2020/11/06(金) - 11:48
今大会最長230km/獲得標高差4000mに加え、レース終盤に雨と向かい風が選手たちを苦しめた第15ステージ。集団スプリントを制しグランツール初勝利を挙げた若手フィリプセンや、僅かに届かなかったアッカーマンとシュタイムレ、山岳賞をほぼ確定させたマルタンたちのコメントを紹介します。
ステージ優勝 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)
言葉では言い表せないほどの感動だ。この勝利は自分にとって重要かつ、この瞬間をブエルタ期間中ずっと待ちわびていた。そしてついにその時が来たんだ。ステージ序盤では、今日が勝つなんて思いもしなかった。でも最後はスプリントに向けての準備を整え、理想的な展開になった。
ステージ2位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
逃げを吸収した後、スプリント勝負が行われた。もちろん僕たちはステージ2勝目を狙っていたが、残念ながら叶わなかった。このブエルタではスプリンターにチャンスがあまりないので、(勝利を逃し)少し残念だ。(マティア)カッタネオを捕まえ、スプリントに持ち込む展開にしてくれたチームの働きは素晴らしかった。わかずかながら傾斜のある最後のストレートでフィリプセンを追い抜こうとしたが、届かなかった。しかし、いくら力を注いでも計画通りにいかないこともある。
ステージ3位 ヤニック・シュタイムレ(ドイツ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
グランツールで初めての表彰台だ。とても嬉しい。僕好みのステージと天候だったので、今朝からとても楽しみにしていたんだ。最後1kmで完璧なリードアウトをしてくれたミケル(モルコフ)には本当に感謝している。残念ながら残り300mで彼を見失ってしまい、貴重なポジションを失ってしまった。でもどうにかして戻り、スピードも十分だった。だけどアッカーマンが左にハンドルを二度切り、そのため遠回りを強いられてしまったんだ。とにかく最も距離の長いブエルタのステージで3位に入れたのは良い結果だし、自信に繋がったよ。
ステージ5位 アルフレッド・ライト(イギリス、バーレーン・マクラーレン)
この非常に長い一日を終えることができ、とても満足している。7時間近くも走ったんだ。いままで経験した中で最も長いレースだよ。(残り3kmからは)総合勢がいなかったので、ついていくだけで良かった。とても嬉しい結果だよ。
逃げ集団から飛び出すも残り3.4kmで吸収されたマティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
今日の目標は逃げに乗ることだったので、逃げ集団ができるまで何度かアタックを繰り返した。一日中吹きつける向かい風がステージ全体を非常にハードにしたが、調子は良かったので登りで仕掛け、差を作った。(メイン集団との)差が2分に広がった時はチャンスだと思い始めた。しかし道路の状態が不利に働き、捕まってしまった。悔しいが、同時にこのレースが終わるまでにまた挑戦する決心がついた。
逃げに乗ってポイントを加算し、山岳賞を確定させたギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
長く疲れるステージだった。60kmほどで逃げ集団が形成された。それに乗るために相当な力が必要だった。最初の山岳の後、アタックする機会を見つけるのが難しく、逃げに戻るのに苦労した。でも調子は良く、そのおかげでマイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)を確保することができた。とても嬉しい。
逃げ集団が吸収されてしまったのは悔しい。もう少し協力し合うことができれば、プロトンとのタイム差を広げられたかもしれない。でも向かい風のせいで(展開が)難しくなった。その後、レインジャケットを取りに行けなかったことが、ステージ優勝を争うところまで行けなかった原因だろう。いまは回復に充て、次にステージから何ができるか考えたい。なんたってジャージは確保したのだからね。
マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
とても長い一日だった。今回も非常に速いステージで、風も強かった。最後に天候が崩れ、それがよりレースをタフにした。このステージが終わってくれて嬉しいし、やっと最後の数ステージを楽しみできる。良い一日になったと思う。残り3k地点のタイミングで止まった(スプリント集団から離れた)のは良い判断だった。そうすれば必要以上にリスクを冒さなくてすむからね。
text:Sotaro.Arakawa
ステージ優勝 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)
言葉では言い表せないほどの感動だ。この勝利は自分にとって重要かつ、この瞬間をブエルタ期間中ずっと待ちわびていた。そしてついにその時が来たんだ。ステージ序盤では、今日が勝つなんて思いもしなかった。でも最後はスプリントに向けての準備を整え、理想的な展開になった。
ステージ2位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
逃げを吸収した後、スプリント勝負が行われた。もちろん僕たちはステージ2勝目を狙っていたが、残念ながら叶わなかった。このブエルタではスプリンターにチャンスがあまりないので、(勝利を逃し)少し残念だ。(マティア)カッタネオを捕まえ、スプリントに持ち込む展開にしてくれたチームの働きは素晴らしかった。わかずかながら傾斜のある最後のストレートでフィリプセンを追い抜こうとしたが、届かなかった。しかし、いくら力を注いでも計画通りにいかないこともある。
ステージ3位 ヤニック・シュタイムレ(ドイツ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
グランツールで初めての表彰台だ。とても嬉しい。僕好みのステージと天候だったので、今朝からとても楽しみにしていたんだ。最後1kmで完璧なリードアウトをしてくれたミケル(モルコフ)には本当に感謝している。残念ながら残り300mで彼を見失ってしまい、貴重なポジションを失ってしまった。でもどうにかして戻り、スピードも十分だった。だけどアッカーマンが左にハンドルを二度切り、そのため遠回りを強いられてしまったんだ。とにかく最も距離の長いブエルタのステージで3位に入れたのは良い結果だし、自信に繋がったよ。
ステージ5位 アルフレッド・ライト(イギリス、バーレーン・マクラーレン)
この非常に長い一日を終えることができ、とても満足している。7時間近くも走ったんだ。いままで経験した中で最も長いレースだよ。(残り3kmからは)総合勢がいなかったので、ついていくだけで良かった。とても嬉しい結果だよ。
逃げ集団から飛び出すも残り3.4kmで吸収されたマティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
今日の目標は逃げに乗ることだったので、逃げ集団ができるまで何度かアタックを繰り返した。一日中吹きつける向かい風がステージ全体を非常にハードにしたが、調子は良かったので登りで仕掛け、差を作った。(メイン集団との)差が2分に広がった時はチャンスだと思い始めた。しかし道路の状態が不利に働き、捕まってしまった。悔しいが、同時にこのレースが終わるまでにまた挑戦する決心がついた。
逃げに乗ってポイントを加算し、山岳賞を確定させたギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)
長く疲れるステージだった。60kmほどで逃げ集団が形成された。それに乗るために相当な力が必要だった。最初の山岳の後、アタックする機会を見つけるのが難しく、逃げに戻るのに苦労した。でも調子は良く、そのおかげでマイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)を確保することができた。とても嬉しい。
逃げ集団が吸収されてしまったのは悔しい。もう少し協力し合うことができれば、プロトンとのタイム差を広げられたかもしれない。でも向かい風のせいで(展開が)難しくなった。その後、レインジャケットを取りに行けなかったことが、ステージ優勝を争うところまで行けなかった原因だろう。いまは回復に充て、次にステージから何ができるか考えたい。なんたってジャージは確保したのだからね。
マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
とても長い一日だった。今回も非常に速いステージで、風も強かった。最後に天候が崩れ、それがよりレースをタフにした。このステージが終わってくれて嬉しいし、やっと最後の数ステージを楽しみできる。良い一日になったと思う。残り3k地点のタイミングで止まった(スプリント集団から離れた)のは良い判断だった。そうすれば必要以上にリスクを冒さなくてすむからね。
text:Sotaro.Arakawa
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