2020/10/29(木) - 11:43
マイヨロホ候補2人による激しいアタック合戦が繰り広げられたブエルタ第8ステージ。最後に仕掛け勝利を掴み取ったログリッチや、好勝負も敗れたカラパス、フィニッシュ後地面に倒れ込んだ3位のダン・マーティンなどのコメントを紹介します。
ステージ優勝&ポイント賞&総合2位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
今大会2勝目を挙げたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
最後から2つ目の山岳(ラサ峠)でペースが一気に上がった。最後の登りはロードブックの情報しか知らなかった。厳しい登りだった。脚は良かったし、チャンスは全て掴みに行くべきだ。それに加え、ライバルたち相手に重要なタイム差を奪うことができた。だが、まずはここで勝利できたことが素晴らしい。
この後に2ステージは比較的平坦なコース。だが週末にはタフなステージが待っている。一日一日を集中していきたい。
ステージ2位&マイヨロホ リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
マイヨロホを守ったリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) photo:Unipublic
とても活発なステージだったし、ログリッチは力強い走りを見せた。でも決して諦めたわけではない。
正直、この一騎打ちはとても楽しかったし、モチベーションを高めてくれる。なぜならファンにとってよりエキサイティングなレースになるし、それは僕たちにとっても同じことだ。
楽なステージが2つほど待っているようだが、レースであることに変わりない。何が起こるかわからないよ。
ステージ3位&総合3位 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
表彰台圏内をキープしたダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) photo:Unipublic
今回も本当にチャレンジングなステージだった。最初の逃げ集団ができた時は、まさかステージ勝利を争うことになるとは思わなかった。でもイネオスとモビスターは明らかに違う考えを持っていて、そのせいで一日中ペースが速かった。
最後の登りでは調子が良く、ライバルたち相手に試してみようと思ったんだ。そして最後にその努力が報われた。残り1km地点でプリモシュ(ログリッチ)のアタックに反応することができなかった。その時はできるだけ早くフィニッシュラインに辿り着くことが重要だった。力の限りを尽くし、この走りを誇りに思うよ。
まだ難しいステージが待ち受けていて、特に週末は信じられないぐらい難しいステージになっている。この後の2日間はトラブルを回避し、少しでも回復するという(今日とは)違った課題が待っている。
(フィニッシュ後に道に倒れ込んだ後のコメント):疲れていたので、道の上が気持ち良さそうに思えたんだ。自転車の上よりも遥かにね。
ステージ4位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)
今日はベストを尽くした。感覚も良く、ステージを通してチームメイトが僕のために素晴らしい働きをしてくれた。そのおかげで最後に向けて力を溜めることができたんだ。(最終山岳モンカルビリョの)登りが始まってからは、集団先頭で総合上位陣についていこうとした。多くのアタックが起こったが、それでもついていくことができた。登りはとても厳しかったが、自分のリズムを刻むことができた。
アタックすることを決め、良い仕掛けだと思った。集団と距離が生まれ、ライバルは顔を見合わしていた。残り1kmからは全力で踏んだのだが、ステージ勝利には十分でなかった。なぜならログリッチやカラパス、マーティンたちが僕より強かったからね。でもこのステージや自分のコンディションには満足している。日に日に上向いているからだ。自分の脚を試すには良い山岳になった。
ステージ6位&総合9位 ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・マクラーレン)
6位でフィニッシュするワウト・プールス(オランダ、バーレーン・マクラーレン) photo:CorVos
厳しい登りだったが、一日を通してよく走れたと思う。チームが僕を先頭集団にいさせてくれ、調子もよく、満足な結果と言えるだろう。
ステージ7位&総合5位&新人賞 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
マイヨブランコのエンリク・マス(スペイン、モビスター)は54秒遅れ
チームは今日、再び素晴らしい走りを見せてくれた。イルンでの開幕からずっとだ。でも期待した調子ではなく、総合上位陣についていくことができなかった。僕に自信を与え、サポートしてくれるチームメイトとスタッフに感謝したい。
ステージ9位&総合7位 エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
モビスターが引き始めた辺りから厳しくなった。彼らは残り50〜60km地点からかなり積極的に引きはじめ、そこからフィニッシュラインまで全力の戦いだった。
総合上位陣についていこうとしたのが間違いだったのかもしれない。自分の調子を把握することができたので、次は集団についていかずに自分のペースでフィニッシュラインを目指した方がいいと思う。
まだトップ10に入っているのはいいことだ。だけどまだとてもハードなステージが待っている。楽しみだよ。
最終山岳でアタックを見せたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)
終盤にアタックを仕掛けるセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
総合勢と一緒に走ることができたのは良かった。そうすれば最終局面でもプリモシュ(ログリッチ)をアシストできるからね。(あのアタックは)ステージ勝利を狙ったわけではなかった。残り1kmでヒュー・カーシーと一緒に仕掛けたのはあくまでもプリモシュのためだった。とてもタフな登りで(ログリッチが)勝利し、タイム差を取り戻すことができたのは素晴らしいことだ。
text:Sotaro.Arakawa
ステージ優勝&ポイント賞&総合2位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
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最後から2つ目の山岳(ラサ峠)でペースが一気に上がった。最後の登りはロードブックの情報しか知らなかった。厳しい登りだった。脚は良かったし、チャンスは全て掴みに行くべきだ。それに加え、ライバルたち相手に重要なタイム差を奪うことができた。だが、まずはここで勝利できたことが素晴らしい。
この後に2ステージは比較的平坦なコース。だが週末にはタフなステージが待っている。一日一日を集中していきたい。
ステージ2位&マイヨロホ リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
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とても活発なステージだったし、ログリッチは力強い走りを見せた。でも決して諦めたわけではない。
正直、この一騎打ちはとても楽しかったし、モチベーションを高めてくれる。なぜならファンにとってよりエキサイティングなレースになるし、それは僕たちにとっても同じことだ。
楽なステージが2つほど待っているようだが、レースであることに変わりない。何が起こるかわからないよ。
ステージ3位&総合3位 ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)
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今回も本当にチャレンジングなステージだった。最初の逃げ集団ができた時は、まさかステージ勝利を争うことになるとは思わなかった。でもイネオスとモビスターは明らかに違う考えを持っていて、そのせいで一日中ペースが速かった。
最後の登りでは調子が良く、ライバルたち相手に試してみようと思ったんだ。そして最後にその努力が報われた。残り1km地点でプリモシュ(ログリッチ)のアタックに反応することができなかった。その時はできるだけ早くフィニッシュラインに辿り着くことが重要だった。力の限りを尽くし、この走りを誇りに思うよ。
まだ難しいステージが待ち受けていて、特に週末は信じられないぐらい難しいステージになっている。この後の2日間はトラブルを回避し、少しでも回復するという(今日とは)違った課題が待っている。
(フィニッシュ後に道に倒れ込んだ後のコメント):疲れていたので、道の上が気持ち良さそうに思えたんだ。自転車の上よりも遥かにね。
ステージ4位 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、アスタナ)
今日はベストを尽くした。感覚も良く、ステージを通してチームメイトが僕のために素晴らしい働きをしてくれた。そのおかげで最後に向けて力を溜めることができたんだ。(最終山岳モンカルビリョの)登りが始まってからは、集団先頭で総合上位陣についていこうとした。多くのアタックが起こったが、それでもついていくことができた。登りはとても厳しかったが、自分のリズムを刻むことができた。
アタックすることを決め、良い仕掛けだと思った。集団と距離が生まれ、ライバルは顔を見合わしていた。残り1kmからは全力で踏んだのだが、ステージ勝利には十分でなかった。なぜならログリッチやカラパス、マーティンたちが僕より強かったからね。でもこのステージや自分のコンディションには満足している。日に日に上向いているからだ。自分の脚を試すには良い山岳になった。
ステージ6位&総合9位 ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・マクラーレン)
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厳しい登りだったが、一日を通してよく走れたと思う。チームが僕を先頭集団にいさせてくれ、調子もよく、満足な結果と言えるだろう。
ステージ7位&総合5位&新人賞 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
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チームは今日、再び素晴らしい走りを見せてくれた。イルンでの開幕からずっとだ。でも期待した調子ではなく、総合上位陣についていくことができなかった。僕に自信を与え、サポートしてくれるチームメイトとスタッフに感謝したい。
ステージ9位&総合7位 エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
モビスターが引き始めた辺りから厳しくなった。彼らは残り50〜60km地点からかなり積極的に引きはじめ、そこからフィニッシュラインまで全力の戦いだった。
総合上位陣についていこうとしたのが間違いだったのかもしれない。自分の調子を把握することができたので、次は集団についていかずに自分のペースでフィニッシュラインを目指した方がいいと思う。
まだトップ10に入っているのはいいことだ。だけどまだとてもハードなステージが待っている。楽しみだよ。
最終山岳でアタックを見せたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)
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総合勢と一緒に走ることができたのは良かった。そうすれば最終局面でもプリモシュ(ログリッチ)をアシストできるからね。(あのアタックは)ステージ勝利を狙ったわけではなかった。残り1kmでヒュー・カーシーと一緒に仕掛けたのはあくまでもプリモシュのためだった。とてもタフな登りで(ログリッチが)勝利し、タイム差を取り戻すことができたのは素晴らしいことだ。
text:Sotaro.Arakawa
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