2020/11/15(日) - 10:16
日本のヘルメットブランド、カブトのエアロヘルメット"AERO-R1"にオーバーシェルとAR-3シールドを標準装備し、更に空力性能を向上させた"AERO-R1CV"。TTユースをも視野に入れたエアロモデルをインプレッション。
カブト AERO-R1CV
AERO-R1CVはカブトのエアロヘルメットAERO-R1に脱着可能なオーバーシェルを標準装備した派生モデル。ポリカーボネイト製のオーバーシェルは非常に軽量で、一般的なTT用ヘルメットと比較すると非常に軽い仕上がりに。フロントにはベンチレーションホールが設置され、暑い季節でも実用に耐えうる通気性を確保している。一方、空力向上を狙う以外にも冬のライドで冷気の進入を防ぐなど、ヘルメットカバーとしてもオーバーシェルは活用可能。
AERO-R1CVは、オーバーシェルと同時にシールドを装着することでより優れたエアロダイナミクスを発揮する。マグネット式で着脱も簡単。また、アイウエアとの干渉を考慮したカーブデザインを採用するほか、スペーサーも用意されているため眼鏡などを装着したままシールドを使用可能。高価な度入りサングラスを購入せずとも風の巻き込みを防ぎ快適なライドを楽しめるのは、眼鏡ユーザーにとっては大きなメリットだろう。
カブトが独自開発した画期的な空力デバイス「ウェイクスタビライザー」
ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現するという
フロントベンチホールで通気性を確保
オーバーシェルを取り付けた状態でもシールド取り付けられる
オートバイレース用のヘルメットデバイスとしてカブトが独自開発した画期的な空力デバイス「ウェイクスタビライザー」を採用。ヘルメット後部に発生する乱流を整え、ティアドロップ型の流れを造り出すことにより、ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現するという。
あごひもには消臭繊維である"MOFF"を採用。撥水機能を備えつつ耐久性にも優れ、洗濯しても消臭効果が持続するため、長期間に渡って快適な使用感をキープしてくれるはずだ。ヘルメットの内部に装着されているインナーパッドは通気性重視のライダーに適した7mmのノーマルインナーパッドを標準装備。また、虫などの侵入を防ぐA.I.ネットも同梱されている。
XF-7アジャスターを採用
ノーマルインナーパッド標準装備される
消臭繊維MOFFを使用したあご紐
オーバーシェルの実測重量 45g(S/Mサイズ)
オーバーシェル装着時のカブト AERO-R1CVの実測重量は45g(S/Mサイズ)
細やかな微調整を可能とするXF-7アジャスターを装備しており、確実なフィッティんグを実現。上下3段階に位置調整ができ、ライダー自身の後頭部の形に添わせることで頭部をしっかり保護出来る。カラーは8色展開。サイズはXS/S、S/M、L/XLの3サイズ展開となる。価格は23,000円(税抜)。
― 編集部インプレッション
どんなポジションでも風を前方から入り込み、後方に抜けていくような感覚があった
カブトのフラッグシップヘルメット"IZANAGI"などのヘルメットをテストしてきていた筆者が、今回インプレッションをするのはカブトのエアロヘルメット"AERO-R1CV"のS/Mサイズ。普段カスクやMETのMサイズを被っており、典型的な日本人形の筆者の頭もピッタリと収まる。クロージャーの調整範囲もかなり広いため、多くの人にフィットするに違いない。
ベースモデルとなるAERO-R1自体、非常にエアロな見た目だったが、さらにオーバーシェルが被さることで、さらに速そうなデザインとなっている。シェルのカラーはブラックのみのため大人しい印象だが、ベースとなるヘルメットのカラーによっては色がちらりと入り、オシャレな印象に。チームカラーに合わせればトータルコ―ディネートにも良さそうだ。
オーバーシェルを被せることでイメージチェンジが出来る
オーバーシェルは取り付け簡単
眼鏡を使用するサイクリストには便利なシールドを併用できる
歯車形状のダイヤルで回しやすい
オーバーシェルを被せると開口部が少なくなるため、通気性について気になると思うが、オーバーシェルのこめかみ部に通気口が設置され、どんなポジションでも風を前方から取り込み、頭部全体を冷却したのち後方に抜けていくような感覚があった。この通気量があれば、暑い夏でも快適に走ることができそうだ。
上下方向に位置調整が可能なXF-7アジャスターを後頭部のおさまりの良いポジションにセットすれば、しっかりフィットしてくれるため安心して被ることができた。締めつけ具合を調整するクロージャーダイヤルは締める方向にはクリック感がある一方、緩める方向には引っ掛かりのない操作感で、素早く脱着可能。また、歯車形状のダイヤルは回しやすく、ライド中にも調整しやすそうで好印象。
自身の後頭部の位置に合わせて上下に位置調整できる
流行の大きめなサングラスでも干渉しないため快適だった
もし、私がこのヘルメットを使用するなら、クリテリウムやシクロクロス、タイムトライアル、サーキットエンデューロなどのレースでエアロ性能を高めたいシーンから、冬などの時期に寒さを軽減したい時まで、幅広いシチュエーションが考えられる。状況に合わせて着脱可能なオーバーシェルが付属していることで、活用の場が広がったAERO-R1CVは、オールシーズン着用可能な万能モデルだ。
カブト AERO-R1CV
カラー: G-1 レッド、G-1 マットブルー、G-1 イエロー、G-1 マットブラック、G-1 グリーン、G-1 オレンジ、パールホワイト、マットブラック
サイズ(重量):XS/S(195g)、S/M(205g)、L/XL(235g)
価格:23,000円(税抜)
JCF(公財)日本自転車競技連盟公認
impression&text:Michinari TAKAGI
photo:Yuto Murata
![カブト AERO-R1CV](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img8964.jpg)
AERO-R1CVはカブトのエアロヘルメットAERO-R1に脱着可能なオーバーシェルを標準装備した派生モデル。ポリカーボネイト製のオーバーシェルは非常に軽量で、一般的なTT用ヘルメットと比較すると非常に軽い仕上がりに。フロントにはベンチレーションホールが設置され、暑い季節でも実用に耐えうる通気性を確保している。一方、空力向上を狙う以外にも冬のライドで冷気の進入を防ぐなど、ヘルメットカバーとしてもオーバーシェルは活用可能。
AERO-R1CVは、オーバーシェルと同時にシールドを装着することでより優れたエアロダイナミクスを発揮する。マグネット式で着脱も簡単。また、アイウエアとの干渉を考慮したカーブデザインを採用するほか、スペーサーも用意されているため眼鏡などを装着したままシールドを使用可能。高価な度入りサングラスを購入せずとも風の巻き込みを防ぎ快適なライドを楽しめるのは、眼鏡ユーザーにとっては大きなメリットだろう。
![カブトが独自開発した画期的な空力デバイス「ウェイクスタビライザー」](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img8970.jpg)
![ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現するという](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img8949.jpg)
![フロントベンチホールで通気性を確保](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img8981.jpg)
![オーバーシェルを取り付けた状態でもシールド取り付けられる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img8996.jpg)
オートバイレース用のヘルメットデバイスとしてカブトが独自開発した画期的な空力デバイス「ウェイクスタビライザー」を採用。ヘルメット後部に発生する乱流を整え、ティアドロップ型の流れを造り出すことにより、ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現するという。
あごひもには消臭繊維である"MOFF"を採用。撥水機能を備えつつ耐久性にも優れ、洗濯しても消臭効果が持続するため、長期間に渡って快適な使用感をキープしてくれるはずだ。ヘルメットの内部に装着されているインナーパッドは通気性重視のライダーに適した7mmのノーマルインナーパッドを標準装備。また、虫などの侵入を防ぐA.I.ネットも同梱されている。
![XF-7アジャスターを採用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9036.jpg)
![ノーマルインナーパッド標準装備される](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9039.jpg)
![消臭繊維MOFFを使用したあご紐](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9051.jpg)
![オーバーシェルの実測重量 45g(S/Mサイズ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img0253.jpg)
![オーバーシェル装着時のカブト AERO-R1CVの実測重量は45g(S/Mサイズ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img0281.jpg)
細やかな微調整を可能とするXF-7アジャスターを装備しており、確実なフィッティんグを実現。上下3段階に位置調整ができ、ライダー自身の後頭部の形に添わせることで頭部をしっかり保護出来る。カラーは8色展開。サイズはXS/S、S/M、L/XLの3サイズ展開となる。価格は23,000円(税抜)。
― 編集部インプレッション
![どんなポジションでも風を前方から入り込み、後方に抜けていくような感覚があった](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9931.jpg)
カブトのフラッグシップヘルメット"IZANAGI"などのヘルメットをテストしてきていた筆者が、今回インプレッションをするのはカブトのエアロヘルメット"AERO-R1CV"のS/Mサイズ。普段カスクやMETのMサイズを被っており、典型的な日本人形の筆者の頭もピッタリと収まる。クロージャーの調整範囲もかなり広いため、多くの人にフィットするに違いない。
ベースモデルとなるAERO-R1自体、非常にエアロな見た目だったが、さらにオーバーシェルが被さることで、さらに速そうなデザインとなっている。シェルのカラーはブラックのみのため大人しい印象だが、ベースとなるヘルメットのカラーによっては色がちらりと入り、オシャレな印象に。チームカラーに合わせればトータルコ―ディネートにも良さそうだ。
![オーバーシェルを被せることでイメージチェンジが出来る](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9817.jpg)
![オーバーシェルは取り付け簡単](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9809.jpg)
![眼鏡を使用するサイクリストには便利なシールドを併用できる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9790.jpg)
![歯車形状のダイヤルで回しやすい](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9839.jpg)
オーバーシェルを被せると開口部が少なくなるため、通気性について気になると思うが、オーバーシェルのこめかみ部に通気口が設置され、どんなポジションでも風を前方から取り込み、頭部全体を冷却したのち後方に抜けていくような感覚があった。この通気量があれば、暑い夏でも快適に走ることができそうだ。
上下方向に位置調整が可能なXF-7アジャスターを後頭部のおさまりの良いポジションにセットすれば、しっかりフィットしてくれるため安心して被ることができた。締めつけ具合を調整するクロージャーダイヤルは締める方向にはクリック感がある一方、緩める方向には引っ掛かりのない操作感で、素早く脱着可能。また、歯車形状のダイヤルは回しやすく、ライド中にも調整しやすそうで好印象。
![自身の後頭部の位置に合わせて上下に位置調整できる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9778.jpg)
![流行の大きめなサングラスでも干渉しないため快適だった](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2020/10/30/img9944.jpg)
もし、私がこのヘルメットを使用するなら、クリテリウムやシクロクロス、タイムトライアル、サーキットエンデューロなどのレースでエアロ性能を高めたいシーンから、冬などの時期に寒さを軽減したい時まで、幅広いシチュエーションが考えられる。状況に合わせて着脱可能なオーバーシェルが付属していることで、活用の場が広がったAERO-R1CVは、オールシーズン着用可能な万能モデルだ。
カブト AERO-R1CV
カラー: G-1 レッド、G-1 マットブルー、G-1 イエロー、G-1 マットブラック、G-1 グリーン、G-1 オレンジ、パールホワイト、マットブラック
サイズ(重量):XS/S(195g)、S/M(205g)、L/XL(235g)
価格:23,000円(税抜)
JCF(公財)日本自転車競技連盟公認
impression&text:Michinari TAKAGI
photo:Yuto Murata
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