2021/01/03(日) - 08:08
1月2日に開催された「シクロクロス・グルレーゲム」でマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)が圧勝。女子レースではカータ・ヴァス(ハンガリー、ドルチーニ・ファンアイクスポーツ)が元世界王者を下しベルギーレース2勝目を飾っている。
欧州シクロクロスカレンダーは年末年始のレース密集期間をフルスロットルで進行中。1月1日(金)のGPスヴェンネイスと1月3日(日)のUCIワールドカップ第4戦に挟まれた1月2日(土)には、ベルギーのコルトレイクに近い街グルレーゲムを舞台にした「シクロクロス・グルレーゲム」が開催された。
シクロクロスの三大シリーズ(ワールドカップ、スーパープレスティージュ、X2Oトロフェー)ではなく選手層こそ薄いものの、男子レースにはGPスヴェンネイスで勝利したばかりのマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)や、3位に入ったトーマス・ピドコック(イギリス、トリニティレーシング)らが連戦出場を選んだ。
サイトメガロウイルス感染症によって約2ヶ月レースから離れていたイェンス・アダムス(ベルギー)がホールショットを奪い、ファンデルプールやピドコック、宇都宮シクロクロス優勝経験を持つフェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ)らが先頭グループを作ってレースは動き出す。スロースタートを選んだファンデルプールグループには、スヴェン・ネイスの息子であり、ジュニア世界王者のティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)も加わった。
7〜8名の先頭集団からファンデルプールが動いたのは全9周回中の3周目だった。アタック一発で独走に持ち込んだファンデルプールは一旦ピドコックの合流を許したものの、6周目に再び攻撃して単独に。今季互角と言えるレースを見せているワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)不在のレースで世界チャンピオンの走りが輝いた。
ピドコックの追撃を許さなかったファンデルプールが今大会3年連続勝利を飾り、2021年1月2日にして今季既に2勝をマーク。イネオス・グレナディアーズ入りを控えるピドコックが2位に入り、ジャンニ・フェルメルシュ(ベルギー、クレディショップ・フリスタッズ)との接戦を制したアダムスが復帰戦で3位表彰台を射止めている。また、落車しながらもネイスJr.は9位に入っている。
翌日のワールドカップに集中するため、セイリン・アルバラード(アルペシン・フェニックス)やルシンダ・ブラント(バロワーズ・トレック・ライオンズ)など強豪オランダ勢が参加を見送った女子レースを制圧したのはハンガリーチャンピオンのカータ・ヴァス(ドルチーニ・ファンアイクスポーツ)だった。
ヴァスはホールショットを奪ったマリオン・ノーブルリブロール(フランス、スターカジノCXチーム)と共にリードを稼ぎ、その後時間を要さず独走に持ち込んだ。12月30日のシクロクロス・ブレーデネで勝利している19歳が、元世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)やアンナ・カイ(イギリス、スターカジノCXチーム)を寄せ付けず、フィニッシュまで逃げ切った。
ヴァスは今季ベルギーレースで価値ある2勝目を収め、ロードとシクロクロスでハンガリーチャンピオンに輝き、MTB世界選手権U23レースで銀メダルを獲得した実力を今一度証明。大きなミスを出しながらも挽回し、ベルギーチャンピオンのカントをゴールスプリントで下した元U23世界チャンピオンのインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)が2位を掴み取っている。
欧州シクロクロスカレンダーは年末年始のレース密集期間をフルスロットルで進行中。1月1日(金)のGPスヴェンネイスと1月3日(日)のUCIワールドカップ第4戦に挟まれた1月2日(土)には、ベルギーのコルトレイクに近い街グルレーゲムを舞台にした「シクロクロス・グルレーゲム」が開催された。
シクロクロスの三大シリーズ(ワールドカップ、スーパープレスティージュ、X2Oトロフェー)ではなく選手層こそ薄いものの、男子レースにはGPスヴェンネイスで勝利したばかりのマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)や、3位に入ったトーマス・ピドコック(イギリス、トリニティレーシング)らが連戦出場を選んだ。
サイトメガロウイルス感染症によって約2ヶ月レースから離れていたイェンス・アダムス(ベルギー)がホールショットを奪い、ファンデルプールやピドコック、宇都宮シクロクロス優勝経験を持つフェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ)らが先頭グループを作ってレースは動き出す。スロースタートを選んだファンデルプールグループには、スヴェン・ネイスの息子であり、ジュニア世界王者のティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)も加わった。
7〜8名の先頭集団からファンデルプールが動いたのは全9周回中の3周目だった。アタック一発で独走に持ち込んだファンデルプールは一旦ピドコックの合流を許したものの、6周目に再び攻撃して単独に。今季互角と言えるレースを見せているワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)不在のレースで世界チャンピオンの走りが輝いた。
ピドコックの追撃を許さなかったファンデルプールが今大会3年連続勝利を飾り、2021年1月2日にして今季既に2勝をマーク。イネオス・グレナディアーズ入りを控えるピドコックが2位に入り、ジャンニ・フェルメルシュ(ベルギー、クレディショップ・フリスタッズ)との接戦を制したアダムスが復帰戦で3位表彰台を射止めている。また、落車しながらもネイスJr.は9位に入っている。
翌日のワールドカップに集中するため、セイリン・アルバラード(アルペシン・フェニックス)やルシンダ・ブラント(バロワーズ・トレック・ライオンズ)など強豪オランダ勢が参加を見送った女子レースを制圧したのはハンガリーチャンピオンのカータ・ヴァス(ドルチーニ・ファンアイクスポーツ)だった。
ヴァスはホールショットを奪ったマリオン・ノーブルリブロール(フランス、スターカジノCXチーム)と共にリードを稼ぎ、その後時間を要さず独走に持ち込んだ。12月30日のシクロクロス・ブレーデネで勝利している19歳が、元世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)やアンナ・カイ(イギリス、スターカジノCXチーム)を寄せ付けず、フィニッシュまで逃げ切った。
ヴァスは今季ベルギーレースで価値ある2勝目を収め、ロードとシクロクロスでハンガリーチャンピオンに輝き、MTB世界選手権U23レースで銀メダルを獲得した実力を今一度証明。大きなミスを出しながらも挽回し、ベルギーチャンピオンのカントをゴールスプリントで下した元U23世界チャンピオンのインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)が2位を掴み取っている。
シクロクロス・グルレーゲム2021男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 1:00:35 |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、トリニティレーシング) | 0:45 |
3位 | イェンス・アダムス(ベルギー) | 0:53 |
4位 | ジャンニ・フェルメルシュ(ベルギー、クレディショップ・フリスタッズ) | 0:57 |
5位 | フェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ) | 1:27 |
6位 | ディエテル・スウェーク(ベルギー、クレディショップ・フリスタッズ) | 1:45 |
7位 | ヨラン・ワイスール(ベルギー) | 1:51 |
8位 | エミエル・ヴェルストリンゲ(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) | 2:03 |
9位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 2:17 |
10位 | ジム・アールノーツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 2:23 |
シクロクロス・グルレーゲム2021女子エリート結果
1位 | カータ・ヴァス(ハンガリー、ドルチーニ・ファンアイクスポーツ) | 45:47 |
2位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | 0:30 |
3位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKOクレラン) | |
4位 | アンナ・カイ(イギリス、スターカジノCXチーム) | 1:15 |
5位 | マリオン・ノーブルリブロール(フランス、スターカジノCXチーム) | 1:28 |
6位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 2:05 |
7位 | カレン・フェルヘストラーテン(IKOクレラン) | 2:29 |
8位 | レベッカ・ファーリンガー(アメリカ、コナ・マキシス・シマノ) | 2:55 |
9位 | スザンヌ・メイストロク(オランダ、プロキシマス・アルファモーターホームズ・ドルチーニ) | 3:03 |
10位 | ジョイス・ファンデルべーケン(ベルギー) | 3:12 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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