5月26日、ドイツで開催される5日間のステージレース、バイエルン・ルントファートが開幕した。第1ステージは集団の争いに持ち込まれ、ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)がゴールスプリントを制して優勝。プロキャリア6年目にして初となる優勝を挙げた。

スプリントを制しプロ初勝利を挙げたルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)スプリントを制しプロ初勝利を挙げたルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル) (c)CorVosドイツ南部で開催されるバイエルン・ルントファートは、今年で31回目の開催。ドーピングスキャンダルの影響でドイツツアーが消失し、複数日開催のステージレースが一気に減少したドイツにあって、ババリア州一周レースとともに貴重なステージレースだ。昨年大会の総合優勝者はリーナス・ゲルデマン(ドイツ、チーム・ミルラム)。

今年の出場チームは、チームHTCコロンビア、ガーミン・トランジションズ、ミルラム、サクソバンク、チームスカイ、ランプレ、アージェードゥーゼル、エスカルテルのプロツアー8チームを含む18チームが出場。

第1ステージは1級山岳ポイントを含むアップダウンに富んだ189.8kmの争い。9km地点で4人の逃げが成功する。メンバーはダニエル・セスマ(スペイン、エウスカルテル)、セラフィン・マルティネス(スペイン、シャコベオ・ガリシア)、ニールス・プレトナー(ドイツ、ハイツォマート)、ルク・ハヘナールス(オランダ、クオータ・インデランド)。

4人は約9分の差を開いたまま、1級山岳ポイントへ。マルティネスとプレトナーが2人を離して山頂を越えたが、残り2kmで4人ともが集団に吸収され、ゴールスプリント勝負へと持ち込まれた。

ゴールスプリントを制したのはルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)。2位は昨年ツアー・オブ・ジャパンで活躍したリー・ハワード(オーストラリア、チームHTCコロンビア)、3位はパブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)が入った。

ステージ優勝してリーダージャージも獲得したルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)ステージ優勝してリーダージャージも獲得したルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル) (c)CorVos28歳、プロ入り6年目で初めての勝利となったペレスは「チームのスプリンターであるコルド・フェルナンデスの調子が良くなかったので、チームは作戦を変えた。これが僕のプロ入り初勝利だというだけでなく、とても重要な勝利だ。とても驚いている。ツール・ド・フランスに向けて調整をしていて、ベスト体調にはもう1ヶ月先にもっていきたかった。最後はハードだったが調子は良かった」と語る。





第1ステージ 結果
1位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)       4h41'50"
2位 リー・ハワード(オーストラリア、チームHTCコロンビア)
3位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)
4位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、 チーム・ミルラム)
5位 ドミニク・クレンメ(ドイツ、サクソバンク)
6位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
7位 スティーブ・オウアナー(フランス、スキル・シマノ)
8位 シュテフェン・ラドフラ(ドイツ、ニュトリキシオン・シュパルカッセ)
9位 ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、チームスカイ)
10位 セルゲイ・ ラグタン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ)

個人総合成績
1位 ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)          4h41'40"
2位 ニールス・プレトナー(ドイツ、チーム・ヘイツォマット)     +02"
3位 リー・ハワード(オーストラリア、チームHTCコロンビア)     +04"
4位 セラフィン・マルティネス(スペイン、シャコベオ・ガリシア)   +05"
5位 パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル)  +06"
6位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、 チーム・ミルラム)        +10"
7位 ドミニク・クレンメ(ドイツ、サクソバンク)
8位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
9位 スティーブ・オウアナー(フランス、スキル・シマノ)
10位 シュテフェン・ラドフラ(ドイツ、ニュトリキシオン・シュパルカッセ)

スプリント賞
ニールス・プレトナー(ドイツ、チーム・ヘイツォマット)

山岳賞
セラフィン・マルティネス(スペイン、シャコベオ・ガリシア)

新人賞
ニールス・プロトナー(ドイツ、チーム・ヘイツォマット)

チーム総合
エウスカルテル



text:Makoto.AYANO
photo:CorVos

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