しずつ自転車選手の感覚を取り戻している」
昨年から苦しめられている背中の痛みは、ベルナルが幼少期より抱えていたもので、根本的な原因は非対称な左右の脚の長さにあるという。
「いままでずっと背中の痛みと共に生活してきたんだ。だがツールの時に感じたほど強くはなかった。僕は左脚の方が1.7~2cmほど長く、そのため脊柱側弯症(脊柱が左右に曲がっている状態)なんだ。(痛みの原因は)椎間板の一つが臀筋と脚をコントロールする神経を圧迫していたことにあった。痛みを完全に取り除きたかったが、それには長い時間がかかるようだ。しかしいまの気分は良く、やる気も十分だ。4ヶ月もレースから遠ざかっている。2月初旬には再びレースを走れることを期待している」
text:Sotaro.Arakawa